第72回 SCREEN映画大賞、作品部門1位は圧倒的『トップガン マーヴェリック』! 2位以降も『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を始め、シリーズ作品が多くランクインしました。今年、SCREEN読者に多く愛された作品たちを、ランキングでご紹介します。
カバー画像:©2022 Paramount Pictures.

第1位『トップガン マーヴェリック』(1736ポイント)

画像: ©2022 Paramount Pictures.
©2022 Paramount Pictures.

『トップガン』(1986)の36年振りの続編となっており、公開後4カ月のロングラン上映で、日本での興行収入は132億円を越え、800万人を動員し大ヒットを記録! 自身も本作のプロデューサーとして参加し、コロナの影響により4度の公開延期がなされたが、何よりも映画館での公開に尽力したトム。前作の監督でもあるトニー・スコットへの限りなく深いリスペクト、本作を愛するファンへの思いが溢れた傑作アクション大作となっている。

映画館で映画を観ることの喜びを嚙み締めた

幕が上がり音楽が流れた瞬間、1986年の元祖『トップガン』の当時の記憶をなぞる様なオープニングに鳥肌が立ったのではないでしょうか。そこからの名曲「デンジャー・ゾーン」にテンションはマッハ10...いやマッハ10.4超えで爆上がり、あの頃トップガンに夢中になった方も、最近履修した方も、皆一瞬で映画の世界へ飛び立てたのでは…!!

まず『トップガン』とは、実在したアメリカ海軍戦闘機兵器学校、通称“TOP GUN”で学ぶこととなった若手精鋭の戦闘機パイロットたちを描いたアクション大作。一作目は1986年当時の全米興行成績1位を記録し、実際に戦闘機を飛ばし撮影されたリアルな空中戦や筋肉ビーチバレーなどの名シーンの数々、印象的な音楽と美しく瑞々しい青春の一コマで、当時若手俳優だったトム・クルーズ達の出世作として、また80年代の名画として、映画史&人々の胸に熱くその名を刻んだのです。

そして現代、続編の本作『トップガン マーヴェリック』では“世界最速の男”、無謀で命知らずな世界屈指のパイロット、ピート・ミッチェル大佐…コールサイン:マーヴェリックがトップガンへ帰って来た! 指導員として、それも永遠の戦ライバル友である、あのアイスマン(ヴァル・キルマー)の推薦で。それだけで一大事です。こんな怒涛の胸熱展開が開始20数分の間になされるだなんて、ここまでで既に一年分の興奮と感動のキャパオーバーでしたね…!! そして何度観たってその感情は冷めず、映画製作陣にも映画館にも難しいこの時代に劇場に人を呼び戻し「追いトップガン」を繰り返すリピーターも続出。日本でも超音速で大ヒットし、第95回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネート! 皆に愛される2022年を代表する映画となりました。

そもそもヒット作の続編というだけでハードルが高い中、本作がここまで世界中に受け入れられた理由。それはご覧になった皆さまも感じたであろう前作への惜しみ無いリスペクト。つまりは製作陣の深い「作品愛」。それに尽きるかと...! そして世界情勢で幾度も公開が見送られた中での、待望の劇場公開。満席のスクリーンで観る一体感が味わえた映画は久々でしたね。また懐かしい顔も新顔も、個性豊かなキャラクター達の活躍が世代を選ばない魅力に。

誰ひとり置いて行かず誰とでも楽しめる、なのにファンであればあるほどに喜べる続編は他にありません。それもトム・クルーズを筆頭にこの映画を作ってくれた最強チームこそが、この作品いちのファンだからこそ! 大納得の受賞です。

文・山崎ともみ

読者のコメント

千葉・男性60代

『トップガン~』を見て、ともに時代を生きて来たんだなと懐かしさを覚えました。

奈良・女性40代

映画館で観られて本当に良かった。一作目が公開された時はまだ子供でテレビでちらっと観たことがあるだけだったが、同時上映してくれたのは本当に嬉しかった。あれほど映画館向きな映画はなかなかないと思う。

大阪・男性20代

小学生の頃から大好きで、今年35年振りの続編『トップガン~』が最高だったからです! 劇場で14回、Amazonで1回、ブルーレイで2回、計17回観ました! 今年の夏公開のミッション:インポッシブルシリーズ最新作も絶対観ます!

神奈川・女性10代

トップガン最高! 前作は映画館で見れなかったけど今作を映画館で見れる時代を生きていて良かったと思った。トム・クルーズはいつまでもカッコいい。

>>『トップガン マーヴェリック』関連の記事はこちら

This article is a sponsored article by
''.