本記事は1995年6月号に掲載された特集を基にしているため、掲載の情報は当時のものです。また、著者の許可を得たうえで人名や作品名表記を現在のSCREENの表記に合わせている他、文章を一部変更しております。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
Psycho(サイコ)
『カリフォルニア』の連続殺人鬼役で究めたサイコ演技はテリー・ギリアム監督、ブルース・ウィルス主演の近未来アクション『12モンキーズ』でもまたまた全開となる予定だ。撮影を終えたばかりのこの新作で演じたのは細菌兵器をばらまきの容疑がかかるプッツン革命家。
一方、その前に主演した『セブン』では引退目前の相棒(モーガン・フリーマン)と共に7つの大罪に模した殺人事件を連発するサイコな犯人を追う刑事を演じている。『リバー~』では監督レッドフォードに重なるまっとうなアメリカの美の体現者と絶賛されたブラッドだけどサイコものにもなかなか縁があるというわけでした。
Qutote(引用)
『レジェンド~』の原作者・ジム・ハリスンのブラッド賛を引用してみよう。曰く「J・ディーンもJ・ニコルソンもそうだけどブラッドも話をしてない時に何もせずにいられるんだ」これを『インタビュー~』の製作者デヴィッド・ゲフィンは「カリスマ性」という言葉で語っている。熱演は誰にでもできるけど、なるほど何もしてない時にスタートして真の実力が顕れる!?
Roy London(ロイ・ロンドン)
ハリウッドに来たブラッドが運転手を務めた出前ストリッパー嬢の紹介で一年間ほどお世話になった演技コーチ。今は亡き彼にはシャロン・ストーン、ミシェル・ファイファーも師事している。
Sexiest Man Alive(最もセクシーな男)
現存する最もセクシーな男――と、これはこの春ピープル誌がブラッドに与えた称号。「テルマ&ルイーズ」では6000ドルのオーガズムとも呼ばれていたのだった。セクシーと呼ばれるのを迷惑がるスターも多いけれど、ブラッドは何よりだね、と反応。この素直さも魅力のひとつかも。
TV(TV時代)
たとえば「21ジャンプストリート」。それはジョニー・デップが主演したTVシリーズでしょ、というあなた。確かに。でもブラッドも無名時代にシリーズの一挿話に登場しているのだ。ジョニーとブラッドの顔合わせなんてあまりにも豪華すぎる。この他「ダラス」でもプリシラ・プレスリーの娘の恋人を演じた(4回分)ブラッド、かのカーク・キャメロンの「愉快なシーバー家」にも出演している。
Unforgettable(忘れ難いもの)
少年を思わせる笑顔、それとも・・・・・・。あなたにとって最も忘れ難いブラッドの表情は?
VideoTitles(ビデオ公開作品)
ブラッド人気にのって日本未公開の映画、そしてTV映画がどしどしビデオ化されている。タイトルを列挙しておくと『処刑教室/最終章』『傷だらけのランナー』『クール・ワールド』『ヒミツのお願い』ーー以上が映画。TV映画では『トゥルー・ブルース』『ハリウッド・アドベンチャー/3つの扉』『ザ・コンタクト』がビデオで見られる。
*編集部注:1995年当時の情報です。
William Bradley Pitt(ウィリアム・ブラッドリー・ピット)
・・・・・・これがブラッドの本名。
X-Day(Xデイ)
『レジェンド~』では残念、実現しなかった来日。でも新作はぞくぞく。その日は来ると信じましょ。
Youth(若き日々)
ミズーリー州での青春エピソード。ロマンチックな少年は恋する少女のいる教室の外の雪の上にハートのマークと彼女の名前を書いてみせたのでした。まるで映画の一場面のよう、でしょ。
Zenith(絶頂)
スタートしての絶頂期に向けてブラッド・ピットの活躍はまだまだこれからが本番。今後も応援よろしくね。