愛と嫉妬、欲望が全ての乗客を容疑者に…!
“ミステリーの女王”アガサ・クリスティが1937年に発表した「ナイルに死す」を、1978年以来二度目の映画化。エジプトを舞台にある夫婦の幸せな新婚旅行が悲劇によって一転、恐ろしい犯人捜しの旅となる様をドラマチックかつスリリングに描く。
前作『オリエント急行殺人事件』(2017)の製作チームが集結し、ケネス・ブラナーが名探偵エルキュール・ポアロを続投。今回も監督・製作を兼任する。物語の中心となる美しき資産家リネットに『ワンダーウーマン』(2017)のガル・ガドット、相手役のサイモンに『君の名前で僕を呼んで』(2017)のアーミー・ハマー、キーパーソンのジャクリーンに『セックス・エデュケーション』(2019)のエマ・マッキーが集結。さらに4度のオスカー候補歴を持つアネット・ベニング、『ブラックパンサー』(2018)のレティーシャ・ライトらが容疑者としてクルーズ船に乗り込む。
夫サイモン(ハマー)と新婚旅行中の大富豪の娘リネット(ガル)がクルーズ船内で殺害された。船にはリネットにサイモンを略奪された親友ジャクリーン(エマ)も乗船していたが、事件の夜に彼女にはアリバイがあった。休暇旅行でエジプトを訪れていた名探偵ポアロ(ブラナー)は、他の乗客にも動機があることを知り、事件の真相に迫る。
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1930
本作の舞台は1930年代。リネットの結婚式が行われたホテルのセットに当時のエジプトの様々な様式が融合されるなど、随所に1930年代の雰囲気を感じられる。とくに「現代性を吹き込みたい」というブラナーの要求が反映された衣装は、単なる再現ではなくスタイリッシュさもプラスされている。
236
ナイル川を優雅に走る蒸気船カルナク号はすべてセットで、その全長は236フィート(約72m)、さらに幅48フィート(約14.6m)、高さ42フィート(約12.8m)、重さは225トンという規格外の大きさだ。2018年6月に製作が始まり、完成したのはその30週間後だった。
65
本作で使われているのは65mmフィルム。没入感のある映画作りの手法として、アンサンブル・キャストの作品に最適だという。前作も担当した撮影監督のハリス・ザンバーラウコスいわく「豪華キャスト陣を極端なクローズアップを必要とせずとも、存在感を感じられる」。
100
もともとの全米公開年だった2020年は、アガサ・クリスティが長編小説「スタイルズ荘の怪事件」での作家デビューからちょうど100年という記念すべき年。ちなみに「スタイルズ荘~」はエルキュール・ポアロシリーズの第1作にして初登場作品。
プレイバック『オリエント急行殺人事件』(2017)
アガサ・クリスティの代表作でもある同名小説をケネス・ブラナー監督・主演で二度目の映画化。トルコとフランスを結ぶ豪華寝台列車・オリエント急行の客室で起こる殺人事件に名探偵ポアロが挑む。ジョニー・デップやデイジー・リドリー、ペネロペ・クルスらオールスターキャストも話題に。
ナイル殺人事件
2022年2月25日(金)公開
アメリカ/2022/ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:ケネス・ブラナー
出演:ケネス・ブラナー、ガル・ガドット、アーミー・ハマー、アネット・ベニング
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