新田真剣佑初のハリウッド映画主演作となる『聖闘士星矢 The Beginning』(4月28日全国公開)のキャスト陣が来日。新田をはじめ、ショーン・ビーン、ファムケ・ヤンセン、マディソン・アイズマン、ディエゴ・ティノコ、マーク・ダカスコスらハリウッド俳優陣、トメック・バギンスキー監督、日本語吹替を担当した声優陣も集い、ジャパンプレミア/レッドカーペットイベントが実施された。

新田「日本の映画界にとっても本当に大きな一歩だと思っています」

今回、ハリウッドのアクション映画で主演を務めるという大役を担った新田。「プレッシャーみたいなものはありましたか?」と司会に問われると、「押しつぶされそうになることは多々ありました。でも自分がこれまで色んな現場に立たせていただいて学んだこと全てを出し切って。参加すると決めたからには、逃げられる状況ではないので。全てを出し切って良い芝居ができればいいなと思いながら挑戦していました」と大きな重圧の中全力で芝居に挑んだことを明かした。

画像2: 新田真剣佑

新田真剣佑

また、ハリウッドのアクションシーンを実際体験された感想を求められると「スケールが物凄かったです。自分が想像していた遥か彼方に行ってしまったようでした。撮影の1か月前から朝から夕方までほぼ毎日練習させていただき、アンディ(・チャン/本作のスタントコーディネーター)のもとで星矢のアクションを作り上げました」と説明。本作で見せる美しき肉体については「世界中の皆さんにみられるということで、恥ずかしくない体には仕上げたつもりではございます」と謙遜しながら語った。

『007/ゴールデンアイ』(95)でも共演していたショーン・ビーンとファムケ・ヤンセン。本作で元夫婦の役を演じたことについて、ビーンは「ファムケさんとまたご一緒できてうれしかったです。今回は一緒のシーンで演技をしているところが幾つかありますが、『ゴールデンアイ』の時には同じシーンで共演していないんです。そのあと『サウンド・オブ・サイレンス』(01)では電話で会話するシーンはあったんですけども、今回初めてお互い目を見て話をすることが叶いました。元夫婦で仲の良い役どころではないのですが、彼女とまた一緒に仕事ができるのは素晴らしい体験でしたし、他のキャストの方ともご一緒できて良かったです」と語り、一方ファムケも「また共演することができて、大変光栄に思っております。10年以上という非常に長い間共演させていただいておりますが、以前同じ作品に出たことがある、ということも今回共演する上で良かったと思っております。キャラクターの深みを掘り起こしていく上で、様々な会話をして、どうしたらただのアクション映画ではなく、さらに深いものにしていけるのか、ショーンと話し合った結果です。それをまとめてくれた監督にも感謝しております」と互いを褒め称えた。

そして、女神アテナの生まれ変わりであるシエナのビジュアル面も自身で工夫したことについてマディソンは、「ずっと愛されているキャラクターを演じるということでプレッシャーを感じていました。最初から、色んな方と相談しながら、どういうビジュアルにしようか、どんな性格にしようかたくさん話しました。そして監督やプロデューサーとも話した結果、髪の毛に特徴あるのではないか、と私も含め思いビジュアルを作っていきました。そのキャラクターを今日スクリーンで見ていただけるのではないかと思います」と回答。

続いてとても重いフェニックスの聖衣を着けてのアクションについてディエゴは、「初めて現場に立った時、真剣佑さんとニック・スタールさんがアクションシーンをいかにも容易くやっているように見えましたが、自分も衣装を着てみたら、汗もすごく、息切れもしてしまい、最初は困惑してしまいました。しかし、そこにスタントマンがやって来て『君は素晴らしい』と言ってくれるんです。『何で?』と聞き返したら、『そのスーツはみんなよりも重く、40ポンドもするんだ』と教えてくれました。そういうことでこんなに大変な思いをしていたんだなと。監督には『ありがとう』と言いたいです(笑)」と話した。

これを受けて新田も「ディエゴのアーマーは僕たちの4倍重かったので、本当に大変だったと思います。ただすごく時間とお金をかけた素晴らしいアーマーで、耐久性もありますし、すごく動きやすいですし、“僕のは”ですが、すごくアクションはしやすかったです(笑)」と答えた。

そして、原作では辰巳徳丸という名前のマイロックは、監督が一番お気に入りのキャラクター。演じたダカスコスは、「僕を配役してくれてとても感謝しています。僕自身、マイロックが大好きなキャラクターなんです。彼は悩める人物で、色んな過去がありながらも自分なりにも道を切り開いてきた人物だと思っています。特別な力はないのですが、忠誠心というか愛溢れるキャラクターです。私自身も皆さんに愛を感じています」とキャラクターへの愛、そしてファンへの愛を語った。

日本のタイトルには「The Beginning」とあり、ビギニングということはこともあり、続編への構想を聞かれた監督は、「新田さんとの仕事、皆さんとの仕事、本当に楽しかったです。僕はとても幸せです。新田さんともまた組みましょうと話しました。今後も色んなプランをねっておりますが、この次点で言ってしまうとネタバレになってしまうので、まだ明らかにはできません。願わくば、この冒険が続いていけば良いなと思っています」と今後の可能性を示唆。

新田も「本当に光栄です。ここにいる皆さん、すごくないですか?まさか自分がこのクルーの一員になれるとは思っていませんでした。オーディションだったのですが、受かった後、共演者はショーンさんですと聞いて本当にびっくりしました。頑張ったかいがあったなと思います」と喜びを語った。

最後に新田から、「僕はこの日までなんて言おうかすごく考えました。ですが、適切な言葉が思いつかないまま、この日が来てしまいました。確実に言えるのは、色んな意味で希望を与えてくれる作品だと思っています。日本の映画界にとっても本当に大きな一歩だと思っています。見終わった後にすごいと言っていただけるような作品ができあがったと思います。楽しんでいただけたのであれば、色んな方に伝えていただければと思います。今日は、ありがとうございました!」と語り、イベントは幕を閉じた。

画像: 新田「日本の映画界にとっても本当に大きな一歩だと思っています」

『聖闘士星矢 The Beginning』
4月28 日(金)全国公開
監督:トメック・バギンスキー
原作:車田正美「聖闘士星矢」
脚本:ジョシュ・キャンベル&マット・ストゥーケン AND キール・マーレイ
キャスト:新田真剣佑、ファムケ・ヤンセン、マディソン・アイズマン、ディエゴ・ティノコ、マーク・ダカスコス、ニック・スタール、ショーン・ビーン
製作:東映アニメーション
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日本配給:東映

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