カバー画像:Photo by Samir Hussein/WireImage
写真とコメントはイギリス、ロンドンプレミアより
“このキャラクターに惚れ込んだの。
正直なところ、私は彼女の強さを尊敬するわ。そして弱さも、ね”
レディー・ガガ プロフィール
1986年3月28日生まれ。米ニューヨーク州出身。4歳の頃からピアノを始め、革新的なダンス音楽と並外れた歌唱力、独特なファッションやパフォーマンスで世界的な人気を博し、史上最も売れたアーティストの一人とされている。ドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」シーズン5や、映画『アリー/スター誕生』(2018)等、女優業でも活躍。『ハウス・オブ・グッチ』ではパトリツィア役で二度目の主演を果たす。本人もシチリア島がルーツのイタリア系アメリカ人。
── 『アリー/スター誕生』(2018)以来、3年ぶりの映画主演になりますね。
「今回は以前ほど怖くなかったわ。それがなぜかは分からないんだけど。ただそうだったの」
── ようやく、プレミアイベント等で世界中に行けるようになりました。ここ、ロンドンプレミアに参加していかがですか?
「最高に興奮しているの。ファンが至るところにいて、とても大きなイベントだからね。ここでロンドンの人々を見るのは素敵よ。何百人、何千人もの人がいるのを見るのは素晴らしいわ。みんなに劇場で観てもらえるのが嬉しいの。素晴らしいことよ。監督のリドリー・スコットや、今日ここに集結したキャスト陣にとっても、これは喜ばしいことよ」
── ご自身が演じたパトリツィア・レッジャーニについて脚本を読まれるまで知らなかったそうですね。
「脚本そのものだけでなく、このキャラクターに惚れ込んだの。正直なところ、私は彼女の強さを尊敬するわ。そして弱さも、ね。殺人犯を演じるのは難しいものよ。彼女が晩年に共謀したその邪悪さを、私は本質的に支持しないからね。
それからまた、マウリツィオ(アダム・ドライバー)は彼女の強さに惚れたの。この作品において、私たちはある女が崩壊していく物語を観るのだと思う。彼女についてというのは、ある意味、女だけが理解できる物語だと思うわ。でも映画『ハウス・オブ・グッチ』が素晴らしいのは、伝説的な監督リドリー・スコットが、ある家族についての作品を作ったということ。イタリア人一家で、そのイタリア人一家のビジネスについて、そして一人の女がそのビジネスに参入しようとするとどうなるか、そして男たちがそれを阻止する様についてよ」
── アカデミー賞受賞のキャストが勢ぞろいした豪華さも本作の魅力です。
「このキャスト陣は素晴らしいわ。大好きよ。アダム・ドライバーと毎日共演するのは、最高にワクワクするものだった。彼は熟達したプロで、優秀で、理知的で、楽しく、愉快なの。共演はとても楽しかったの。ジャレッド・レトも、ジェレミー・アイアンズも、アル・パチーノも、サルマ・ハエックも、ジャック・ヒューストンも、全員と一緒に仕事をするのが楽しかった。この映画は決して忘れることのない経験だった」
── 貴重な経験を楽しんだのですね。監督を務めるリドリー・スコットとも初タッグですよね?
「彼は毎日私に、『さあ、このシーンは何についてだと思うかい?』と私に聞いた。それは彼がそれについて知らなかったからではなく、私がどう言うかに興味を持ってくれたからなの。私は男社会に生きる女だと感じるのだけど、男性に『君はどう思う?』と言われることによって力を与えられるし、愛されていると感じるの。富や家父長制がテーマの作品では、私たちに高揚感を与えてくれた。リドリー・スコットにはお礼を言っても言い切れない」
── 最後に本作を楽しみにしている日本のファンに向けてメッセージをお願いします!
「私の日本のファンのみなさん〈アイシテマス〉! みんなのことを心から愛しているわ。長年に渡って私に愛と支援をくださり、どうもありがとう。みなさんの恵み、健康、家族のために祈っているわ。そして『ハウス・オブ・グッチ』を楽しんでもらえますように。本作は世界のために作った映画なの。日本の女性が一つになりこの映画を観て、男の世界で私達女性が持つ感情を抱いてもらえればと願っているわ」
ハウス・オブ・グッチ
2022年1月14日(金)公開/東宝東和配給
ハリウッドを代表するリドリー・スコット監督がハイファッションブランドGUCCI一族の崩壊のドラマを鋭く描く。主役のパトリツィアには、唯一無二の世界的アーティスト、レディー・ガガが挑む。