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運命のダイヤル
今回インディとヘレナ、フォラーたちが奪い合う秘宝が、人類の歴史の流れを変えるという〈運命のダイヤル〉=アルキメデスのダイヤル。実在する「アンティキティラ島の機械」に着想を得たもので、古代ギリシャで天文現象の計算と表示に使われたと言われ、アナログ・コンピューターの最古の例という表現も。アルキメデスの発明で一種の時間の羅針盤と噂されるこの宝を使って、フォラーが秘かに狙う計画とは?
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1969年
物語の主な舞台となるのは1969年で、米国のアポロ11号が月面着陸に成功した年。まさに冷戦下の米ソ宇宙開発競争真っ盛りの時代。
インディがフォラーの手下とチェイスを展開するのは、月面着陸を果たした3人の宇宙飛行士の凱旋パレードの最中という設定。果たして元ナチスのフォラーが物理学者としてこの開発競争に関わっているのはなぜなのか? その真相も注目すべきポイントだ。
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1944年
もう一つ、この作品の時代背景となるのがまだ第二次世界大戦中の1944年。ヒトラーのナチス・ドイツに敗戦の気配が濃厚となった時期だ。
それでも勝利を諦めなかったヒトラーが、必死で起死回生を狙っていたこの頃を舞台に、ナチスの党員だったフォラーが若き日のインディと奪回戦を繰り広げていた運命のダイヤル。ここにヘレナの父バジルも絡んでいたのだが、一体何が起きていたのか?
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ヒロイン、ヘレナ
これまで本シリーズのヒロインと言えば、インディとのロマンスが絡んでいたが、今回のヘレナは旧友の娘でインディ自身が名付け親という恋愛とはほど遠い設定。
疎遠だった彼女が急に現役引退状態のインディに接近してきたのは、運命のダイヤルが目的。演じるフィービー・ウォーラー=ブリッジによれば「彼女は独立心旺盛で、生き残るために何が必要か知っている」とのことだがその真意は?
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モロッコの少年、テディ
ヘレナの親友も映画の途中から登場する。2作目『魔宮の伝説』でキー・ホイ・クァンが演じたショート・ラウンドを思い出させるような少年テディを演じるのは、撮影当時14歳だったイーサン・イシドール。
モロッコでのトゥクトゥク・チェイスシーンでインディ、ヘレナと一緒に異色カーアクションを披露。ヘレナに好意を持っているせいか最初はインディを好ましく思っていない様子?
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インディの味方
初登場キャラ、レナルドはインディの忠実な友人でアントニオ・バンデラスが演じている。インディの船乗り仲間で、ギリシャでダイバーが必要になった時に頼ることになる人物。
またうれしいのは1作目と3作目にも登場した親友サラー(ジョン・リス=デイヴィス)の再登場。彼は今ニューヨークに移り住んでタクシー運転手として働いている設定。彼も冒険の日々が懐かしいようだ。
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宿敵フォラー
マッツ・ミケルセンが演じる今回の敵役は元ナチスでその後アメリカに移り、NASAの宇宙開発計画に携わる物理学者になっていた狡猾な人物。
彼は運命のダイヤルを手に入れて「ヒトラーが犯した間違いをやり直そう」としている。この秘宝の“歴史を変える力”でフォラーが変えようとしているものは何か? 手下のクレーバーを使ってライバル、インディを捕らえようとしている理由も気になる。
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ディエイジング技術
ハリソンは撮影時79歳だったが、1944年のインディを演じるときに30代後半に見せるためにILMが大活躍。最先端の顔交換技術を含む独自の技術を組み合わせ、撮影現場でハリソン自身が行った顔の演技を、デジタル版の顔にマッピングした。ルーカスフィルムには過去作の膨大なハリソンのアーカイブがあり、新技術とアーカイブ映像を駆使して若々しいインディを完成させたという。
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