ダニエル・クレイグが語るオメガと築いたパートナーシップ
「カジノ・ロワイヤル」から「ノー・タイム・トゥ・ダイ」まで彼の主演した「007」5作品すべてでオメガと関わってきたダニエル・クレイグは、以前からずっとオメガの愛好家だったことを明かしてくれた。
「私が18歳の時に父が私にとって最初のオメガ ウォッチをプレゼントしてくれました。ゴールドのウォッチです。アームが取れてしまって今は行方が分かりませんが、それ以来、昔のオメガの時計を愛するようになりました」
と語るクレイグ。彼はこれまでの作品でもオメガと一緒になってジェームズ・ボンドが身に着ける最適なタイムピースを追求し続けてきた。
「例えば撮影初日に全く予備知識なしに『この時計を着けて』と渡されるなんて考えられません。個人的にもそういう関係は望んでいませんし。自分が新作でどんな時計を着けるのか、どんなデザインなのか、といった情報を早い段階で知ることは重要です。オメガはそんな私の要望にずっと応えてくれています」
今回の「007 /ノー・タイム・トゥ・ダイ」でもクレイグは『シーマスター ダイバー300M 007エディション』の製作にオメガに意見を出している。
「『スペクター』の時もディテールとデザインには徹底的にこだわりましたが、今度も数多くの打ち合わせをしました。今回のボンドは最初の方では引退してジャマイカでボートに乗っているのですが、ボンドがダイビングをしているということを遠回しに言っているようなもので、ダイバーズウォッチである点も大切です。
ブレスレットも重要で70年代を彷彿させるデザインで、気に入っています。ヴィンテージ風にしたいというリクエストもほのめかしていました。NATOストラップを付けたいという意見にも彼らは『そうしましょう』と答えてくれました。試作品が出来てきた時、そこから私が追加で注文しなければならないことは一つもありませんでした」
ミリタリーウォッチとしての軽量化についても満足しているというクレイグ。そこにはオメガのオープンに映画製作に関わってくれる姿勢が大きいと賞賛する。
「以前、オメガから何回かチタンの時計を見せてもらった時、まるで時計を着けていないような感覚で驚嘆しました。その時の私の感想を覚えていてくれていて、これで行こうと決定したのだと思います。時計をしているということすら感じないほどで、とにかく着け心地が最高です。今回私が表現したかったことをオメガはすべてやってのけました。本当にうれしかったです」
ダニエル・クレイグがこだわった「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」でボンドが着用する新タイムピース
シーマスターダイバー300M 007 エディション
(チタン、42mm径、自動巻)1,089,000円(税込)
『007 /ノー・タイム・トゥ・ダイ』で、ジェームズ・ボンドが着用する新たなタイムピース「シーマスター ダイバー300M 007 エディション」。今回ファンにとってうれしいニュースは、これがスクリーンで見られるというだけでなく、オメガのアイコニックなコレクションの中に定番モデルとして加わること。この注目のタイムピースはミリタリーの必需品であることを意識して製作されたものだが、さらにダニエル・クレイグ自身のこだわりが反映しているのもポイント。
クレイグは「ミリタリーを背景にするボンドにとって、軽量化された時計がキーポイントになると考えた。個性的なエッジも効かせたかったので、ヴィンテージ風のデザインとカラーも提案したんだ」と語っている。
その通り、強度が高く軽量な素材を使用してクラシックな装いの逸品が誕生。チタンメッシュ ブレスレット、もしくはストライプ柄のNATOストラップの2モデルがある。
シリーズ初登場の敏腕エージェント、ノーミが着用する個性的な一本
シーマスターアクアテラ(ステンレススティール、38mm径、自動巻)
671,000円(税込)、NATOストラップ 19,800円(税込)
