そんな彼女の最新出演作は、名優・藤竜也と親子役を演じた映画『高野豆腐店の春』。
尾道を舞台に、愚直で職人気質の父・高野辰雄と、明るく気立てのいい娘・春の人生を描いた本作の撮影秘話や、26年ぶりの共演となった藤竜也とのエピソード、さらにオススメの映画やハマった海外ドラマなどについて語ってもらった。(取材・文/奥村百恵)
麻生久美子が“オススメ映画”と“ハマった海外ドラマ”を語る
ーーここからはSCREEN ONLINE読者のために麻生さんのオススメの作品をお聞きしていきたいのですが、最近ご覧になった中で面白かった映画をご紹介いただけますか。
「アニメ映画の『THE FIRST SLAM DUNK』と『BLUE GIANT』がすごく面白かったです。『THE FIRST SLAM DUNK』はオープニングからかっこよくてテンション上がりましたし、『BLUE GIANT』は上原ひろみさんが手がけた音楽が最高で、どちらも映画館で鑑賞してよかったなと思いました」
ーー韓国ドラマはご覧になりますか?
「「ヴィンチェンツォ」が面白かったです。ソン・ジュンギさんが演じるイタリアンマフィアの顧問弁護士がとってもカッコいいのでおすすめです。あと、「地獄が呼んでいる」という少し怖いドラマも面白くて一気に観ちゃいました」
ーー他に好きな海外ドラマはありますか?
「「ウォーキングデッド」は昔ハマっていました」
ーー以前、雑誌のインタビューで、「もしも映画を撮るとしたらどんなジャンルの映画にしますか?」と言う質問に対して「ゾンビ映画を撮りたい」と答えてらっしゃいましたよね。
「答えました! よく覚えてらっしゃいますね(笑)。私ホラー好きなんです。ゾンビ系の作品をホラーと言っていいのかはわからないけれど(笑)」
ーー昨年の11月に「ウォーキングデッド」の最終回が放送されましたが、ご覧になりましたか?
「シーズン8の途中で忙しくなってしまって、まだその続きを観ていないんです。一番ショックだったのはシーズン7の1話…あれは怖すぎました…」
ーー某メインキャラクター2名が敵に酷い殺され方をするんですよね…。
「そうなんですよね。そのうちの一人がすごく好きなキャラクターだったので、悪夢を見るぐらい辛かったです」
ーー私はダリルのファンなので、あのショックをなんとか乗り越えました。
「わかります! ダリルもかっこいい! ダリルがどうなっちゃうのか知りたいけど我慢します(笑)。今年、下の子が小学1年生になって少しだけ自由な時間ができたので、早速観てみますね」
『高野豆腐店の春』
8月18日(金)よりシネ・リーブル池袋、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
出演:藤 竜也 麻生久美子 中村久美
徳井優 山田雅人 日向丈 竹内都子 菅原大吉 / 桂やまと 黒河内りく 小林且弥
赤間麻里子 宮坂ひろし
監督・脚本:三原光尋
配給:東京テアトル
Ⓒ2023「高野豆腐店の春」製作委員会
『高野豆腐店の春』
<STORY>
尾道の風情ある下町。その一角に店を構える高野豆腐店。
父の辰雄(藤竜也)と娘の春 (麻生久美子)は、毎日、陽が昇る前に工場に入り、こだわりの大豆からおいしい豆腐を 二人三脚で作っている。ある日、もともと患っている心臓の具合が良くないことを医師に告げられた辰雄は、出戻りの一人娘・春のことを心配して、昔ながらの仲間たち──理髪店の繁(徳井優)、定食屋の一歩(菅原大吉)、タクシー運転手の健介(山田雅人)、英語講師の寛太(日向丈)に協力してもらい、春の再婚相手を探すため、本人には内緒でお見合い作戦を企てる。辰雄たちが選んだイタリアンシェフ(小林且弥)と食事をすることになり、作戦は成功したようにみえたが、実は、春には交際している人がすでにいた。相手は、高野豆腐店の納品先、駅ナカのスーパーで働く道夫(桂やまと)だった。納得のいかない辰雄は春と口論になり、春は家を出ていってしまう。そんななか、とある偶然が重なり言葉をかわすようになった、スーパーの清掃員として働くふみえ(中村久美)が、高野豆腐店を訪ねてくる。豆腐を作る日々のなか訪れた、父と娘それぞれにとっての新しい出会いの先にあるものは──