公開されるや世界中で話題を呼んでいる『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』。既にご覧になられている方ももう一度観たくなる情報をお届けします!(文・平沢薫/デジタル編集・スクリーン編集部)

インド神話の影響が?

画像: “アムリタ” はサンスクリット語由来

“アムリタ” はサンスクリット語由来

今回、パンドラで人間が採取するのは、生物トゥルクンが頭蓋中で生成する黄色い液体“アムリタ”。この液体には人間の老化を防ぐ作用があり、高値で取引されている。このアムリタは、古代インド語であるサンスクリット語で“不死”を意味する言葉。インド神話にも、飲むと不死になる飲み物の名称として登場する。ちなみに“アバター”は“分身”の意味で、ゲーム用語でもおなじみだが、元はサンスクリット語で“神の化身”を意味するアヴァターラから発生した語。キャメロン監督はインド神話を意識しているのかも?

マオリ族を意識したメトケイナ族の文化

画像: 現実のマオリ族から影響を受けたメトケイナ族

現実のマオリ族から影響を受けたメトケイナ族

海辺で暮らすメトケイナ族の衣装や装飾品、身体にタトゥーをする風習などは、ニュージーランドの先住民族、マオリ族の文化を意識したもの。メトケイナ族のダンスでの尾や耳の動きは、マオリ族の伝統的な踊り"ハカ"を参考に考案された。メトケイナ族は海の巨大生物トゥルクンと強い絆を結んでいるが、マオリ族には先祖がクジラの背中に乗ってやってきたという伝説がある。

指の数がきょうだいでも違う

画像: 末っ子トゥクは母と同じで4本指

末っ子トゥクは母と同じで4本指

ジェイクの次男ロアクは、海の部族の子供たちによそ者扱いされて、わざと5本の指を見せびらかすが、これはパンドラ先住民の指は4本だから。一方、ジェイクの身体である、人間と先住民のDNAを融合させたアバターは指が5本。ジェイクとネイティリの子供たちは、双方の遺伝子を受け継いでいるので、ロアクは父と同じ5本、長男ネテヤムと末っ子トゥクは母と同じ4本。キリは、母であるグレースのアバターと同じ5本だ。

頭蓋骨破壊はスティーヴン・ラング発案

画像: 自分で自分の頭蓋骨を破壊するクオリッチ

自分で自分の頭蓋骨を破壊するクオリッチ

前作で死亡したクオリッチ大佐は、アバターの身体に記憶が移植されて復活。彼が森でかつての自分の乾涸びた死骸を発見し、自ら頭蓋骨を握り潰すシーンは強烈だったが、この場面は大佐役の俳優スティーヴン・ラングのアイデア。ラングはTVドラマ「Beyond Glory」(2015)や短編映画『The Wheatfield』(2013)の脚本を書いている。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
公開中

地球人のジェイクが神秘の星パンドラの住民となってから10年後。ネイティリと共に家族を築き平穏に暮らしていたが、再び人類が侵略を開始。自身を狙っていることに気づいたジェイクは、森を離れ海の部族のもとへ身を寄せるが、魔の手は海辺にも迫っていた。

アメリカ/2022/ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバー
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