一人前の大人になるには、儀式で己の全てをさらけ出せ!
1月9日は成人の日。新たな門出を祝うべく『ノースマン 導かれし復讐者』から解禁されたのは、主人公アムレートが王でもある父に導かれ、怪しい老人が司る崇高な儀式に参加するシーン。ロバート・エガース監督の前作『ライトハウス』での怪演も記憶に新しいウィレム・デフォーと、ハリウッド屈指の実力派俳優イーサン・ホークが、強烈&狂気に満ちた演技を魅せている。
長い戦いの旅路から帰ってきた父王オーヴァンディル(イーサン・ホーク)は、休む間もなく愛する息子アムレートを世継ぎとして認めるべく成人の儀式を執り行う。儀式では、戦いの神オーディンの前で自らを野生に帰し全てをさらけ出さなくてはならない。
「恐れるなアムレート。私と同じ事をしろ」導かれるままアムレートは父に奇声を上げながら付いて行く。導かれた先では、地下の祭壇の前で道化ヘイミル(ウィレム・デフォー)が「吠えるのは誰だ?狼か、それとも“高き者”か?」と口上を述べる。
さらに、狼のごとく智恵の蜜酒(ミード)を飲み「お前たちは人になることを望む犬だ!」と2人に対して発破をかける。野性味を増していくオーヴァンディル王、そして多少の戸惑いを見せながら父の真似をし、着実に成人の階段を昇っていくアムレートの緊張感はMAXに!この人間とは思えないほどの表情、動作、発声はまさに、ウィレム・デフォーとイーサン・ホークの見せ場となる。ベテラン俳優に喰らいつき若き王子アムレートを演じ切ったオスカー・ノヴァクの今後の活躍にも期待しかない!
少年アムレートから屈強なヴァイキング戦士へと成長を遂げた姿を演じるアレクサンダー・スカルスガルドは、本作の主演だけではなくプロデューサーも務めた。彼は本作のアイディアについて「『ハムレット』に大きな影響を与え、スカンジナビアに古くから伝わる『アムレート伝説』が本作のモデルになっている。古代スカンジナビア神話とアイスランドの歴史の奥深さ、そしてアムレート伝説に残る超自然的な要素を融合した」と解説し、アムレートという存在自体が歴史文化的にとって重要であることを明かしている。
劇中の儀式は日本の晴れやかな成人式とは180度異なるものの、大人として迎え入れられることは喜ばしいこと。少年アムレートは時代が違うので儀式の中で蜜酒を口にしているが、お酒は二十歳になってから。ヴァイキングが如く成人式を楽しんで頂きたい!
『ノースマン 導かれし復讐者』
2023年1月20日(金)全国公開
配給:パルコ ユニバーサル映画
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公式サイト:northman-movie.jp / Twitter:@NORTHMAN_JP #ノースマン