2013年に石塚真一が「ビッグコミック」(小学館)で連載を開始した漫画「BLUE GIANT」(シリーズ累計:900万部超)。その圧倒的表現力は多くの読者を魅了し、“漫画から音が聞こえてくる”とも評され、現実のジャズシーンにも影響を与えている。
その「BLUE GIANT」が、「最大の音量、最高の音質で、本物のジャズを届けたい」というスタッフの想いから、劇場映画化される。監督は、「モブサイコ100」シリーズや劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』(18)で注目の立川譲。脚本は、連載開始前からの担当編集者で、現在はstory directorとして作品に名を連ねるNUMBER 8。アニメーション制作は「幼女戦記」(17)などで注目のスタジオ・NUTが手掛け、音楽は世界的ピアニスト上原ひろみが担当することでも注目を集めている。
この度解禁された本予告は、サックスで世界一を目指す主人公の宮本大と、のちに大が結成するジャズトリオ“JASS”のメンバーになるピアノの沢辺雪祈とドラムの玉田俊二の3人のキャラクターを中心に描かれている。仙台から「世界一のジャズプレーヤーになる」という夢を追った大が上京するところから始まり、凄腕ピアニストの雪祈との出会いや、大の高校の同級生・玉田がドラムへの情熱に目覚める姿、そして3人でステージに挑む姿も。様々な挫折や葛藤を抱えながらも、夢に向かって熱く生きる若者たちの情熱が、音楽を担当したピアノの上原ひろみ、サックスの馬場智章、ドラムの石若駿の演奏するサウンドに乗せて、こちらにまで響いてくる迫力ある映像に仕上がっている!!
本作で主人公・宮本大の声優に抜擢されたのは、主演映画『夜、鳥たちが啼く』が公開中、今年は『ONEPIECE FILM RED』での声優としての活躍や、2023年はNHK大河ドラマ「どうする家康」の出演も控え、2022年エランドール新・新人賞を受賞などいま最も忙しい俳優の一人である山田裕貴。山田はかねてより原作の大ファンを公言しており、過去にはSNSで原作の台詞に共感し「ドカンと心打たれて揺るがされる。登場人物たちの言葉も最高」と絶賛していた。その作品の主人公を演じることが決定したことを受けて「音楽の作品に、自分の音…声を入れるわけです。ものすごいプレッシャーでした」とコメントしつつ、アフレコに挑んだ感想について「原作でも映画の台本でもアフレコでも涙する」「魂を、音を込めました。」と本作への熱い思いを語った。
また、雪祈を演じたのは、今年『破戒』(22)での主演が話題になったほか、演劇界でも活躍の幅を広げ、日経トレンディ2022年今年の顔に選出された間宮祥太朗。間宮は、素晴らしい原作の映画化に携われる事を嬉しく思うと語り、「ジャズの熱、ジャズに生きる若者達の熱、その熱が人に波状していく様、そういったエネルギーに圧倒される映画になるのでは」と期待のコメントを寄せている。
一方、大の高校の同級生でありドラムの玉田を演じたのは、その演技力と個性で様々な役を演じ分け、今年も『キングダム2』『沈黙のパレード』など多数の映像作品への出演が続く岡山天音。岡山は、「大の生き様は作品の受け手である僕自身の既成概念をも破壊してくれます。それは、大がサックスに向ける視線に魅せられた玉田とも通ずる部分かもしれません」と、自身が演じた役と重ね合わせた。
さらに、原作者の石塚真一は、「登場人物達の声は僕がずっと聞いてみたかった”音”」だったとし、3人のキャラクターを担当したキャストへ「山田さん、間宮さん、岡山さん、どうもありがとう。ナイス大!!ナイス雪祈!!ナイス玉田!!」とエールを送った。
また、この作品で初めて音響監督として演技指導に当たったという立川監督はそれぞれの特徴的な声の魅力に触れ「全員違って、全員良いです!」と太鼓判。収録を振り返って「決して妥協せずに何度も聞き直し、何度も修正作業に挑みつづける姿にJASSを感じました。原作を大好きなお三方の芝居、ジャズってます!」と原作の名台詞を引用してコメントした。
さらに、併せて解禁された本ビジュアルは、“JASS”の3人が演奏する姿が切り取られている。中心にいる大は周りの空気を震わせるほどの熱気と激しい演奏をしていることを感じさせる。また、演奏する雪祈と玉田のふたりの表情からも、最高の演奏に没頭してジャズと向き合い楽しんでいる様子が伺える。正に“画から音が聞こえてくる”迫力のあるビジュアルとなっている!
