アガサ・クリスティー原作のミステリーは、その意外な真相が明かされる“どんでん返し”の鮮やかさでも評価の高い作品が多いことで知られています。そこでクリスティー原作の映画化作品をはじめ、“どんでん返し”映画の傑作として名高いミステリーやサスペンス・スリラーなどをピックアップ。その驚きの結末を知ってしまう前に早めの鑑賞をおススメします!(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

『ユージュアル・サスぺクツ』(1995)

画像: 『ユージュアル・サスぺクツ』(1995)

誰も素性を知らない闇社会の大物が企んだ完全犯罪

密輸船が爆破され多くの死者を出し、そこから大量の麻薬と金が消える。警察はマフィアの抗争と見て、そこで発見された詐欺師のキントという生存者から事情を聴きだそうとする。

黒幕はカイザー・ソゼという謎の大物で、キントを含む5人の前科者が故意に集められたのが事の始まりという……。

その姿や顔を見た者はいないというカイザー・ソゼは一体何者なのか? 複雑に絡み合うプロットに振り回されつつ最後に驚愕の真実が!

『シックス・センス』(1999)

画像: 『シックス・センス』(1999)

死者の姿が見えるという少年に寄り添う精神科医

小児精神科医のマルコムは、他人には見えないが自分だけに死者の姿が見えてしまうという幼い少年コールに出会い、彼を助けようと決心する。というのもマルコムはかつて心の傷を癒してあげられず自殺した患者がいたからだ。

やがてコールは心を開いてくれたが、マルコムは恐ろしい事実に気づいてしまう……。

未見の人には絶対に言えないラストだが、オチを知ってからもう一度見直すと、ますますこの映画の深さに気づくかもしれない。

『ソウ』(2004)

画像: 『ソウ』(2004)

密室で鎖に繋がれた2人の男の間には死体が?

人気猟奇ホラーシリーズの第1作は、その後の一連の作品と一味違うテイストで、特にそのクライマックスのどんでん返しが話題となった。

2人の見知らぬ者同士の男が、見たこともない広い密室の中で目覚める。2人はどちらも鎖で部屋の対角線上に繋がれており、彼らの真ん中には拳銃自殺した遺体が倒れたままになっている。

一体何が起きたのか。誰が何のために2人を閉じ込めたのか。その驚愕の事実が明かされた時、戦慄の事態が起こる。

© 2004 SAW PRODUCTIONS INC.

『アザーズ』(2001)

画像: 『アザーズ』(2001)

広大な屋敷に閉じこもりきった母子の謎とは

イギリス海峡のジャージー島にある広大な屋敷で幼い2人の子どもと暮らすグレース。夫は戦場に行ったきりで、子供たちは共に色素性乾皮症のため、日光に当たることができないため家中が厚いカーテンに覆われていた。

そこに新しい3人の使用人が現れた時から屋敷内で不可思議な現象が起き始める。一体その不思議な現象の正体は何か?

ホラーらしい緊張感が続くが、その結末に驚かされるとともに悲しい事実も浮かび上がってくる。

『ゲット・アウト』(2017)

画像: 『ゲット・アウト』(2017)

全編に漂う言いようのない違和感の正体は?

現代ハリウッドで最も注目される映像作家の一人に数えられるジョーダン・ピールの初監督作で、アカデミー賞脚本賞を受賞。

恋人ローズの実家に初めて同行することになったクリス。なぜ自分が黒人であることを両親に言わないのかというクリスに、両親は人種を気にしないと答えるローズ。たしかにクリスは実家で歓迎されるが、何かがおかしい。

全編に漂う違和感の正体が明らかになった時、クリスは想像を超えた恐怖のどん底に!

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