注意!本記事にはネタバレが含まれます。第6話鑑賞後にお読みいただくことをお勧めいたします。
カール・アーバン(ブッチャー役)&
エリック・クリプキ(製作総指揮)
ー今シーズンも前2シーズン同様かなりクレイジーな展開になっていますが、今シーズンの見どころを教えて下さい。
エリック・クリプキ(以降エリック):登場キャラのそれぞれの成長ぶりや変化だね。今シーズン、全員がもの凄い経験をすることになり、緊張感はかなりのものとなる。私にとってそれこそが、次のエピソードも観たいと観客に思わせる原動力になると思っている。
ショッキングなシーンやクレイジーなシーンも素晴らしいけれど、テレビの仕事をしていて随分前に学んだことは、テレビドラマの製作はキャラクター商法と同じってことだよ。
私の仕事は、みんなをそれぞれのキャラクターの熱烈なファンにさせるってことなんだ。それができれば番組はうまく行く。カールをはじめ、出演者全員がベストを尽くしてくれている。毎シーズンそうだけど、特に今シーズンは、彼らがどれだけ自分の役に打ち込んでいるかが観ているだけで伝わってくるよ。
カール・アーバン(以降カール):俺は、登場人物それぞれがどちらの側になるのかを観客が知ることになるのを楽しみにしている。登場キャラはそれぞれ、選択を迫られ、闘いに参加するか、または、どちらの側について闘うかを決めることになる。
今シーズンの素晴らしい点は、これまで共に闘ったことがないキャラクターが共闘するというもの。それは興味深く、新鮮で、ダイナミックであり、また、ある意味、それぞれのキャラクターを深く掘り下げることにもなる。みんながそれを観ると思うと、俺はものすごく興奮するね。
ー今シーズンのブッチャーは、どういう経験をしますか?
カール: 今シーズン、ブッチャーにはいろいろなことが起こる。精神的にも肉体的にも。特にライアンとのシーンは、思いやりの心という、これまでなかったブッチャーの姿を見ることができる。そして、ライアンとの悲劇的な関係も起こる。演じるのがとても難しかったよ。このシーズンは、これまでで一番難しいシーズンだと俺は感じる。
そして、スーパーパワーの探求はとても楽しめるものだよ。ブッチャーは、同じ土俵で闘えるようになるけれど、それにはもの凄い代償が伴う。モラルのジレンマなんだ。「悪魔を倒すために、自分自身も悪魔になりたいか?もしそうなら、その代償は?」と問いかけることになる。そして、それぞれが選択を迫られるんだ。
ー今シーズン、ミュージカルのシーンがありますね。
エリック:私はハリウッドのミュージカルが大好きだから、ミュージカルの曲をドラマに使いたくてしょうがなかった。シーズン2でトライしたけど、脚本の段階でうまくいかなくてね。今回、うまくいくストーリーのチャンスが巡ってきたけど大変だったよ。
曲を丁度良い長さに編曲し、振り付けも必要だった。そして、カレン(カレン・フクハラ。キミコ役)とトマー(トマー・カポーン。フレンチー役)は、何週間もダンスの練習をした。あの歌声はカレンのものだよ。彼女が実際に歌ったんだ。事前に録音してね。撮影もハリウッドのクラシック・ミュージカルのようにクレーンを使ってやった。ダークなドラマに、皮肉のように胸キュンなシーンを入れて観客がスマイルするというのはたまらないね。
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