世界No.1ヒット作『アバター』の続編が、いよいよ公開! 森から海へと舞台を移し、今度は何が語られるのか。新たな伝説を“体験する”準備をしておきましょう。(文・平沢薫/デジタル編集・スクリーン編集部)

鑑賞前に押さえておきたい! 注目の“進化”ポイント

進化ポイント1:キャストの豪華さが進化!

前作の主要キャストの続投に加えて、新たに登場する海の部族を率いる夫婦役に『タイタニック』(1997)でキャメロン監督と組んだケイト・ウィンスレット(ロナル)と『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)のクリフ・カーティス(トノワリ)。さらに、サリー家・トノワリ家の子供役として、次世代ハリウッドスターが多数参加している。

進化ポイント2:俳優たちのトレーニングが進化!

水中画面が多いので、ウィンスレットは水中で7分以上息を止められるほど特訓。10代のナヴィを演じる子役たちも、水中ダイビングをパーソナル・トレーナーと共に数ヶ月に渡って訓練し、5分間以上息が止められるように。さらにパンドラに似たハワイの熱帯雨林でリハーサルし、夜のダイビングも体験して役作りした。

進化ポイント3:映像のフレームレートが進化!

フレームレートとは1秒の映像のコマ数のこと。通常の映画は1秒24コマだが、コマ数を増やすとより滑らかで臨場感のある映像になる。キャメロン監督は3D映像で描くパンドラへの没入感をより高めるため、通常の倍の1秒48コマで撮影。ただし全編ではなく、それが効果を発揮するシーンのみ、この方式で撮影している。

進化ポイント4:家族のドラマが進化!

主人公ジェイクの一家は子供が5人、ウィンスレット演じる海の部族の一家も子供が登場と、子供の数が一気に増加。今回は子供たちを含めた“家族”のドラマが描かれる。また、子供たちは10代で、ジェイク一家には養子の2人、ナヴィの少女キリと、人間の少年スパイダーもいる。思春期の少年少女らしいドラマもありそうだ。

進化ポイント5:撮影技術、撮影カメラが進化!

3D映像によるリアルな水中を描くため、キャメロン監督は撮影のハード面も進化させた。まず水中でのパフォーマンスキャプチャー撮影のため、水面にマーカーが反射するのを防ぐ画期的な新技術を開発。また、1999年からソニーと共同で本体からカメラヘッドを取り外せる撮影カメラVENICEを開発、本作の撮影に活用した。

進化ポイント6:神秘の星パンドラの大自然の描写が進化!

前作でナヴィが暮らしていたのは、巨木のある樹木の森。本作の海の部族が住んでいるのは透き通った水と美しい珊瑚礁の海。これらの今の地球では失われつつある自然に加えて、多様な植物や生物が初登場し、パンドラの生態系がより立体的に描かれる。これらの自然描写から、環境と生物についてのメッセージが伝わってくる。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
2022年12月16日(金)公開

アメリカ/2022
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバー

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