イントロダクション
時代は20世紀初頭、英国貴族の壮麗な屋敷を舞台に、階上に暮らす伯爵一家と階下で彼らに仕える使用人たちが繰り広げる人間模様を描き、世界中を熱狂させた「ダウントン・アビー」。2010年9月に放送がスタートして以来、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞など名だたる賞を受賞し、2015年シーズン6までの全52話で幕を閉じた傑作シリーズだ。日本ではベネディクト・カンバーバッチ主演の「SHERLOCK/シャーロック」と共に英国ドラマブームに火をつけることになった。
そんな人気シリーズの劇場版第2弾『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』は、前作から1年後の1928年を舞台に愛すべきダウントンの人々の物語が描かれる。演じるのはマギー・スミスらお馴染みのキャストたちに加えて、人気ドラマシリーズ「ハンニバル」のヒュー・ダンシー、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(2017)のドミニク・ウェスト、『たかが世界の終わり』(2016)のナタリー・バイらが出演。
脚本はシリーズの生みの親であり、『ゴスフォード・パーク』(2001)でアカデミー賞脚本賞を受賞したジュリアン・フェローズ。今回も紆余曲折を経たキャラクターたちの人生を豊かに描き出している。監督は『黄金のアデーレ 名画の帰還』(2015)のサイモン・カーティス。ダウントニアンならば、笑みをもらしたくなるほど素敵なクライマックスにきっと満足するはずだ。
ストーリー・あらすじ
1928年。ダウントン・アビーでは、当主グランサム伯爵ロバート・クローリー(ヒュー・ボネヴィル)らが、亡き三女シビルの夫トム(アレン・リーチ)の再婚に沸いていた。その裏では、ダウントンの屋敷は傷みが目立ち、実質的当主のメアリー(ミシェル・ドッカリー)が修繕費用の工面に頭を悩ませていた。
そこへ、ダウントンで映画撮影を行いたいとのオファーが。高額な謝礼にメアリーは撮影を許可し、使用人たちはハリウッドスターの到来に浮き足立つ。一方、ロバートは撮影の喧騒から逃れるため、母バイオレット(マギー・スミス)がフランスの侯爵から遺産として贈られたという南仏リヴィエラの別荘をコーラ(エリザベス・マクガヴァン)たちと訪ねることになる。
ダウントン・アビー/新たなる時代へ
2022年9月30日(金)公開
アメリカ=イギリス/2022/2時間5分/東宝東和
監督:サイモン・カーティス
出演:ヒュー・ボネヴィル、ジム・カーター、ミシェル・ドッカリー、マギー・スミス
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