【インタビュー】アニャ・テイラー=ジョイ、『ノースマン 導かれし復讐者』を語る
「極端な状況に身を置くような大変な撮影も好き」
── ロバート・エガース監督は、あなたのためにこの役を書いたと言っています。そう聞いてどう感じましたか?
彼がそういうことをやってくれると、いつも感激する。そのことについて言うなら(最初に監督と組んだ)『ウィッチ』のことを思い出す。その脚本を初めて読んだとき、自分にトマシンの役はできないと思った。普通のルックスと描写されていたから。
でも現場入りすると、あの役の描写は私にピッタリになるよう書き換えられていた。そういう小さなことが、自分が大事にされていると感じさせてくれる。とても素敵。ロバートからオファーの電話がかかってきたら、私はもちろんやる。
── 本作の脚本を読んでどう思いましたか?
すごくスケールが大きくて興奮した。脚本からも、叙事詩的なスケールが感じ取られた。それに(合成映像ではなく)実際にやるんだとわかっていたから、余計に興奮した。火山や氷河のある光景の中を自分が歩くんだと。その経験をするのが楽しみだった。
監督もそうかどうかはわからないけれど、私は大変な撮影も好き。極端な状況に身を置いて、自分がどこまで耐えられるのかプッシュするのがね。
── アレクサンダー・スカルスガルドとのお仕事はいかがでしたか?
彼はすごく一生懸命だった。本当に。この役を信じ、ものすごい努力と愛を注ぎ込んでいた。映画を見て、彼のことをすごく誇りに思った。彼は私にとってお兄さんみたいな存在。
映画の中では恋人同士なのに、そんなことを言うのは変かもしれないけれど、お兄さんみたいだと感じられるのは正しかった。この人は自分を大事にしてくれて、愛してくれている、支えてくれている、そして私もその人に同じことを感じている、と思えるのは大事。私たちはそれをお互いにあげたと思う。
『ノースマン 導かれし復讐者』
2023年1月20日(金)公開
アメリカ/2021/2時間17分
配給:パルコ ユニバーサル映画
監督:ロバート・エガース
出演:アレクサンダー・スカルスガルド、ニコール・キッドマン、クレス・バング、アニャ・テイラー=ジョイ、イーサン・ホーク、ビョーク、ウィレム・デフォー
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