待望のシリーズ最新作『マトリックス レザレクション』がついに2021年12月17日(金)公開! 未だ謎深い本作について、覚えておくべきキーワードを解説します。(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)

覚えておくべき6つのキーワード

【キーワード1】「マトリックス」とはどんな意味?

画像: “マトリックス”が意味するものは?

“マトリックス”が意味するものは?

“マトリックス”とは本来“生み出すもの”を意味する言葉で、コンピューター用語ではネットワークの集合体を指す。『マトリックス』におけるそれは、コンピューターが人間を支配するために作ったバーチャルリアリティの世界で、実際は眠らされ、動力エネルギーとして管理されている人間が、そこで生きているような夢を見せられているのだ。

この前作までの世界観が、どこまで反映されているのかはわからないが、リアリティとバーチャルリアリティの双方の世界が描かれるのは間違いないだろう。

【キーワード2】「青いカプセル・赤いカプセル」は何?

赤と青のカプセルの選択で運命が変わる?

『マトリックス』でネオは現実世界のレジスタンスのリーダーであるモーフィアスから、青と赤のカプセルを提示される。青を飲めば、バーチャルリアリティの世界の中でこれまでどおりに生きられる。赤なら、現実の世界を知ることになる。

新作でも、このカプセルは大きな意味を持ち、中年となったネオは、またも重大な選択を迫られることになるのだ。

【キーワード3】「アリス・イン・ワンダーランド」

『マトリックス』を語るうえで童話『不思議の国のアリス』は欠かせない要素。1作目でモーフィアスはトーマス(別世界のネオ)に、『不思議の国のアリス』を引き合いに出してこの世界の真実を語った。

実際、ネオはアリスのように“白いウサギ(のタトゥー)”を追ったことでモーフィアスと出会う。新作では『不思議の国のアリス』の本が登場するが、今回もこのエッセンスは重要な役割を果たす。ここでのネオも、真実を知るためにウサギのタトゥーを持つ女性に付いていくのだ。

画像: ネオがさまようのは現実の世界か、仮想の世界か

ネオがさまようのは現実の世界か、仮想の世界か

【キーワード4】監督がラナ・ウォシャウスキーだけなのはなぜ?

三部作の監督ラリー&アンディ・ウォシャウスキー監督は当時は兄弟だったが、2012年に兄が、2016年に弟が性別適合手術を受けて、現在ではラナ&リリーの姉妹となった。

しかし、これをメディアに興味本位でかき立てられたことでリリーは神経を参らせ、新作への興味も持てず、今回はラナの単独監督作となった。社会におけるジェンダーの問題は根深いが、新作ではそれに対する言及はあるのだろうか?

画像: 今回はラナ・ウォシャウスキー単独の監督作

今回はラナ・ウォシャウスキー単独の監督作

【キーワード5】黒猫が意味するものは?

1作目で、モーフィアスらとともにマトリックスから現実世界へと抜け出そうとするネオは黒猫が廊下を横切る姿を目撃し、さらにそのデジャヴを見る。このデジャヴはコンピューターがマトリックスを再構築した際に生じるバグのようなもの。

今度の新作ではネオ(トーマス)がセラピストとの面会している際に黒猫の姿を見る。そこでデジャヴが起きるのかどうかはわからないが、意味は深いかも!?

【キーワード6】移動手段は無線LANに!?

『マトリックス』三部作が作られた頃、インターネットの主流は電話回線で、ネオらがマトリックスと現実世界を行き来する手段として電話が用いられていた。

しかし、時は流れて現代は無線LANが主流となっている。このテクノロジーの変化は、当然取り入れられるだろう。どのようにしてネオはふたつの世界の間を移動するのか、注目したい。

マトリックス レザレクションズ
2021年12月17日(金)公開

アメリカ/2021/2時間28分/ワーナー・ブラザース映画
監督:ラナ・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーヴス、キャリー=アン・モス、ジェイダ・ピンケット・スミス、ニール・パトリック・ハリス、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、クリスティーナ・リッチ
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