ホラーアイコン“貞子”を描くシリーズ最新作『貞子DX』にて、主人公・一条文華(小芝風花)とともに貞子の呪いに挑む自称占い師・前田王司役を演じる川村壱馬(THE RAMPAGE)。「現場はめちゃくちゃ楽しかった」と振り返る川村が、“アップデート”をキーワードに新機軸へと導かれた人気ホラー映画シリーズの撮影で得たものとは── 。(文・タナカシノブ/写真・奥田耕平(THE96)/デジタル編集・スクリーン編集部)

“もちろん、きちんと怖い作品ではあるけれど、王司という役をどのように観てくださるのかは、本当に気になります”

画像1: “もちろん、きちんと怖い作品ではあるけれど、王司という役をどのように観てくださるのかは、本当に気になります”

川村壱馬(THE RAMPAGE)プロフィール

1997 年生まれ、大阪府出身。2014 年に開催された「VOCAL BATTLE AUDITION 4」を経てTHE RAMPAGEfrom EXILE TRIBEのメンバーに選出、ボーカルを務める。2017年1月、1stシングル「Lightning」メジャーデビューを果たす。その後、俳優業にも幅を広げ『HiGH&LOW THEWORST』(2019)に出演。今年9月には『HiGH&LOW』シリーズ最新作『HiGH&LOW THE WORST X』が公開された。

── 貞子との写真撮影、とても楽しそうでした。『貞子』シリーズにはどのようなイメージがありましたか?

2ショットの写真撮影で、貞ちゃんに愛着が湧いちゃいました(笑)。『貞子』シリーズは、ジャパニーズホラー独特の怖さが一番表現されている作品というイメージがあります。海外ではクリーチャー系が多いですし、貞子ブランドも海外ではクリーチャー的キャラクターとして愛されている印象もあります。

── ホラー映画はよく観ますか?

割とよく観ます。『貞子』シリーズのように、シンプルに怖いものが好きです。血が飛び散る程度は大丈夫だけど、刺さっているもので体が引き裂かれるような、グロさが強めになってくると、ちょっと…と思う部分もありますが、目を覆うようなことはなく、ちゃんと観れます(笑)

── 台本を読んだとき、これまでの『貞子』シリーズとはかなり印象が違うと感じられたのではないでしょうか。

ストーリーに関しては、映像になったらどうなるんだろうという感想で頭の中が“?”でいっぱいになりました。そして何より、ホラー映画という気持ちで挑んでいる分、前田王司のような場違い感のあるキャラクターがいて本当に大丈夫かな、という不安も正直ありました。ホラー映画には、ガッツリ怖さだけを求める人もいるはず。緊張感に欠ける王司が登場することで、違和感を感じる人もいるのかなとも思ったりして…。

── 王司の場違い感にも“?”となる部分はあったのでしょうか?

ありました。なので、木村ひさし監督とのディスカッションで、どのくらいの面白さまでやって大丈夫なのかという擦り合わせはたくさんしました。振り切って大丈夫とのことだったので、やり切ろうと覚悟を決めて挑みました。モヤモヤというのではなく、どういう映像になるのだろう、という意味での“?”は撮影中もずっと続いていました。

── 実際に出来上がった映像を観た印象は?

画像2: “もちろん、きちんと怖い作品ではあるけれど、王司という役をどのように観てくださるのかは、本当に気になります”

もちろん、きちんと怖い作品ではあるけれど、王司という役をどのように観てくださるのかは、本当に気になります。メンバーも試写で観てくれたのですが、おもしろかったという声も多かったので、とりあえずホッとしている部分もあります。ホラーが苦手な龍が『壱馬さんのキャラがいたので観れました!』と言ってくれて。そう感じてくれるのは純粋にうれしかったです。

── 分かります! 私も「意外とホラー観れるかも」と思いました。王司が出てくるとホッとできるというか…

ホラーが苦手な方には、安心感を持っていただけるキャラクターになっていると思います。メンバーからは『今の世の中とリンクしている』という感想も多かったです。SNSやウイルスなどもテーマになっているので、『貞子』シリーズ本来の恐怖とは別の意味の恐怖も感じられる方も多いと思います。

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