クリス・プラット(オーウェン役)
── 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)で、このシリーズはグランド・フィナーレを迎えました。
グランド・フィナーレという言葉がすべてを表現しているよ! 花火大会を見るときは、いつも最後を待っているもんさ。ノンストップの炸裂に次ぐ炸裂をね。それこそがまさしくこの映画なんだ。2時間半にわたる花火大会さ。実に素晴らしいよ! 脚本を読んで、これは何か特別なものだっていうことがわかった。そして今、何年もの努力の末に、とうとうやり遂げたことを誇りに思うよ。
── オーウェンは、これまであなたが演じてきた中でもお気に入りの役のひとつでは?
このキャラクターを演じるのはほんとに楽しかったよ。何よりもまず、彼は僕よりずっとカッコいいしね。それに、オーウェンの人生の中の現実へと飛び込んで、この10年間で彼が年齢を重ねて成熟していくのを見るのは楽しかった。いつか自分の人生を振り返って、オーウェンを演じていた時期があったんだって考えるときが来るんだと思う。
── 本作は、最初の『ジュラシック・パーク』シリーズのメイン・キャラクターと『ジュラシック・ワールド』シリーズのキャストを勢揃いさせることで、シリーズ全体を原点に回帰させました。彼らと共演することは、きっと特別なことだったでしょうね。
サム、ローラ、ジェフと共演できたのはとてつもない光栄だったよ! 僕は育ち盛りの頃から『ジュラシック・パーク』が大好きで、まだ将来何をして生きていくかわかりもしなかった時期に、彼らはヒーローとして僕の心に刻まれていたんだ。その頃は、まさか自分が俳優になるなんて思ってもみなかったけど、今はこの通りさ。俳優になるっていう夢を実現しただけじゃなく、子供時代のヒーローたちと共演しているんだからね。まるでクジに当たったみたいな気分だよ。すごくイカすじゃないか!
── そしてもちろん、恐竜たちがいます。また恐竜絡みのアクションを撮るのはいかがでしたか?
この映画のアクションはすごいよ! アニマトロニクスでたくさんのことをやったんだけど、そのおかげでもっと有機的なリアクションができるようになるから、映画を撮影するプロセスがずっと楽しくなって、実にエキサイティングだった。
それと、初登場の恐竜たちもすごいんだ。ギガノトサウルスとかケツァルコアトルスとか、ピロラプトルって呼ばれる羽毛の生えた恐竜まで出てくるよ! その上、これまでにも登場したみんなが大好きな恐竜たち…… T‒レックスとか、〝ブルー〞の呼び名で知られるヴェロキラプトルとかも帰ってくるよ。今回のブルーは〝ベータ〞っていうすごくかわいい赤ちゃんを連れているんだ。だから恐竜に関しては、さらにたくさんを期待していいよ。
── さて、ついに『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が公開されます。このシリーズに参加した経験全体を振り返って、どう感じますか?
大変な感謝、誇り、謙虚、畏れを感じるね。いまだに気持ちの整理がつかないんだけど、このシリーズに参加できてほんとに恵まれていると思う。こういったことも含めて、おそらく僕の人生で最高の章となる驚異的な経験を、いつか振り返る日が来るんだと思うよ。