★1968年2月のアメリカ放映開始(日本では1972年8月)以来、30年以上にわたって69作品を世に送り出した『刑事コロンボ』。主演のピーター・フォークの代表作であり代名詞ともなったこのシリーズは、エピソード毎に有名スター(主に犯人役)を配し、視聴者にはすでに晒されている犯罪の動機と手法をコロンボ刑事が個性豊かな名推理と巧みな捜査で暴いていくというパターンが主流。如何にも鈍臭そうなキャラクターのコロンボを舐めてかかっていた犯人たちが徐々に追い詰められていく様と、行き詰まる駆け引きとなるクライマックスへの展開に視聴者は釘付けとなった。
日本で放映された際、コロンボの吹き替えを担当した小池朝雄氏を筆頭に一世を風靡した「うちのカミさんがね…」の件の名セリフは、今でも世代を超えて多くのファンに語り継がれている。
それまでのアメリカにおける刑事ドラマの概念やセオリーを根底から覆し、「古畑任三郎」シリーズをはじめ、日本の様々なTV番組にも多大な影響を与えた『刑事コロンボ』———その放映開始から55年目を迎えるのを記念して、撮影時にゲスト・スター専用として使用されたディレクターズ・チェアをはじめ、SCREEN Collectionsが保管する『刑事コロンボ』関連のレアなアイテムを公開します。