“ 最初に撮影したのがジュードとの本格的な演技のシーンだったのはとても幸運だった ”
マッツ・ミケルセン (グリンデルバルド役)
マッツ・ミケルセン プロフィール
1965年11月22日、デンマーク・コペンハーゲン出身。“北欧の至宝”と呼ばれ、ワールドワイドに活躍。昨年のアカデミー賞国際長編映画賞受賞作『アナザーラウンド』(2020)に主演。次回作は『インディ・ジョーンズ』第5弾。
── 最強の闇の魔法使い、グリンデルバルドを演じるにあたってどんな役づくりをしましたか?
グリンデルバルドは明らかにダンブルドアと同じレベルにいる。同じ力をもち、世界をより良い場所にするという同じ目標をもっている。ただし、その手段は異なる。だからグリンデルバルドは自分には自分なりの正義があると信じている男として役づくりに取り組んだよ。この男の信念もあながち不純とは言えない。目的を果たせば世の中が良くなるとかたくなに信じているからね。
── ダンブルドア役のジュード・ロウとの共演について教えてください。
ジュードとはかなり多く話し合ったよ。私が初めて撮影したシーンは映画冒頭でのシーンで、レストランにダンブルドアとグリンデルバルドが登場し、彼らの過去について知る場面なんだ。その場では二人はお互いに愛とも言えるような尊敬の念を抱いている。また恐怖心もある。二人はお互いをよく知る昔の恋人のような感じだ。
最初の撮影シーンとしてとても興味深いものだった。ジュードはとても素敵で素晴らしい俳優で、最初のシーンが彼との本格的な演技のシーンだったのはとても幸運だった。良いスタートが切れたよ。
── グリンデルバルドは前作からクイニーを味方に引き込みましたが、彼はクイニーを信頼しているんでしょうか?
グリンデルバルドは彼女をまったく信用していないよ。でも敵か味方か分からない相手だからこそ、洗脳のしがいがあるんじゃないかな。丸め込めればしめたものだし、たとえできなくても── まあ、古いことわざにもあるように“敵は近くに置く”のが正解だからね。
それにクイニーは“開心術”の使い手で相手の心が読めるから、グリンデルバルドにとって大きな武器になる。いつ裏切りにあうか分からないのもスリリング。グリンデルバルドはそういうゲームが好きなんだ。
── 魔法ワールドはもう20年以上続いていますが、なぜ人々をこれほどまでに魅了し続けるのだと思いますか?
そうだね、いちばん簡単な言葉で言うと現実逃避だと思う。誰もが逃避するものや道具を必要としている。サッカーの試合や古い映画を観ることなどは良い例だね。魔法ワールドには誰もが自分を重ねることができるキャラクターが多く存在し、彼らの立場になって2時間の間、飛ぶように日常生活から解放される。それは誰にとっても必要なことだと思うよ。
Photo by Anthony Ghnassia/Getty Images for Kering
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
公開中
監督: デヴィッド・イェーツ
出演: エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ、エズラ・ミラー、ダン・フォグラー、マッツ・ミケルセン
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