『ザ・スーサイド・スクワッド “ 極”悪党、集結』に登場する個性的な面々から、注目キャストを選抜したスペシャルインタビューをお届けします!(文・渡辺麻紀/写真・Mike Marsland/WireImage/デジタル編集・スクルーン編集部)

マーゴット・ロビー

“こうやって女性のアクションヒロインを演じられるのがとてもとても嬉しいの”

画像: “こうやって女性のアクションヒロインを演じられるのがとてもとても嬉しいの”

マーゴット・ロビー プロフィール

1990年7月2日生まれ。オーストラリア・クイーンズランド州出身。2008年デビュー。TVドラマでの活躍を経て映画界入りし、2013年『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で世界的に注目を浴びる。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)と『スキャンダル』(2019)でオスカー候補に。近年はプロデューサーとしても活躍。

── あなたがハーレイ・クインを演じるのは3度目です。今回の彼女にはどんな特徴があるのでしょう?

「この映画でのハーレイはシングルで、新しい愛の用意が出来ていて、オープンだっていうことね。そういう彼女を演じるのは、とても自由な感じがするし自立しているから、本当に楽しかった。でも、まるっきり新しいわけじゃない。前2作で見せた彼女の個性は今回も健在なのよ」

── そういうハーレイの個性のなかで、あなたがもっとも好きな部分は?

「一言でいうと、〝今を生きている〞というところね。2分前に起きたことなんて何も気にしてないし、2分後に起きるかもしれないことなんて何も考えない。〝今〞しか考えてなくて、その瞬間に全神経を集中させているのよ。そういうところ、凄く好きだわ。

なぜなら、目の前のことにだけにフォーカスしなきゃいけないときは、私たちにもあることだけど、ハーレイのようにはなかなか行かないからよ。もうひとつ、言っておきたいのは、こうやって女性のアクションヒロインを演じられるのがとてもとても嬉しいの。ハリウッドが変わって行きつつあるなかで、そういう女性が活躍する映画に出演できるのはとてもラッキーだと感じているし、名誉なことだとも思っている」

── 本作のスタッフ&キャストの多くが、今回の撮影はとても楽しかったとおっしゃっています。あなたが忘れられない、楽しかったことは?

「ジョン(・シナ)のアドリブは本当に最高なの(笑)。これを笑わずに受け止めるのは本当に大変だった。ハーレイになりきったつもりでも、彼のアドリブの前ではマーゴに戻ってしまうのよね。

あとは、やっぱりパナマでのロケ。素晴らしい風景に素晴らしい人々、そして素晴らしい仲間たち! パナマでのロケはコロナ禍で世界が遮断される前に行われただけに、あの美しい風景とそのなかでの仕事はかけがえのない思い出になったわ」

── ハーレイ・クインの凄いアクションがあると評判になっています。どんなアクションか、少しだけでも教えてください!

「この映画では、たくさんのアクションがある。そのなかでも中盤、とりわけクレージーなものがあって、きっとそのことを訊きたいのよね? でも、ごめんなさい、言えないわ(笑)。ただ、撮影している私は本当に楽しかったから、みなさんも絶対楽しんでくれると思う。みなさんの反応を一刻も早く見たくて、今からワクワクしているのよ!」

イドリス・エルバ

“アーマーの威力にみんな驚くんじゃないかな”

イドリス・エルバ プロフィール

1972年9月6日生まれ。イギリス・ロンドン生まれ。90年代後半からTVドラマに出演。渡米後、HBO作品『THE WIRE ザ・ワイヤー』で注目を集める。映画では『アメリカン・ギャングスタ―』(2007)などを経て『マイティ・ソー』シリーズなど大作への出演が続く。DJとしても活躍。

「私がジェームズ(・ガン)と初めて会ったとき、まだ彼はブラッドスポートをどう描くかはっきりと決断を下していないようだった。そんななか、彼が決めていたのは、男らしさを掘り下げていったときに出会うだろう〝恐れ〞を大切にしたいということだったんだ。何というかジェームズは、いわゆる男らしさという概念をひっくり返したかったんだと思う。

