カバー画像:『マチェーテ』(2010)より
みんな大好きダニー・トレホと大爆発
『マチェーテ』(2010)
『グラインドハウス』(2007)のフェイクトレーラーから生まれた超絶バイオレンス。麻薬王に家族を殺され、不法移民としてテキサスに流れ着いたメキシコ人の元連邦捜査官マチェーテが、裏切者たちに怒りの裁きを下す!
『デスペラード』(1995)のロバート・ロドリゲス監督らしく、アクションは徹底して劇画調。とりわけ、ガトリング銃装着のバイクに飛び乗りジャンプさせた際の背後の大爆破に拍手喝采!カークラッシュによる爆破シーンも完備。
スタントを使わずワンテイクの爆発『ザ・ロストシティ』(2022)
サンドラ・ブロックが製作と主演を兼任し、チャニング・テイタムやブラッド・ピットとともにコミカルなアクションに挑戦。人気の女性作家が強欲な富豪に拉致され、秘宝探しへの協力を強要されたことにより、冒険の珍道中が繰り広げられる。
爆破の見せ場はいきなり序盤に登場。男たちに救出されたヒロインの逃走時、敵のアジトが豪快に爆破! この場面は入念な準備を重ね、スタントを使わずにワンテイクで撮影されたとのことだ。
スタッフが火薬の量を間違えて凄い爆発に?!
『男たちの挽歌 II』(1987)
今や世界の巨匠ジョン・ウーの代表作である香港ノワール『男たちの挽歌』(1986)の続編。偽札組織に立ち向かった男たちの、熱き共闘のドラマが展開する。注目すべきは、チョウ・ユンファふんする主人公のひとりが敵陣を爆破するシーン。スタッフが火薬の量を間違えたことで、炎も爆風も想定外の大きさになった。
クールにキメるはずのユンファも一瞬怯んだように見えるが、すかさずアドリブでユーモラスなセリフを吐く。見上げた役者魂!
ギネス世界記録にも認定された爆発
『007/スペクター』(2015)
『007』シリーズ第24弾となる本作は、シリーズ最高額の製作費(一説では3億ドル)を注ぎ込んだとも言われているが、見れば納得だ。英国諜報員ジェームズ・ボンドが宿敵の国際犯罪組織スペクターを追って世界中を駆けめぐるが、冒頭のメキシコでの場面からして、いきなりド派手にエクスプロージョン!
さらにクライマックス、スペクター本部の爆破シーンでは火薬と燃料が最大級に投下され、ギネス世界記録にも認定された。
スタローン演じる爆破のスペシャリスト
『スペシャリスト』(1994)
シルヴェスター・スタローンがふんする主人公は元CIAの爆破工作員。そんな彼が、シャロン・ストーンふんする女性の復讐に協力し、犯罪組織ボスの息子たちを爆殺することになる。ドアに、パーキングメーターに、コーヒーカップに仕掛けられた爆弾によって、的確にターゲットを始末するさまは、ある意味、芸術的。隠れ家に仕かけた爆破トラップが一気に作動するクライマックスも豪快で、とにかく多彩な爆発シーンを楽しめる。