【山田裕貴/宮本大 役:コメント全文】
込めました。魂を、音を込めました。まさかの「BLUE GIANT」、宮本大でした。
2018年、SNSでも原作を読んだ感想を書いていました。
「考えてたコトだった」作品の中で自分が考えていたことが出てきて、引き込まれていました。原作でも映画の台本でもアフレコでも涙するわけです。
音のない音楽の漫画
音楽の作品に、自分の音…声を入れるわけです。ものすごいプレッシャーでした。
大はどんな音で喋るのだろう。大はどんなリズムで話すのだろう。
1音、1音、音を考えていました。
でも、考えていてはジャズじゃないと大が教えてくれているような気がして、他のキャストの皆さんともジャズできたような気がするのです。
自然に心が込もっていった。聴きにきてください、劇場に。
画と楽器やすべての音、キャスト、スタッフの込めた音。
音と呼ぶ、心たちを、この作品を、LIVEを劇場に聴きにきてください。
きっと赤よりも熱い、青い炎がそこに聴こえてくるかと。
【間宮祥太朗/沢辺雪祈役:コメント全文】
映画『BLUE GIANT』で沢辺雪祈の声を演じます、間宮祥太朗です。
このオファーを頂いた時には、俳優が声優として声を吹き込む事の難しさに尻込みする気持ちも有ったのですが、製作陣の俳優に演じて欲しいという思いの意図を聞き、さらに宮本大を山田裕貴くんが演じるという事でお受けしました。
素晴らしい原作の映画化に携われる事、とても嬉しく思います。
ジャズの熱、ジャズに生きる若者達の熱、その熱が人に波状していく様、そういったエネルギーに圧倒される映画になるのではないかと、今から楽しみです。
わからない事だらけで、正解もわからぬままでしたが、監督が丁寧に根気強く演出して下さいました。コンテや仮の映像の時点でも、アングルや映像の力強さを感じました。演奏シーンはきっと圧巻だと思います。映画「BLUE GIANT」是非楽しみにしていて下さい。
【岡山天音/玉田俊二 役:コメント全文】
今回、玉田の声を務めさせていただく事になり、改めて原作のシリーズを読み返しましたが、やっぱり「最高」でした。
登場人物達それぞれの前に立ちはだかる壁を、大がサックスの音で打ち壊して行く様は非常に爽快であり、哲学的です。また、大の生き様は作品の受け手である僕自身の既成概念をも破壊してくれます。
それは、大がサックスに向ける視線に魅せられた玉田とも通ずる部分かもしれません。
3人の演奏シーンは漫画とはまた違う、映画でしか魅せられない形として完成されており、そこにも興奮を覚えました。3人の男達の大青春映画です。
皆様には是非、今作を劇場で浴びていただきたいです!
【石塚真一/原作者:コメント全文】
登場人物達の声は、漫画連載当初から、僕がずっと聞いてみたかった”音”です。
山田裕貴さんの声には芯があり、遠くまで届きそう。そして、どこか可愛さと愛嬌があります。そうか、これが宮本大の声なんだな、と感動しました。間宮祥太朗さんの声はクールな中に深みや優しさ、リーダーシップも感じ、ちょっと大人なピアニストの雪祈のイメージそのままです。玉田俊二役の岡山天音さんの声には若々しい勢いと、若者らしい迷いも表現されていて、劇中の玉田くんとピッタリ!
山田さん、間宮さん、岡山さん、どうもありがとう。ナイス大!!ナイス雪祈!!ナイス玉田!!
【立川譲/監督:コメント全文】
今をときめく豪華なお三方に、主人公たちの声を演じてもらえる事になりました!山田裕貴さんは朴訥で芯の強さを秘めた大の声を、間宮祥太朗さんにはイケボで圧と繊細さを併せ持つ雪祈の声を、岡山天音さんには感情豊かで10代らしい等身大な玉田の声を演じて頂きました。全員違って、全員良いです!
僕自身も音響監督としての演技指導は初めてだったのですが、お三方と何度もやりとりさせて頂き、キャラに命が吹き込まれていく瞬間に立ち会うことが出来ました。演技プランを自分で組み立てられる実写とは異なる声のみの芝居、難しかったと思います。でも決して妥協せずに何度も聞き直し、何度も修正作業に挑みつづける姿にJASSを感じました。原作を大好きなお三方の芝居、ジャズってます!映画『BLUE GIANT』ぜひご覧ください!
BLUE GIANT
2023年2⽉17⽇(⾦)全国公開
配給:東宝映像事業部
原作:⽯塚真⼀「BLUE GIANT」(⼩学館「ビッグコミック」連載)
©2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会
©2013 ⽯塚真⼀/⼩学館