『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』『ブラックアダム』の興奮冷めやらぬ中、気になるのは2023年のアメコミ映画がどうなるか? キーワードをいくつかあげて注目ポイントをチェックしてみましょう。
重要キーワード1:新フェーズ×マルチバース
マーベル・シネマティック・ユニバース/MCUの先陣をきるのは『アントマン&ワスプ:クアントマニア』。実はこの作品、MCUフェーズ5のキックオフ作品であり、物語の舞台となるクアンタム(量子領域)は重要なマルチバースの1つ。そして今後のメインのヴィランとなるカーンが登場するということでも話題です。監督のペイトン・リードは本作でこれからのMCUは大きく変わると明言しています。
元泥棒でバツイチの“最小ヒーロー”が量子の世界へ
アントマン&ワスプ:クアントマニア
2023年2月17日(金)公開
身長1.5cmの“最小ヒーロー”の活躍を描く『アントマン』シリーズ最新作。量子の世界に引きずり
込まれた彼らの運命は? 次の『アベンジャーズ』に直結するといわれる注目作。
監督:ペイトン・リード
出演:ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2022
一方『ザ・フラッシュ(原題)』もDC初のマルチバースがテーマ。超光速で走れるフラッシュだからこそ時空をひっかきまわし、その結果、今後の新たなDC映画世界の基礎となるDCユニバースが本作から生まれるといわれています。
DCの超速ヒーローがマルチバースの扉を開く
ザ・フラッシュ(原題)
2023年公開
愛する母を救うため、時間を遡り“異なるユニバース”を作り出した超速ヒーロー、フラッシュの苦悩と闘いを描くタイムトラベル・アドベンチャー。“二人のバットマン”も登場。
監督:アンディ・ムスキエティ 出演:エズラ・ミラー、ベン・アフレック
配給:ワーナー・ブラザース映画
またDCはジェームズ・ガン監督が今後のDC映画・ドラマを統括してみていく立場になり、新体制でのDC映画作りも始まります。MCU、DCともこの2023年の2作が大きなターニングポイントになるでしょう。
重要キーワード2:SSU関連作品が2作登場!
SSUとはソニーズ・スパイダーマン・ユニバース。そう、MCUとは別に、スパイダーマン系のキャラの映画化権を持つソニー・ピクチャーズが展開する、もう一つの〝マーベル映画〞路線。『ヴェノム』や『モービウス』がこのSSU作品です。
まずアカデミー賞をとったアニメ映画の待望の続編『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース (原題)』が登場。今回は前作の最後でちらっと登場したミゲル・オハラ/スパイダーマン2099(声の出演はオスカー・アイザック)がメイン・キャラの一人と言われており、スパイダーマン基軸のマルチバース〝スパイダーバース〞を旅する話になりそう。早くも本作の続編も24年公開予定。
『スパイダーマン』映画初のアニメーションの続編
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
2023年公開
アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の5年ぶりの続編。マイルス・モラレス/スパイダーマンが多元宇宙を横断する冒険へ。新ヴィランとしてスポットが登場。
監督:ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソン
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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『クレイヴン・ザ・ハンター(原題)』はスパイダーマンのコミックに登場する傭兵×ターザンのような現代の狩人が活躍するアクション活劇。次の007とも噂されるアーロン・テイラー=ジョンソンがこのキャラをどう演じるか? そして『ヴェノム』と『モービウス』とリンクするかも注目!
テイラー=ジョンソンが新たなダークヒーローに
クレイヴン・ザ・ハンター(原題)
2023年公開
ヴェノムやモービウスとともにスパイダーマンの宿敵として知られる、新たなダークヒーローの物語。動物的パワーを秘めた主人公に『ブレット・トレイン』のテイラー=ジョンソン。