ファンをうならせる仕掛けに注目!
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』見どころ解説
1993年に始まった『ジュラシック・パーク』フランチャイズの締めくくり……といいつつ、まだ続きそうな予感もするがしかし! 第一作のレジェンドが集結するのはおそらくこれがラストとなるだろう『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』。『〜ワールド』シリーズは、『〜パーク』で描かれたテーマと舞台を現代に引き継ぎつつ、新たなヒーロー=オーウェン&クレアの活躍を描いたことで、新旧ファンをうならせてきた。
90年代に『〜パーク』を観て度肝を抜かれた人の多くは、「恐竜が本当に現代にいる!」と思わせるだけの設定と最新映像技術に感銘を受けたはず。日進月歩の成長を続けている映像技術ではもう驚かせることはできない現代人を相手にするのだから、『〜ワールド』シリーズが苦心したのは想像に易い。だからこそつきつめたのは、誰もが納得する物語とより精細な恐竜のディテールだった。
まず物語は『〜パーク』時代の舞台をそのままに、現代のテーマパークにアップデート。『〜パーク』時代にはまだSF世界の話だった遺伝子工学などの科学の描写を、より現実味をもたせることに成功している。
また、恐竜のディテールに関しては、引きの映像でのCGIはもちろんのこと、接写用のアニマトロニクスを駆使。これも『〜パーク』時代に使われていた技術だが、当時よりも細かな動作やエフェクトが使えることもあり、多くのシーンで取り入れられている。『〜新たなる支配者』では、それらの要素を全部盛りしただけでなく、これまでチラチラと匂わせてきた『〜パーク』時代の遺産をフル活用。サム・ニール、ローラ・ダーンなどのレジェンドを再結集させるために必要なストーリーを見事に導入し、これまた最高のタイミングで新旧キャストが合流するよう仕掛けられている。
また、『〜ワールド』シリーズはマイケル・ジアッチーノが音楽を手掛けているため、あの有名なテーマ曲が使われたことはなかったのだが、締めくくりとなる本作ではあのメロディを効果的に使っているシーンも。あらゆるシーンで、旧シリーズからのファンの胸を熱くさせることは間違いなし。
もちろん『〜ワールド』シリーズからのファンがお待ちかねのお約束もたっぷり。オーウェンとブルーの関係はもちろんのこと、人気恐竜の再登場(それも人間社会の中で)、新種の恐竜の出現など、見せ場がノンストップでやってくる。クリス・プラット曰く「夏に最高のポップコーンムービーだよ!」というのも納得のスーパー娯楽作だ。
エモさ満載 胸アツポイント5
ポイント1:ブルーとオーウェンはズッ友だよ!
『ジュラシック・ワールド』シリーズのお約束といえばオーウェンとブルーの関係。ミーム化した例の仕草はもちろん、今回のオーウェンとクレアの大冒険は、理由の半分がブルーのため!? もうあんたらズッ友だよ。
ポイント2:過去シリーズの博士たちが再登場!
エリー・サトラー博士&アラン・グラント博士(画像左より)
90年代イスラ・ヌブラル島事件のレジェンドが再集結。アランとエリーが再会するシーンでは恋の予感まで匂わす大サービス!
イアン・マルコム博士
前作から再登場したイアンは、バイオシン側にべったり。あんた、敵なの味方なの?
ヘンリー・ウー博士
「またおまえか!」と言いたくなる、あっと驚くタイミングで真打登場。93年版を観てね。
ポイント3:バイクに乗るオーウェンは格別
オーウェンの見せ場では必ず出てくるバイク疾走。安心して下さい。今回も冒頭からございます。
ポイント4:待ってました! お約束のモサ様!
シリーズで一番おいしいところを持っていく超巨大なモササウルス。今作も出まっせ。
ポイント5:メイジーに対するクレアの母性
すっかりオカン的な気質になったクレアは、メイジーを守ること一心で大活躍。
ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
2022年7月29日(金)公開
アメリカ/2022/2時間27分/東宝東和
監督:コリン・トレボロウ
出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、サム・ニール
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