ラーム・チャランが「役者人生の転換点」と語る伝説の名作
解禁されたのは、村の祭事の山車巡行にあわせ、ラーム・チャラン演じる青年チッティが大勢の村人たちと踊るエネルギッシュなダンスシーン。「人生は芝居、この世は舞台」という作品全体に流れるコンセプトを陽気なリズムに乗せた楽曲は、本作のタイトルトラック「Ranga Ranga Rangasthalaana(ランガ・ランガ・ランガスタラーナ)」。
「ラーム・チャランと並んで本作の主役」とまで賞賛された本作の音楽を手掛けたのは、テルグ語映画音楽界を牽引するナンバーワンの売れっ子音楽監督デーヴィ・シュリー・プラサード。「この世は芝居の舞台 俺たちゃ みんな人形さ」という歌詞は、大ヒット作『RRR』の代名詞ともなった「ナートゥ・ナートゥ」の作詞家としてアカデミー賞を受賞したチャンドラボースによるもので、歌唱は「ナートゥ・ナートゥ」を歌っていた二人のうちの一人、ラーフル・シプリガンジが担当している。このタイトルトラックは全編を通じて変奏され、明るい曲調とは裏腹の、世界の残酷さへの嘆きが胸を打つ。
『ランガスタラム』
監督・脚本:スクマール
撮影:R.ラトナヴェール (『ロボット』) 音楽:デーヴィ・シュリー・プラサード(『ミルチ』) 編集:ナヴィーン・ヌーリ
製作会社:マイトリ・ムーヴィー・メイカース
キャスト:ラーム・チャラン(『RRR』)、サマンタ(『マッキー』)、プラカーシュ・ラージ(『ザ・デュオ』)ほか
●STORY
1980年代のアーンドラ・プラデーシュ州中部、ゴーダーヴァリ川沿岸の田園地帯、ランガスタラム村。チッティ・バーブ(ラーム・チャラン)は、モーターを使って田畑に水を送り込むことを生業にする労働者。難聴で、他人の声がよく聞き取れない障碍を持っているが、さほど気にせずに毎日を楽しく暮らしている。彼は近所に住むラーマラクシュミ(サマンタ)に惚れて、調子はずれな求愛をする。一方、村は「プレジデント」を自称する金貸しブーパティによって牛耳られている。チッティ・バーブの兄で中東ドバイで働いているクマール・バーブは、帰省した際にプレジデントが好き放題にする故郷の村の有様に心を痛め、州会議員ダクシナ・ムールティの力添えで、村長選挙に立候補して政治家として村の生活を改善していこうと思い立つが…。
2018年/インド/テルグ語/174分 配給:SPACEBOX
©Mythri Movie Makers