本日8月12日(木)、フランソワ・オゾン監督最新作『Summer of 85』のリモート舞台挨拶付きプレミア上映会が実施され、俳優の磯村勇斗が登壇した。

「フィルムの質感が、さらに作品を引き立てていました」

今回の舞台挨拶は、新宿ピカデリーと磯村のいる会場がオンラインでつながれたリモート形式で実施。 磯村は夏らしさのある水玉模様のシャツにジャケットという姿で登場すると、直接会場の観客と話せないことを残念がりながら「短い時間ですが、楽しんでいただけたらと思います」と新宿ピカデリーの観客へ挨拶。

画像: 「フィルムの質感が、さらに作品を引き立てていました」

先日公開されたスペシャルミュージックビデオのナレーションもつとめている磯村。やってみた感想を求められると「(アレックスへ)感情移入しすぎても邪魔になってしまうし、かといって平坦に読んでも音として伝わらないんだろうなと思いました」とその難しさを語った。

画像: アレックス(フェリックス・ルフェーヴル)

アレックス(フェリックス・ルフェーヴル)

画像: 磯村勇斗がリモートで舞台挨拶『Summer of 85』プレミア上映会が実施

同動画で磯村がその心情を読み上げたアレックス(フェリックス・ルフェーヴル)については「本当に素敵な演技をする方」と絶賛。「ダヴィドに向ける目線やちょっとした動きが、本当にダヴィドのことを好きになっていないと出ない表情や動きでした」と鋭い分析を見せた。また、フェリックスとダヴィド役のバンジャマン・ヴォワザンのはまり具合に触れながら「2人を選んだ監督がすごい」とオゾン監督のキャスティング力に舌を巻く一幕も。

本作は、オゾン監督のこだわりから16mmフィルムで撮影された。フィルムで撮影される現場に入ることも増えたという磯村は「フィルムの質感がさらに『Summer of 85』の世界を引き立てていたなと感じました。ザラザラとした質感や色味、デジタルで出せない人間の肌に近い温かみを感じるというか。夕日のシーンもでてくるのですが、オレンジ色がデジタルでは出せない、鮮やかではない、だけど美しい色味になっていました」とフィルムならではの良さを感じたことを明かした。

親身にファンの恋愛相談にも回答

本作が初恋を描いていることにちなみ、話題は磯村の初恋へ。「(初恋をしたのは)中学生じゃないですかね」と振り返ると、その相手が小学校からの同級生で、初デートは思い出の小学校に行ったことを明かしてくれた。同デートには苦い思い出もあるようで、「(その日の夜に)“なんで手をつながったの?”と(メールで)伝えられ、その時に好きな人とは手をつながなきゃいけなかったんだと気づいたんです」と物凄く反省したとのこと。それ以来、好きな人と出かける際は手汗を書くほど「手をつなごう」と意識するようになってしまったそうだ。

画像1: 親身にファンの恋愛相談にも回答

そして磯村に向けて集められた「恋のお悩み」に答えるコーナーも実施。

画像2: 親身にファンの恋愛相談にも回答

『付き合っている人に対して好きかどうか分からないです。“好き”って何でしょう?』との最初の質問には「難しいですね。大人になればなるほど“好き”って何だろうと感じることが多くなった気がしていて。学生とか10代のころは“好き”って気持ちがなんか分かってたんですよね。心のざわめきとか。ずっと見ていたいとか、一緒にいたいとかあったと思うんです。この質問者の方がどれだけ付き合っているかは分からないですが、マンネリ化している可能性もありますよね。好きなんでしょうけど、好きの度合いが変わらないというか」と的確に分析。「ケツバットをやってみるとか(笑)、ケツバットじゃなくてもいいですが陶芸をやってみるとかすると、自分の知らない相手の魅力に気付けるんじゃないかなと思います」と普段と違うことをして、相手の新たな一面を見てみることをアドバイス。

また「好きになったらうまく話せなくなってしまいます」との質問者には、「(緊張していることを)言えばいいんじゃないですかね。あえて自分の心理状態を伝えるという方法をとってもいいかもしれません」とアドバイスしたほか、「磯村さん的にはどこからが恋ですか?」との質問には「これ、どういう質問だ(笑)」とたじろぎながらも「YUIさんの『CHE.R.RY』を聴いて共感してきたら恋だと思ったほうがいいんじゃないでしょうか」とユーモアを交えて回答。その他にも多数の質問に、自身の経験を交えながら真摯に答えていった。

最後に「新宿ピカデリーでこれから映画をご覧になる皆様、『Summer of 85』はアレックスとダヴィドの6週間のギュっとした中に初恋から悲しみまでの、本当は長い時間をかけて人生で経験するはずのものを6週間で味わうアレックスの心情を一緒に劇場で体験していただきたいなと思います。そしてみなさんの初恋を見終わった後に思い出していただけたらなと思います。ぜひ楽しんでください」と観客に向けてメッセージを送り、イベントは終了した。

画像3: 親身にファンの恋愛相談にも回答

『Summer of 85』は8月20日より全国公開

原作は、オゾン監督が17 歳の時に深い影響を受けたエイダン・チェンバーズの⼩説「Dance on my Grave」(おれの墓で踊れ/徳間書店)で、約35年の時を経て実写化された。

アレックス(フェリックス・ルフェーブル)がダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)と過ごした「出会いから永遠の別れまでの6週間」。ぜひ劇場でチェックしてほしい。

画像: 映画『Summer of 85』第二弾予告編 youtu.be

映画『Summer of 85』第二弾予告編

youtu.be

映画『Summer of 85』

8月20日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国順次公開

監督・脚本:フランソワ・オゾン
出演:フェリックス・ルフェーヴル、バンジャマン・ヴォワザン、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、メルヴィル・プポー

配給:フラッグ、クロックワークス
公式サイト:summer85.jp 【PG-12】 
原題:Ete 85/英題:Summer of 85 
公式Twitter/Instagram:@summer85movie

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