クリストファー・ノーラン監督自らが深く脚本に関わることで、その独自の世界観を余すことなく極限まで追求した【バットマン】三部作【ダークナイト トリロジー】=『バットマン ビギンズ』/『ダークナイト』/『ダークナイト ライジング』(2005、2008、2012)。中でも『ダークナイト』は、バットマンの宿敵=ジョーカーを演じたヒース・レジャーの、役柄そのままに憑依したが如くの怪演に多くの劇場鑑賞リピーターが続出。その勢いは、最終章『ダークナイト ライジング』の大幅な興行記録更新にも繋がることに。さらには、そのキー・マン=ヒース・レジャーが次作『Dr.パルナサスの鏡』(2009)の撮影開始後に急逝———『ダークナイト』は、事実上、彼が全編通して演じ切った最期の記念碑的作品として映画史に刻まれ、その死後に開催された第81回アカデミー賞でも、下馬評通りの助演男優賞を受賞した。
クリストファー・ノーラン監督が、闇に覆われた社会に翻弄されるダーク・ヒーローの活躍を描いた三部作『ダークナイト トリロジー』は、今日においても様々なメディアを通して世代を超越した熱狂的なファンを生み続けている。
『インターステラー』、『ダンケルク』、『TNET テネット』、『オッペンハイマー』——『ダークナイト トリロジー』後も話題作を放ち続け、今やプロデューサーとしてもメジャー・スタジオに物申せる数少ない卓越したクリエイターとして注目を浴びるクリストファー・ノーラン監督。
SCREEN Collectionsでは、そのクリストファー・ノーラン監督の出世作となった『ダークナイト』(2008)で撮影時に使用されていたクラッパー・ボードを保管。『バットマン ビギンズ』(2005)で、スタント・カー用として生産(実使用)された、【City of Gotham】のナンバー・プレートと併せて、ギャラリー・コレクションにて特別公開します。