いよいよ2023年4月14日(金)『ハロウィン THE END』公開! 「ハロウィン」シリーズは、本作まで13作が作られてきているわけだが、40年以上に渡って続く人気シリーズとなったこのフランチャイズのこれまでの流れを振り返ってみよう。(文・松坂克己/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:©1978 Falcon International Productions. All Rights Reserved.

ジョン・カーペンターが生み出した画期的なホラー・ヒット作

第1作『ハロウィン』をジョン・カーペンター監督が作ったのは1978年。わずか30万ドルの製作費で、アメリカ国内だけで4700万ドル、全世界では7000万ドルを稼ぎ、当時最も稼いだインディペンデント映画といわれた。

6歳で姉を殺し精神病院に収容されていたマイケル・マイヤーズが15年後に脱走、故郷のイリノイ州ハドンフィールドで凶行を重ねるが、脱走の原因となった精神科医ルーミス(ドナルド・プレザンス)の働きで襲われていた高校生のローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)はかろうじて一命を取りとめる。

この1作目のヒットを受け、1981年には続編が作られた。日本公開タイトルは『ブギーマン』だったが、ビデオ化される際に『ハロウィンⅡ』に改題されている。監督はリック・ローゼンタールに替わったが、カーペンターも脚本と製作で参加している。一作目から直接続くストーリーで、生き残り病院に入ったローリーを追ってマイケルが病院に侵入、再び惨劇を起こしていく。

ローリーの登場しない中期の作品群

翌1982年には第3作『ハロウィンⅢ』が作られたが、これはスピンオフ的作品で、シリーズの中で唯一マイケルの登場しない作品。カーペンターは製作で参加しているが、脚本も監督のトミー・リー・ウォーレスが担当しているためカーペンター色は薄い。

再びマイケルとルーミス医師が登場したのが4作目の『ハロウィン4/ブギーマン復活』(1988)。2作目の続編となる内容で、今度の標的はローリーの娘でマイケルの姪ジェイミー。再び精神病院から脱走したマイケルがハドンフィールドで惨劇を引き起こしていく。

その翌年1989年には5作目『ハロウィン5/ブギーマン逆襲』が作られた。前作でマイケルに襲われたショックで失語症になったジェイミーは小児病棟に入院しているが、そこへまたしてもマイケルが現われルーミスと対決する。

6作目『ハロウィン6/最後の戦い』が作られたのは前作から6年後の1995年。成長したジェイミーは出産するが、その子をマイケルがつけ狙う。ジェイミーは殺されてしまうが、引退していたルーミス医師とかつてマイケルの殺人を目撃したことのあったハドンフィールドの青年トミーが立ち上がりマイケルに戦いを挑んでいく。

3作目から6作目までは日本では劇場公開されず、ビデオ発売のみに終わっている。

再びローリー登場! 2作目の正統的な続編が

そして、これらの4作品を無視して新たに2作目の続編として作られたのが1998年の第7作『ハロウィンH20』だ。ここで『ハロウィンⅡ』以来久々にジェイミー・リー・カーティス演じるローリー・ストロードが復活した。

第2作の20年後、ローリーは全寮制私立高校の教頭を務めていたが、その高校で学ぶ息子ジョンがハロウィンの夜にパーティを開こうとしていることを知る。ローリーは何かが起こることを予感するがそれは的中し、マイケルがその高校に現われる……。

第8作『ハロウィン レザレクション』は2002年の作品。マイケルの生家でのインターネット中継イベントが企画され、6人の地元の大学生が参加する。だがやはりマイケルが現われ……。カーティス演じるローリーが今回も登場している。

初のリメイク企画としてロブ・ゾンビが監督したのが『ハロウィン』(2007)。オリジナル版の設定を踏襲しており、マイケルの少年時代と最初の凶行、収容された精神病院から脱走してハドンフィールドへ戻ってからの惨劇が描かれる。精神科医のルーミス医師役には亡くなったプレザンスに代わりマルコム・マクダウェルが扮している。

2年後の2009年にはその続編となる第10作『ハロウィンⅡ』が同じゾンビ監督によって作られた。前作でローリーに撃たれ死亡したマイケルだったが、病院に搬送中に起きた事故のショックで蘇生し、再び凶行を重ねていく。

そして9年の間をおいてジェイソン・ブラム製作の新たな3部作が2018年にスタートしたのだった。

This article is a sponsored article by
''.