春の到来とともに、人気スターの最新作が続々やってくる! 間もなく観られる注目作をピックアップしてご紹介します。まずは、2022年3月25日(金)公開の最新作『アンビュランス』に注目です。(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)

イントロダクション

『トランスフォーマー』シリーズでおなじみのヒットメーカー、マイケル・ベイ監督が放つサスペンスアクション。世界中で賞賛された2005年のデンマーク映画『25ミニッツ』をリメイクし、ハリウッド製らしいスケールの大きなエンタテインメントに仕立て上げた。LAを舞台に、銀行強盗を働き、救急車(=アンビュランス)を奪って逃走した兄弟の、ハンデを負いながらの逃走劇がスリリングに展開。ロケーション撮影を活かした、リアルなアクションに圧倒される。『バッドボーイズ』(1995)『ザ・ロック』(1996)などのベイ監督作品に関するジョークも盛り込まれ、映画ファンをニヤリとさせずにおかない。

出演は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)のヴィランも鮮烈だった演技派ジェイク・ギレンホール、『キャンディマン』(2021)で主演を務め、『マトリックス レザレクションズ』(2021)でモーフィアスを演じたことも記憶に新しいヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)のエイザ・ゴンザレス、『それでも夜は明ける』のギャレット・ディラハント等。『ブラック・ウィドウ』(2021)のローン・バルフが緊迫感に満ちた音楽を提供している。

ストーリー

画像: ストーリー

左)ウィル(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世)
ダニーの父の養子になり、ダニーと兄弟のように育った。病気の妻の緊急手術費用を工面するために、強盗計画に加担する。

右)ダニー(ジェイク・ギレンホール)
これまで何度となく、死者を出さずに銀行強盗を成功させてきた犯罪者。表向きは高級車のディーラー。

病に冒された妻を抱えて金に困っている退役軍人ウィル。義兄弟である悪党ダニーを頼った彼は、ダニーの銀行強盗計画に加担せざるをえなくなる。誰ひとり殺すことなく、計画は遂行され、大金をせしめるはずだった。が、警官隊に包囲され、逃げ場を失った彼らは、現場に急行した救急車を強奪。女性救急救命士キャムを人質にとったものの、そこには瀕死の警官が病院に運ばれるのを待っていた。兄弟は警官の命を助けながらの逃走を余儀なくされる。

見どころポイント

1.逃亡車は急患を乗せた“救急車”!?

画像: 逃亡劇と救命劇のミックスがスリルを生む!

逃亡劇と救命劇のミックスがスリルを生む!

サスペンスの点で面白いのは、強盗犯が急患を運搬していた救急車を奪って逃走すること。強盗犯兄弟も人の子で、金は奪いたいが、人の命までは奪いたくない。とはいえ、この意識不明の患者は逃走の途中で容態が悪化して生命の危機に立たされるのだから、パトカーに追撃されながら逃走する兄弟にしても気が気ではない。逃げ切ることを優先するか、それとも患者の命か!? この設定の妙が、本作をユニークなものにしている。

画像: 1.逃亡車は急患を乗せた “救急車”!?

2.豪華キャスト陣による人間ドラマ!

画像: “救命士” というヒーローを描いた映画でもある

“救命士” というヒーローを描いた映画でもある

キャム(エイザ・ゴンザレス)
病棟に到着するまで、急患の命をもたせようと必死に努める救命士。その背後には過去の失敗のトラウマが。

演技派アクターの評価がすっかり定着したジェイク・ギレンホールに、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、エイザ・ゴンザレスという上昇気流に乗ったアクターたちが挑む。そんな俳優陣のアンサンブルも大きな見どころ。

強盗犯兄弟にしても、女性救命士にしても、それぞれの生き方にこだわりを持っており、それは瞬間的な迷いこそあれ、ブレはない。そんな人間ドラマを説得力とともにタペストリーにした、3人のアツい共演に注目を!

3.ダイナミック! 当然ベイ節も炸裂!

画像: アクセル全開のベイ節をご賞味あれ

アクセル全開のベイ節をご賞味あれ

ベイ作品のトレードマークは、とにかく激しく動き回るカメラワーク。本作もそれは健在……というより、さらにスケールアップした感が。手持ちカメラを振り回す従来のスタイルに加え、固定、空撮、ドローン撮影などの技巧を駆使しながら、めくるめくアクションの世界へと誘う。これらの手法でとらえられたカーチェイスは、とにかく臨場感満点。もちろん、ビル破壊やカークラッシュ、爆破などのスペクタクルも随所に炸裂!

画像: 3.ダイナミック! 当然 ベイ節も炸裂!

【チェック】人間的な複雑さを体現しつつ、後輩を引っ張るジェイクを見よ!

画像: ただのワルではないが、やっぱり今回も読めない男!

ただのワルではないが、やっぱり今回も読めない男!

『ブロークバック・マウンテン』(2005)で演技派アクターとして認められて以来、積極的に複雑な役に挑み、好評を得てきたジェイク・ギレンホール。『ナイトクローラー』(2014)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)などで〝悪いヤツ〞にふんした際の演技は、そのカリスマ的な存在感も手伝い、とりわけ目を引き寄せる。

本作で演じたダニーもまた、銀行強盗犯という悪党だ。これまで一度も逮捕されることなく、何度も計画を遂行しては大金をせしめてきた切れ者。本業の高級車販売業も順調で、表向きはやり手のリッチなビジネスマンといった雰囲気。金に困っている弟ウィルとは対照的だ。

しかし、ワルであってもイヤなヤツではないのがミソ。ウィルとの兄弟の絆は堅く、人を殺してまで犯罪に走るのは主義ではない。犯罪者なりに、生き方に筋が通っているというべきか。そんなキャラクターに、血肉を通わせるのがジェイクの演技力。ウィルを強盗に引き入れようと説得する際に見せる、強引さと人懐っこさ。初登場のこのシーンだけで、ダニーが憎めない男であることがわかる。

絶対に警察に捕まりたくない執念や、弟との約束を守ろうとする意志の強さにも魅力を漂わせており、単なる悪党ではない人間的な複雑さを体現して見せる。ダニーは救急車内で弟やキャムと口論を繰り広げたり、逆に優しさを見せたりするが、そんなセリフのやりとりでもジェイクは魅せる。ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、エイザ・ゴンザレスという後輩の共演者をリードしつつ、彼らが演じるキャラの魅力をも引き立たせる巧さ。そういう点でも、まさしく演技派アクターなのだ。

『アンビュランス』
2022年3月25日(金)公開

2022/アメリカ/2時間17分/東宝東和
監督:マイケル・ベイ
出演:ジェイク・ギレンホール、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、エイザ・ゴンザレス
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