カバー画像:『カオス・ウォーキング』より © 2021 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
マッツ・ミケルセン
渋オジ沼の入り口はマッツにあり
Age 56|Birthday 1965.11.22
マッツ・ミケルセンといえば、年を重ねるごとに色気が増す渋オジ俳優のトップランナー。年齢に抗わない自然体なスタイルに、時折見せるお茶目な笑顔。そして、どんな役どころでも独特の存在感で魅せてくれる──。 そんなマッツのジェントルな枯れ感に心奪われ、ずぶずぶと渋オジ沼に……という人も少なくないはず。
大作への出演続きで、とにかく話題の尽きないマッツだけど、まもなく公開の新作も見逃し厳禁。公開中の『カオス・ウォーキング』では、トム・ホランド演じる青年トッドが住む街“プレンティスタウン”を牛耳る首長役。ワイルドな顎ひげに加えて、頬には十字傷と野性味たっぷりないでたち。うさんくさい毛皮のコートで馬に乗る姿が、こんなに男前な人います!? 温和そうに見えて冷酷、カリスマ感あふれる悪役マッツを堪能して。
2022年1月公開の『ライダーズ・オブ・ジャスティス』は、5度目のタッグとなるアナス・トマス・イェンセン監督の最新作。
愛する妻を亡くし、復讐の鬼となる軍人役とあってバイオレントなシーンが満載。顔色一つ変えずに相手を素手でボコボコにしたり、ゼロ距離で銃を乱射したり。坊主頭にモサモサなヒゲ。無骨でむさ苦しい雰囲気だけど、荒々しく野蛮なマッツも文句なし。復讐仲間とのユーモアたっぷりなやり取りも見どころのひとつです。
ジョニー・デップに代わってグリンデルバルド役を演じる『ファンタスティック・ビースト』最新作 は、全米公開が2022年4月に前倒しに。さらに今秋には、『インディ・ジョーンズ5』の撮影現場で役衣装姿をキャッチされていたマッツ。どちらも日本での公開が待ち遠しい限りです!
ヴィゴ・モーテンセン
アーティスティックな雰囲気がダンディー
Age 63|Birthday 1958.10.20
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでの凛々しいアラゴルン役の印象がいまだ根強いヴィゴ・モーテンセン。音楽活動に詩人、写真家などの一面もあり、語学も堪能。知的でスマートな紳士っぷりがダンディー。
アカデミー賞に3度ノミネートと、確かな演技力を持つ彼が満を持して臨んだ初の監督作『フォーリング 50年間の想い出』は、自身の親子関係を反映した半自伝的な作品で、認知症の父を持つ息子役。衝突してばかりの父親に向ける葛藤や愛情を繊細に紡いでいく姿に、胸がぎゅっと締め付けられます。
次回作には、タイ洞窟遭難事故の映画化『サーティーン・ライブズ(原題)』や『イースタン・プロミス』などでも組んだデヴィッド・クローネンバーグ監督の『クライム・オブ・ザ・フューチャー(原題)』が待機中。
マーク・ラファロ
幅広い役どころを演じ分ける個性派渋オジ
Age 54|Birthday 1967.11.22
マーク・ラファロといえば、優しげな目元が甘い雰囲気を醸し出す個性派渋オジ。アメコミヒーローから熱血記者にレスリング選手まで、幅広い役どころをフレキシブルに演じ分けるのがラファロの魅力だけど、実話を基にした『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(2019)で演じるのは、環境汚染問題をめぐり巨大企業と闘う弁護士。苦悩を抱えながらも真実を追求する姿は、もはやドキュメンタリーと言ってもいいほどのリアルさ。私生活でも環境保護活動に積極的なラファロは、今作のプロデューサーも兼任しています。
今後はライアン・レイノルズが主演するNetflixの新作SF映画『ジ・アダム・プロジェクト(原題)』に、マーベルドラマ『シー・ハルク(原題)』も。ラファロ演じるブルースに再び会えるのも楽しみ!
『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』
2021年12月17日(金)公開
全米を揺るがせた実話に基づくリーガル・ドラマ。1998年、名門法律事務所の弁護士ロブ(ラファロ)はある農場主から大手化学メーカーに対する思いがけない調査依頼を受ける。それはやがて大規模な環境汚染問題に発展し、ロブを窮地に追い込んでいく。
監督:トッド・ヘインズ
出演:マーク・ラファロ、アン・ハサウェイ、ティム・ロビンス
配給:キノフィルムズ
© 2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.
ジェラルド・バトラー
がっちりスタイルが渋いワイルド系
Age 52|Birthday 1969.11.13
『オペラ座の怪人』(2004)での妖艶なファントム役で、世の女性たちを虜にしたジェラルド・バトラーは、強さ際立つ偉丈夫な渋オジに。その骨太スタイルは、アクション映画でこそ光るもの。大統領を守ったり、過酷な任務の潜水艦を率いたり。
何かとヒーローになりがちだけど、『グリーンランド 地球最後の2日間』(2020)で演じているのは、ごく普通のパパ。彗星落下による世界の滅亡を前に、家族を守ろうと奮闘する必死な姿には心を動かされるばかり。汗と涙で泥臭いバトラーも悪くないけど、新作映画『ザ・プレーン(原題)』は不時着する飛行機のパイロット役。乗客を人質にしたテロリストと闘う役どころとあって、圧倒的に強いバトラーを満喫できそう。