➀異例ともいえる36年ぶりの続編
『トップガン』は1986年の大ヒット作で、それ以来、続編が作られることはなかった。何度か続編製作の話題は浮上しつつ、今回、ゴーサインの権利をもつトム・クルーズが脚本に納得して完成にこぎつけた。それだけ「作られる理由」があるドラマだということ! 映画の続編、シリーズ化は数多くあるが、これだけ時間を置いて、しかも同じ主演のキャストで2作目が完成されるのは極めて異例なケース。マーヴェリックの空白の36年に何が起こっていたのかも気になる!
②超胸アツのストーリー
前作『トップガン』で、マーヴェリックは飛行訓練中に操縦不能となり、同乗していた親友のグースを失うという悲劇を体験。そのグースの息子ルースターを、今回、マーヴェリックが指導する。しかもルースターは父を死に至らしめたのがマーヴェリックだと信じ、彼を恨んでいる……と、切実なドラマ展開。マーヴェリックは「絶対に誰も死なせない」という信念から、激烈極まるミッションにも空前の覚悟で挑むことから、想像をはるかに超えた感動が用意。ラスト30分は心が揺さぶられっぱなし!
③『トップガン』へのオマージュが満載
ストーリーがつながっているのはもちろん、『トップガン』の魅力として語り継がれてきた部分が、この新作でも再現される。マーヴェリックがバイクで疾走する映像は、36年前にそっくりで感激必至。マーヴェリックたちが楽しんだビーチバレーのシーンは今回、ビーチフットボールで復活した。また、前作でメインの戦闘機として登場した「F-14」は現在、イランが所有しているのみなので、どのように映像で出てくるか……など『トップガン』のファンへのアピール点が多数!
④ニューフェイスとベテラン名優の共演
『セッション』のマイルズ・テラー、『ドリーム』のグレン・パウエル、ビル・プルマンの息子のルイス・プルマン、そしてアジア系のマニー・ジャシントなど若き演技派スターたちの熱い共演がテンションを上げる。さらにエド・ハリス、ジョン・ハムらベテラン陣が要所をサポート。最も期待が高まるのは、トム・クルーズとともに前作から続いて出演するヴァル・キルマーだ。演じる役は同じ“アイスマン”。かつてライバルとしていがみ合っていたマーヴェリックとどんなドラマを展開するのか。前作の撮影現場でも、トムとヴァルは一触即発の関係だったという噂もあり、この再共演はいろんな意味で楽しみに。
⑤飛行シーンはすべて本物
CG全盛の時代にもかかわらず、戦闘機の飛行シーンはすべて実写にこだわった。キャストたちもG(重力加速度)の変化に対応できるようにトレーニングを積み、極力、機内に乗り込んで撮影に参加(これは『トップガン』からの伝統!)。さらに6台ものIMAXカメラを1機の戦闘機に積むという、大胆な撮影スタイルを敢行し、これまでのどんな映画でも体感したことのない飛行映像が完成された。われわれ観客も未知の“G”を味わえるかも!?
⑥すべてはトム・クルーズの強いこだわり
36年ぶりの続編の完成や、数々の見どころも、すべてマーヴェリック役、トム・クルーズの判断があったからこそ実現した。トムが所有する飛行機「P-51 マスタング」も劇中に登場させるなど、彼のひとつの集大成でもある本作。間もなく60歳を迎えるトムの変わらない魅力、そしてさらに進化する魅力の両方を満喫したい。
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『トップガン マーヴェリック』
5月27日(金)全国ロードショー
配給:東和ピクチャーズ
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