ロバート・パティンソンがDCコミックのヒーロー バットマンの青年期を演じた『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のダウンロード販売が本日より開始した。それに合わせて、マット・リーヴス監督のロングインタビューが到着。制作秘話や日本文化からの影響など幅広く語っている。

“ブルースとセリーナは正反対だけれど、同時にとても深いつながりがある”

――本作で監督はバットマンとキャットウーマンの関係をどのように描きたかったのでしょう。

バットマン(ブルース)とキャットウーマン(セリーナ)に関して興味深いのは、このストーリーでは、二人とも孤児だということ。彼ら自身そういうことを分かち合っていることに気づいていないけど、二人を結びつけている何か本能的なことがある。でも、彼らはまったく違うバックグラウンドから来ている。ブルースを孤児にしてしまうトラウマが起きた後、彼にはセーフティネット(安全網)があった。それは、億万長者であること。そして、ヴィジランテ(自警団員)になる能力としてその資産をセーフティネットとして使ったんだ。それはある意味贅沢というものだ。

画像: “ブルースとセリーナは正反対だけれど、同時にとても深いつながりがある”

セリーナに(トラウマになるようなことが)起きた後、彼女はそういうものを何も持っていなかった。だから、彼女は自身の機転を利かせないといけなかった。サバイバーなんだよ。キャットウーマンは、バットマンが彼女のことをどのように思っていて、どういう人か決めつけているのをわかっている。なぜなら、彼女が不道徳な世界に存在しないといけないことだけで、彼女自身も不道徳に違いないと思っているからだ。そして、バットマンはキャットウーマンを正しくない方法で、判断している。でも、それは彼が保護されてきたからなんだ。

そして二人の関係が、彼にある種の“目覚め”をもたらすことになる。彼が今まで見ないで済むよう、保護されてきたこと、そして現実があることに気づくんだ。彼はこれまで一度も、彼女のようにサバイブしないといけないことがなかった。彼らは、根本的に正反対だけれど、同時にとても深いつながりがある。二人の関係は、お互いに惹かれ合うけど、決して一緒にはなれないという、ある意味古典的な(フィルム)ノワールみたいな関係なんだ。それは、この映画の核の一つである実に興味深い綱引きだと思う。この映画は、アクションやスペクタクル、ホラーに満ちている映画である上に、多くの意味においてラブストーリーでもあるんだ。だから、彼らの関係はとても重要だよ。

“日本映画が、この映画に影響を与えたんだ”

――映画の終盤に、リドラーが、アーカム・アサイラムで誰かと話しているシーンが出てきますが、将来的に重要になるんでしょうか?

将来的にどうなっていくか、ということを話すのは難しい。僕たちにプランはあるけれど、それは本当に、この映画の世界をファンがどのように受け取ってくれるかにかかっているんだ。今後、どういうことをするかについて、たくさんアイディアは持っている。

ここで言えることは、僕はこのストーリーを、バットマンだけのオリジン・ストーリーにしない、ということをとても意識的にやった。これは、初期の頃のバットマンの話なんだ。「バットマン」のコミックで知ることになる多くの伝説的なキャラクターたちは、みんな彼らのオルターエゴ(別人格/分身)として登場する。

だから、彼ら全員のオリジン・ストーリーなんだ。僕たちは、キャットウーマンになりつつあるセリーナ・カイルに会う。彼女はまだキャットウーマンじゃない。親玉になりつつあるペンギンに会う。でも、彼はまだペンギンじゃない。それはまた、アーカム・アサイラムにいるこの特別なキャラクターにとっても同じことだ。彼はまだ、僕たちが知っていて、彼がそうなる伝説的なキャラクター、ジョーカーじゃない。でも彼は、最終的にそうなるすべての要素を持っているんだ。

僕はこのストーリーを、リドラーとジョーカーが、一緒にいるところで終えたかった。なぜなら、権力構造が解体した後に、希望がある状況は初めてのことなんだ。バットマンは、この腐敗がもたらしていた締め付けから、ゴッサム・シティを自由にするのをある意味助けた。でも今、初めて希望がありうるかもしれない瞬間である一方、権力の真空地帯があるということでもある。それは、多くの人々が、災難を抱えることになることを意味している。これらの男たちはそういうことを代表しているんだ。

だから、ストーリーの最後、セリーナとバットマンのシーンで、彼女は「あなたは、この街が決して変わることはないことを知っているでしょう」と言う。彼女は正しいよ。なぜなら、彼ら2人(リドラーとジョーカー)が一緒にいるところを見たところだからだよ。それは、ゴッサム・シティにおいて、トラブルが終わることは決してないという一つの例なんだ。

――最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

僕は『クローバーフィールド/HAKAISHA』で日本に行ったんだ。日本文化は僕にとってとても重要だ。実際のところ、日本が、特に日本映画が、この映画に影響を与えたんだ。僕のインスピレーションの一つは、黒澤明の『天国と地獄』だからだよ。三船敏郎のキャラクターが、映画全体で彼を苦しめてきた誘拐犯(山崎努)に向き合うシーンがある。そして誘拐犯は、「ずっとおまえは丘の上に住んでいて、俺は下にある地獄にいたんだ」ということを話す。それは、彼らのイメージがお互いに投影されている、非常に心に残るシーンなんだ。僕にとって、そこには何かがあり、それは、リドラーとバットマンの関係に埋め込まれているんだよ。だから僕は、この映画を日本のファンと分かち合うことにとても興奮しているよ!なぜなら、日本文化は、今作に非常に影響を与えたからだ。そして、僕に影響を与えたんだ。僕は日本映画が大好きなんだよ!

ダウンロード好評販売中!
7月6日(水)デジタルレンタル配信開始、
4K UHD、ブルーレイ&DVD発売・レンタル開始

■【初回仕様】 THE BATMAN-ザ・バットマン- <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>
(3枚組/オリジナル封筒入りキャラクターカード4種セット付)価格:¥8,980 (税込)
■THE BATMAN-ザ・バットマン- ブルーレイ&DVDセット(3枚組)価格:¥5,980 (税込)

発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント

DC LOGO, BATMAN and all related characters and elements TM and © DC.
※本作には水害のシーンが一部含まれております。
※ジャケット写真などは予告無く変更となる場合がございます。

This article is a sponsored article by
''.