皆さんはご存じでしょうか…。狂ったようなBD&DVDコレクション「死ぬまでにこれは観ろ!」を。タイトル数からラインナップまでもはや意味不明。その異常性をご紹介していきましょう。(文・久保田明/デジタル編集・スクリーン編集部)

「死ぬまでにこれは観ろ!」とは?

画像: 「死ぬまでにこれは観ろ!」とは?

映画はすべてが同列の楽しみである。世界に向けて開かれた窓である。それを合言葉に2014年から毎年発売されてきたキングレコードの廉価版シリーズ「死ぬまでにこれは観ろ!」の最新2022年版が、BD、DVD併せて合計320タイトルという怖いもの知らずのスケールで発売されることが決定した。映画史に残る名作からマニアックな趣味作まで、すべてが横一線にゴールを目指すラインアップ! 今年も映画の台風がやってきた!

【ココがクレイジー!】
インディーレーベルなのに膨大なラインナップ数

A級からZ級まで、まるで統一感のない作品群。なんていわれることも多いラインアップだが、そんなこと誰が決めたのだ。映画の優劣なんて関係ない。それは君が自分で決めることなのだ。アメリカ、イギリス、フランス、イタリア映画はもちろん、韓国映画(『魚と寝る女』(2000)『嘆きのピエタ』(2012))もドキュメンタリ―(『ようこそ映画音響の世界へ』(2019))も並んでいる。

画像: 『ギルバート・グレイプ』(1993)

『ギルバート・グレイプ』(1993)

アイルランドの下町で出会うミュージシャン・カップルの詩『ONCE ダブリンの街角で』(2007)や、名匠ド・ブロカ監督の反戦ファンタジーの逸品『まぼろしの市街戦』(1966)、無名兵士たちのベトナム戦争進軍を描く『ハンバーガー・ヒル』(1987)、昨年惜しまれつつ世を去ったジャン=ポール・ベルモンド主演の『大頭脳』(1969)や『恐怖に襲われた街』(1975)、ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオの共演で贈る黄昏色の青春ストーリー『ギルバート・グレイプ』(1993)など、まさにキラ星の顔ぶれだ。もちろんロメロ監督のパニック・ホラー『ザ・クレイジーズ』(1973)、開けるとヤツが入っている『バスケットケース』(1982)、電動ドリルで頭を刺したら痛いよ! の世界の終わりの物語『地獄の門』(1980)といったホラー映画の人気作も並んでいる。どうだ、これが映画だ。映画の凄味と面白味だ!

画像: 『バスケットケース』(1982)

『バスケットケース』(1982)

© Crimson Bolt, LLC © 2010 All Rights Reserved LE CERVEAU a film by Gerard Oury © 1969 Gaumont (France) / Dino de Laurentiis Cinematografica (Italy) All rights reserved.
©1999 - EL DESEO - RENN PRODUCTIONS - FRANCE 2 CINEMA ©2001 Lions Gate Entertainment. All Rights Reserved.
©R.T.I. S.p.A.-Rome,Italy,Licensed by Variety Distribution Srl-Rome,Italy,All Rights reserved. © 1993 DORSET SQUARE FILM PRODUCTION AND DISTRIBUTION KFT
© 1993 DORSET SQUARE FILM PRODUCTION AND DISTRIBUTION KFT © 1981 The Basket Case Co. All rights reserved.

【ココがクレイジー!】
採算とれるか心配に!? マニアックすぎる作品も

画像: 『怪怪怪怪物!』(2017)

『怪怪怪怪物!』(2017)

リストを眺めるうちに、そうとうに珍しい映画も目に飛び込んでくる。キューブリック監督が生前「これまでに見た映画のなかで最も恐ろしい作品」と語ったサイコサスペンスの問題作『ザ・バニシング -消失-』(1988)や、フランコ・ネロ、ジャック・パランス、トニー・ムサンテの激突作『豹/ジャガー』(1968)、『あの頃、君を追いかけた』(2011)のギデンズ・コー監督の学園ホラー『怪怪怪怪物!』(2017)。アメリカ・インディペンデント界の雄ジョン・カサヴェテス監督の『アメリカの影』(1959)や『こわれゆく女』(1974)も一度は観ないとダメな作品だ。ジャンルではない。映画は強度なのだ!

【ココがクレイジー!】
ヒューマンドラマも残酷ホラーも同扱い

画像: 『美しき冒険旅行』(1971)

『美しき冒険旅行』(1971)

ヒューマンドラマにも驚愕のホラー映画にも感動し、感涙する。大げさではないよ。そういう意味で、映画はどこに光が灯っているのかわからない。なにが観るひとを救うのかわからないのだ。『美しき冒険旅行』(1971)でジェニー・アガターが野生のなかで大人の階段を昇り、『不思議惑星キン・ザ・ザ』(1986)では砂漠の星で〝クーのポーズ〞の挨拶を交わす。『悪魔の植物人間』(1974)は悲しみのマッドサイエンティスト映画であり、『ブラック・サバス 恐怖!三つの顔』(1963)は映画のマジックを指し示す夢物語である。各自、整列! 自由に穴掘りをしてお宝を発掘すべし。

死ぬまでにこれは観ろ!2022 全320タイトル
2022年7月6日(水)163タイトル発売(BD82タイトル+DVD81タイトル)
2022年8月10日(水)157タイトル発売(BD82タイトル+DVD75タイトル)

DVD:2,090円(税込)
BD:2,750円(税込)
発売・販売:キングレコード

「3枚買ったらもれなく1枚もらえる! 」キャンペーンも実施!!

全320タイトルのブルーレイまたはDVDに付属する応募券を3枚集めて応募すれば、もれなく1枚もらえるというキャンペーンを今年も実施。お得すぎて異常です。

▶︎▶︎詳しくはこちら

This article is a sponsored article by
''.