ボンドと共に任務を遂行する新登場のコードネーム・エージェント、ノーミ(ラシャーナ・リンチ)が着用するのは『シーマスター アクアテラ』。
“チークコンセプト”と呼ばれるストライプのモチーフが特徴のブラック・ダイアルとステンレススティール製ケースの時計にNATOストラップを合わせている。オメガ コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー8800を搭載。個性が際立つノーミに相応しい一本。
私の演じるノーミは最初のうちはボンドを不快にさせることをするのだけど、やがて彼を心から思いやるようになっていくのよ
『007 /ノー・タイム・トゥ・ダイ』で初めて登場するキャラクター、ノーミを演じるラシャーナ・リンチ。ノーミはジェームズ・ボンドと同じ00の称号を持つタフで知的なエージェント。最初にボンドと対面するとき、引退していた彼に挑戦的な態度をとる。
「強くて賢いだけでなく、遊び心があって、ちょっと生意気でとてもセクシーで皮肉屋なの。ボンドもシリアスでドライなユーモアを持っているからお似合いの二人だと思う。しかも任務中には自分の全てを使ってバトルしなくちゃいけないことも彼らはわかっている。なんだか凸凹カップルみたいで面白いのよ」ラシャーナは笑いながらもさらに続ける。
「ボンドは伝説的な大ベテランだから、若いノーミは彼を品定めするの。わざと不快な思いをさせたいのよ。でもストーリーが進むにつれてノーミはボンドを思いやるようになる。彼女から思いやりの気持ちがあふれ出ているのがわかるようになるはず」そんなノーミは悪との戦いの中で最新機器を使って決戦に挑む。
「ノーミが小道具を使う時は最高の瞬間よ。まさに彼女が一人前のエージェントになる瞬間なの。それまでクラスの優等生になりたい人だった彼女が正真正銘の優秀な諜報員であることを証明しようと願うの」
観客も見ているうちに、ノーミと彼女を演じるラシャーナの優れた資質に気づくはずだ。
ボンドの頼れる同僚マネーペニーに相応しいクラシックなタイムピース
デ・ヴィルプレステージ(ステンレススティール、27.4mm径、クォーツ)
330,000円(税込)
ボンドの仲間であるMI6諜報員マネーペニー(ナオミ・ハリス)が着用するのは、ハンターグリーンのレザーストラップのステンレススティール製『デ・ヴィル プレステージ』。
シルバーのダイアルにはファセット加工を施したブラックの針とローマ数字を採用し、黒いベゼルにセットされた6石のダイヤモンドが輝く。前作までより自信が表れたマネーペニーのスタイルによく似合うクラシックな装いのタイムピースだ。
007シリーズで女性たちがストーリーの推進力となり、アクションもこなす存在になっていることは素晴らしいことだと思うわ
『007 /スカイフォール』『007 /スペクター』でマネーペニーを演じてきたナオミ・ハリスは今回『007 /ノー・タイム・トゥ・ダイ』で3度目の登場となるが、やはりジェームズ・ボンドにとって重要な頼れる味方となってくれる。
「マネーペニーは心の底から誰よりもボンドを尊敬しているのだと思う。だから彼女は進んで彼の目となり耳となって必要な情報を提供したりする。彼女にとってはけっして良いことではなくてもね」
今回もノーミを演じるラシャーナ・リンチ、マドレーヌを演じるレア・セドゥと共にパワフルな007キャラの女性の一人になることについて、
「007シリーズで女性がこれほど中心的な存在になるのは素晴らしいことだと思うわ。彼女たちはストーリーの推進力になって、さらにアクションもこなす。誰かに助けてもらうのではなく自信に満ちた人物なの」と誇らしげに語るナオミ。新作でもボンドとマネーペニーの絆は固いことを匂わせてくれる。
「映画を見てもらえれば女性たちの助けがなくしてボンドが生き残れないことがわかると思うわ。そしてボンドも彼女たちをけっして上から目線で見るようなことはない。自分と同等の存在として女性たちを扱うの。一つ言えるのは、今回の007は現代的なひねりの利いた作品よ」