私はそういうところにとても共感したんだ。なぜって、そうすることで、悪人たちの人間らしさや人間臭さが浮かび上がるからだよ。今回の私のアクションは、ブラッドスポートの特徴でもある、まとっている素晴らしいアーマーを使うときに生まれるんだ。このアーマーは本当に驚くべき武器なので、その威力にみんな驚くんじゃないかな?」

ジョン・シナ

“本当に悪いヤツなんて滅多にいないってこと”

ジョン・シナ

1977年4月23日生まれ。アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。米プロレス団体WWE所属のプロレスラー。『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』(2006)で銀幕デビューし、映画俳優としても活躍。今夏公開の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク 』でも重要な役を担う。

「この映画でピースメイカーというヴィランを演じるのは、私にとってチャンスだったと思っている。素晴らしい作品に参加できる〝チャンス〞、演じるピースメイカーにとっても、何かいいことをやってみせる〝チャンス〞。私も彼も、そういう最高の〝チャンス〞を貰ったんだよ。

では、そのチャンスを活かしてピースメイカーは何をやるかというと、人間としてやるべきことをやる……まあ、やり方は個性的かもしれないけど(笑)。そうやって、観客とつながることが出来るんだ。こういうキャラクターを演じてつくづく思うのが、本当に悪いヤツなんて、滅多にいないってことだ。ジェームズは、そんな私たちにちゃんと輝く瞬間を与えてくれた。素晴らしいことだと思っている」

ジョエル・キナマン

“劇場が笑いと感動で包まれることは必至だ”

ジョエル・キナマン

1979年11月25日生まれ。スウェーデン・ストックホルム出身。TVの子役を経て2002年俳優活動を開始。2010年公開のスウェーデン映画『イージーマネー』(日本未公開)で主演を務め注目を集める。その後渡米し、『ロボコップ』(2014)などハリウッドでも活躍。

「僕が演じたリック・フラッグは『スーサイド・スクワッド』にも登場しているが、本作ではちょっと違うバージョンになっている。前作ではみんなを束ねるという重責を背負っていたからシリアスだったが、それに比べるとだいぶ軽いキャラになっている。つまり、同じ役なのに違うわけだから、役者としては刺激的で面白いんだ。

しかも今回は、ジェームズがアドリブを許してくれたので、現場は笑いに包まれて大変だった。いや、本当にヤバいくらい笑っちゃって(笑)。実は昨日、完成した映画を観たんだけど、これはもう、劇場が笑いと感動で包まれることは必至だと確信したんだ。世界中がコロナで苦しんだあと、劇場でみんな一緒に観る映画としては最高だと思うんだ」

シルヴェスター・スタローン

“調べてみると、なかなか興味深いヤツだった”

シルヴェスター・スタローン

1946年7月6日生まれ。アメリカ・ニューヨーク州出身。代表作に『ロッキー』シリーズ、『ランボー』シリーズ、『エクスペンダブルズ』シリーズなど。ジェームズ・ガン監督作品は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)にも出演している。

「ほかの映画の撮影していたとき、ジェームズから連絡があり「キング・シャークを演じてほしい」と頼まれたんだ。そんなキャラクター、聞いたこともなかったから一応、調べてみると巨大ザメで、なかなか興味深いヤツだった。で、「よし、やろう!」ってことになったんだ。

キング・シャークはとても魅力的なキャラクターだよ。見てくれはマヌケなサメにしか見えないけど、誰かと通じ合いたい、友だちが欲しいと思っているところなんて、驚くほど人間的で愛らしい。しかも、これまで一度も演じたことのない役でもあったわけだし(笑)。聞いたところによると、ジェームズがオレを念頭において脚本を書いたというじゃないか。役者としては最高に嬉しいことだよ」

Photo by Michael Kovac/Getty Images for Moet & Chandon, Photo by Rich Fury/Getty Images, Photo by Amanda Edwards/WireImage, Photo by Gabriel Olsen/FilmMagic

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