エンタメ業界がようやく通常モードに戻ってきた昨年下半期。期待の新作や注目作が続々と日本公開が決まり、一層、映画界も盛り上がることが予想されます。2022年、映画で更なる飛躍を見せてくれそうな13人をピックアップしました。前編に続いて、後編をお届けします。(文・よしひろまさみち/デジタル編集・スクリーン編集部)
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レオナルド・ディカプリオ

プロデュース業も盛んな演技派

画像: Photo by Christopher Polk/NBC/NBCU Photo Bank via Getty Images
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レオナルド・ディカプリオ プロフィール

出身地:アメリカ合衆国・カリフォルニア州
生年月日:1974年11月11日

10代からテレビドラマなどで活躍し、1993年の『ギルバート・グレイプ』でアカデミー賞助演男優賞候補に。1997年の『タイタニック』で世界中にファンを急増させ、セックスシンボルに。以降、何度もオスカーゲットのチャンスを逃すも、2015年の『レヴェナント:蘇えりし者』で悲願を達成。俳優活動のかたわら、環境活動家として活発な取り組みをしており、ドキュメンタリー映画『地球が壊れる前に』などの製作も手掛けている。マーティン・スコセッシ監督の新作『Killers Of TheFlower Moon(原題)』に出演決定。ロバート・デ・ニーロとの25年ぶりの共演を期待されている。

── ミンディ博士の役作りについて教えてください。

「僕は60年代70年代の映画の大ファンだ。例えば『パララックス・ビュー』(1974)、『コンドル』(1975)、『ネットワーク』(1976)、ほかの誰も描けなかったようなダークコメディというスタイルで冷戦を描いた『博士の異常な愛情』(1964)とか。アダムは気候危機に関して率直に意見を言う人だが、これらの作品のように、非常に重苦しいテーマを、あえてダークコメディ映画として作りたかった。それは僕にとっては逃すことはできない機会。振り返った時に、俳優として芸術性を表現することができ、かつ話題を誘発する作品に参加できたと言える。それに、我々は正しい決断をできていたか、とか、現代社会に捕らわれ、気を取られすぎてしまっているのではないか、とも考えさせられた」

── 共演者たちとの現場の雰囲気はいかがでしたか?

「まず映画の中で、気候危機の混乱を正確に描写しようとしていたところでコロナ禍に入るという、とても独特の経験をした。この作品は信じられないような素晴らしい俳優が集まった。ジェン(ジェニファー・ローレンス)、メリル(ストリープ)、ジョナ・ヒルらと一緒に仕事ができた。彼らだけではない。ティモシー・シャラメ、ケイト・ブランシェットもそうだ。最初にジェンと僕は自分たちの役柄を膨らませたし、撮影中には即興の演技もたくさんあった。ホワイトハウスでのメリルとジョナ……。

僕たちが世界の終わりが近づいていることを説明しようとしているのに、問題を無視し、話をそらし、浅はかなことを話しているシーンの2人は天才的だった。俳優たちがそれぞれの役柄を掘り下げる自由を与えられていた。あの現場と空気感では、全てがうまくいくと感じた」

『ドント・ルック・アップ』

画像: Netflix映画『ドント・ルック・アップ』独占配信中

Netflix映画『ドント・ルック・アップ』独占配信中

デンゼル・ワシントン

社会派名俳優の筆頭格

画像: Photo by William Callan/Contour by Getty Images
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デンゼル・ワシントン プロフィール

出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州
生年月日:1954年12月28日

大学時代に演劇とジャーナリズムを学び、学位取得後に演劇学校へ。卒業後、70年代から舞台、テレビ映画などで俳優としてキャリアをスタート。1987年の『遠い夜明け』でアカデミー賞助演男優賞で初めて候補入りし、1989年の『グローリー』で同賞受賞。2001年の『トレーニング デイ』で初の同賞主演男優賞を受賞し、シドニー・ポワチエに続く2人目のアフリカ系アメリカ人オスカー俳優に。ドラマやアクションはもちろん古典もイケる大スター。ジョエル・コーエン監督『マクベス』でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネーション。また監督を務めた『A Journal for Jordan(原題)』を控えている。

ケネス・ブラナー

監督作が続きケネス・イヤー到来!

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Photo by Christopher Patey/Contour by Getty Images

ケネス・ブラナー プロフィール

出身地:イギリス ベルファスト
生年月日:1960年12月10日

英国王立演劇学校を主席で卒業の後、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに参加。スクリーンデビューは1981年の『炎のランナー』、1989年の主演作『ヘンリー五世』で監督としてもデビュー。ローレンス・オリヴィエの再来とまで言われたシェイクスピア俳優の務めとして『オセロ』『ハムレット』などを次々監督。その手腕を買われ大娯楽フランチャイズMCU『マイティ・ソー』にも抜擢された。俳優としても監督としても英国を超え世界の至宝に。主演と監督を務めた『ナイル殺人事件』(2022年2月25日公開)、自身の伝記的作品となる『ベルファスト』(3月公開)の公開を控えている。

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