ダリオ・アルジェント監督の最新作『ダークグラス』が、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ他にて絶賛全国順次公開中。4月8日に新宿武蔵野館にてトークイベントが行われた。

今作の宣伝の難しさ “おぞましいがホッコリする!ホラー”

画像: 今作の宣伝の難しさ “おぞましいがホッコリする!ホラー”

高橋さんは『ダークグラス』の宣伝について「海外でも日本でも宣伝が難しいかなと感じた。 “ホラーの帝王カムバック”というのは本当のことだし、その要素もたっぷりあるし、血もいっぱい出るけれども、見終わったら初めにも言いましたが、にっこりほっこりみたいな、じわーんといい話だったなと。子供とも、いつかまた会えたらいいなと思ってもらえるわけじゃないですか。これをうまく宣伝するっていうのは難しいですよね。」と話すと、それに対し大槻さんは、「うーん…。まぁ温かみもあるよ!というか。みんなでツイートするといいですよね。おぞましいがほっこりする!みたいな」と返す。すると高橋さんは「素晴らしい!それがいいんじゃないですか。」と会場全体が笑いに包まれた。

影響を与えている作品を伝えることの難しさ

大槻さんは「さっき言われて気づいたんですけど、『ダークグラス』のフライヤーが『ゼイリブ』のポスターのパロディになっているという。アルジェントの作品をジョン・カーペンターというところが、なんというかいいなと思いました。」と本作とジョン・カーペンター監督にある共通点について話す。「カーペンターの『ハロウィン』『サスペリアPART2』がすごい影響与えていて、そういう行き来がある。マリオ・バーヴァの『血みどろの入江』の殺しは『13日の金曜日PART2』に影響を与えていて、スラッシャー映画とジャッロというのは影響の関係があるので、それを考えるとあいこというか」とそれぞれに影響しあっている関係性について高橋さんが話した。

すると大槻さんは「なるほど。だから今の若い人には、今ある映画の元を作った人の新作だよ!て感じで勧められますよね」と話すと高橋さんが「そうですよね。ただ本当に難しくて。『ブレードランナー』を見せると、これよくあるやつじゃないですかと言われちゃって。控室でも話しましたが『燃えよドラゴン』も見せると、こういうのいっぱいありますよねって。そうじゃなくて!っていうことを説明するのが難しい時代になってる」と巨匠の作品の在り方についても語った。 続けて高橋さんは「逆にアルジェントの昔の映画は今見てもオリジナリティというかユニークさが際立っていて、今の若い人が見ても全然通用すると思いますね。だからこそ今でも世界中で人気」と讃え、大槻さんは「ほんとスタイリッシュでアートですよね」と 頷きながらアルジェント監督作の魅力を話した。

最後にお2人から一言ずついただいた。 高橋さんは、「もう82歳ですけど、まだ元気でこういうアルジェントらしさが存分にありながら、かつまた新しい境地を見せてくれたことはとても素晴らしいことだと思いました。ありがとうございます。」とアルジェント監督へ新作公開の喜びと感謝の意を述べ、大槻さんは、「ダークグラス公開記念で、『サスペリア』とか『サスペリアPART2』とか上映されて、過去に観た映画を劇場で観ると、本当に当たり前の話なんですけど、新たな発見がたくさんあるなと思って、また色々観てみようと思った。僕、よくここに普通にお客さんで観に来てるんですよ。しょっちゅう来てる。ここかシネマカリテかシネマート新宿か。そういうよくいるお客さんです。なので、逆に壇上に上がれて光栄です。」と名作への想いと映画ファンとしての一面を語り、大いに盛り上がりを見せる中、トークイベントは終了した。

コメント

〈大槻ケンヂコメント〉
好きです。80年代のレンタルホラー映画ビデオのムードが懐しコワい。目の見えない娼婦と少年のバディムービーというところもほっこり。たまによくわからなくなるとこもアルジェント。

〈高橋ヨシキコメント〉
アルジェントの『ダークグラス』越しに、『わたしは目撃者』となって『ジャーロ』の『インフェルノ(地獄)』を見る。『スリープレス』な夜に轟く『鮮血の叫び』に、我々は『血の喝采』を送るのだ!

『ダークグラス』
新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ他にて絶賛全国順次公開中
【監督】ダリオ・アルジェント
【脚本】ダリオ・アルジェント、フランコ・フェリーニ
【音楽】アルノー・ルボチーニ
【出演】イレニア・パストレッリ、アーシア・アルジェント、シンユー・チャン
【配給】ロングライド

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