ベネディクト・カンバーバッチ「人間の精神力が驚くほどに逞しいことを知った」
モハメドゥ・ウルド・スラヒ氏は、アメリカ同時多発テロの首謀者の一人とみなされ罪状なしでキューバにある米軍施設グアナンタナモ収容所に不当拘禁された人物。モハメドゥ氏は人権派弁護士ナンシー・ホランダーのサポートによって、収容中にグアナンタナモ収容所での非道な経験を記した手記を発表。アメリカ政府の検閲で2,500か所の黒塗りが残ったまま2015年に出版されるも、世界各国で一大ベストセラーとなった。
この度解禁された映像には、本作のモデルとなったスラヒ氏とホランダー弁護士本人、そしてジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバーバッチ、ケヴィン・マクドナルド監督が出演。本編映像を織り交ぜながらスラヒ氏などへの思いを語っている。
ホランダー弁護士を演じたフォスターは「モハメドゥと彼自身の物語は私たちに多くを教えてくれる。謙虚さや人間性だけでなく許しと精神力を」、カンバーバッチは「人間の精神力が驚くほどに逞しいことを知った」とスラヒ氏への感嘆の思いを語っている。
一方、ホランダー弁護士本人は「夢のようなキャストだわ。タハール・ラヒムはモハメドゥを完璧に演じて本当に素晴らしかった」と作品に太鼓判。スラヒ氏本人はジョディ・フォスターが演じたナンシー・ホランダー弁護士について「昔はあんな美人だったさ」と、ジョークを飛ばし二人の強い絆を感じさせている。
『モーリタニアン 黒塗りの記録』は10月29日(金)全国ロードショー
STORY
2005年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)はアフリカのモーリタニア出身、モハメドゥ・スラヒ(タハール・ラヒム)の弁護を引き受ける。9.11の首謀者の1人として拘束されたが、裁判は一度も開かれていない。キューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。時を同じくして、テロへの“正義の鉄槌”を望む政府から米軍に、モハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が起訴を担当する。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まる。モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシー。ところが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、愕然とする供述が記されていた──。
『モーリタニアン 黒塗りの記録』
10月29日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバ―バッチ、タハール・ラヒム、シャイリーン・ウッドリー、ザッカリー・リーヴァイ
原作:モハメドゥ・ウルド・スラヒ「モーリタニアン 黒塗りの記録」(河出文庫)
2021年/イギリス/英語・アラビア語・フランス語/
129分/ドルビーデジタル/カラー/スコープ/5.1ch/
原題:THE MAURITANIAN/G/字幕翻訳:櫻田美樹
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
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