その誕生から現在まで長きに渡ってエンタテインメント映画の頂点に君臨する「007」シリーズ。第1作『ドクター・ノオ』の日本公開から60年となるこのアニバーサリー・イヤーに、これまで製作された全25作品のうち、4Kレストアを施した10作品が日本のスクリーンに復活することが決定。歴代6人の男優が演じてきた“世界一有名なスパイ”ジェームズ・ボンドを、それぞれの魅力で一挙に味わうことのできる貴重な機会だ。そこで6人のボンドたちそれぞれの魅力を再確認してみよう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

「BOND 60 007 4Kレストア」第1弾の5作品は2023年9月22日(金)より、第2弾の5作は2023年11月17日(金)より全国順次公開。
配給はREGENTS、提供は「007 4K」配給委員会。

※『スカイフォール』『ノー・タイム・トゥ・ダイ』はレストア版ではありません。※上映環境により2K上映となる場合があります。

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初代ジェームズ・ボンド
ショーン・コネリー

画像: 初代ジェームズ・ボンド ショーン・コネリー

1930年、スコットランド生れ。2020年死去。

原作者イアン・フレミングはボンドとはもっと洗練されたタイプの男で、野性味のあるショーン・コネリーの起用は間違いではないかと思っていたそうだが、実際に演じてみると彼こそがジェームズ・ボンド!というほどのはまり役。

60年経った今も彼こそが最もボンドに近い俳優というファンも後を絶たないほどだ。掘りの深いマスクに強烈なセックスアピール、アクションも切れ味よく、ユーモアのセンスも備えていて、まさにTHIS IS JAMES BONDといった雛型を作ってしまった。

ただ本人はイメージの定着を恐れ、5作続けてボンド役を演じた後、自ら降板を宣言。一作おいて一度だけシリーズに引き戻されたが、やはり我が道を行く路線に。

1983年に番外編『ネバーセイ・ネバーアゲイン』で再びボンドを演じたが、1987年に『アンタッチャブル』でアカデミー賞助演男優賞を受賞し、渋い演技派としての地位を確立。ボンドだけの俳優ではないことを証明した。

第1作『007/ドクター・ノオ』(1962)

画像1: 第1作『007/ドクター・ノオ』(1962)

11月17日より上映

イアン・フレミングのスパイ小説を映画化した記念すべき第1作は、実は『サンダーボール作戦』になるはずだったが、諸般の事情で『ドクター・ノオ』に。ボンド役もケーリー・グラントが予定されていたが、テレンス・ヤング監督がテストフィルムを見て、新人コネリーをチョイスした。

日本初公開時のタイトルは『007は殺しの番号』。英諜報部のジャマイカ支局が壊滅し、支局長が消えた。その調査を命じられたMI6のジェームズ・ボンドは、消えた支局長が調査中だった謎の妨害電波の件でドクター・ノオという博士が絡んでいることを突き止める。

CIAの協力で彼が住む島に潜入するが地元の娘ハニー・ライダーと共に囚われの身になってしまう……。

画像2: 第1作『007/ドクター・ノオ』(1962)

『007/ドクター・ノオ』
監督:テレンス・ヤング
出演:ショーン・コネリー、ウルスラ・アンドレス 
時間:1時間50分

第2作『007/ロシアより愛をこめて』(1963)

9月22日より上映

第1作のヒットを受けすぐに製作された第2作で、本作をシリーズ最高傑作と推すファンも少なくない。前作に続き、監督はテレンス・ヤング。原作は「ドクター・ノオ」の前作に当たるもので、日本初公開時のタイトルは『007/危機一発』。

幹部だったドクター・ノオを殺された犯罪組織スペクターはボンドの抹殺計画を企てる。元KGBのローザが指揮官となり、冷酷な殺し屋グラントを使ってボンドの命を狙う。

ソ連の大使館員タチアナに英国への亡命を装わせ、イスタンブールでボンドに接近させるが、2人はやがて本当に愛し合うように。ボンドはタチアナから暗号解析機を受け取ったものの、そこにグラントが登場。オリエント急行列車内で死闘が繰り広げられる。

画像: 第2作『007/ロシアより愛をこめて』(1963)

『007/ロシアより愛をこめて』
監督:テレンス・ヤング 
出演:ショーン・コネリー 、ダニエラ・ビアンキ
時間:1時間55分

第4作『007/サンダーボール作戦』(1965)

画像1: 第4作『007/サンダーボール作戦』(1965)

11月17日より上映

原作の権利問題で本来第1作になるはずだったが、4作目にしてようやく映画化実現した超大作。第3作『ゴールドフィンガー』で監督をガイ・ハミルトンにバトンタッチしたテレンス・ヤングが本作でカムバックしている。

バハマ諸島での水中撮影ではカメラマンが30名という大スケールで、シリーズ絶頂期らしい大がかりなロケが行われた。ついに本性を現したスペクターのナンバー2、ラルゴが登場。彼のチームがNATOの爆撃機をハイジャックして原爆2基を奪い、それを西側の主要都市に落とすと脅しをかけてくる。

ボンドは爆撃機パイロットの妹でラルゴの情婦でもあるドミノにバハマで接近。CIAや現地支局員らの協力を得てボンドは原爆捜索を開始する。

画像2: 第4作『007/サンダーボール作戦』(1965)

『007/サンダーボール作戦』
監督:テレンス・ヤング 
出演:ショーン・コネリー 、クローディーヌ・オージェ
時間:2時間10分

第5作『007は二度死ぬ』(1967)

画像1: 第5作『007は二度死ぬ』(1967)

9月22日より上映

日本で本格的なロケが行われたシリーズ第5弾。コネリーを囲んで丹波哲郎、若林映子、浜美枝といった日本の俳優たちが共演。ホテル・ニューオータニや国技館なども登場する。

監督はルイス・ギルバートが初担当。脚本を担当したのは、『チャーリーとチョコレート工場』などの原作者としても有名なロアルド・ダール。

米国とソ連の有人宇宙船が突然消息を絶ち、第3次世界大戦勃発の危機に。英国諜報部は不審なロケットが日本近海に着水したという情報を入手。

ボンドは日本に派遣され、現地の諜報機関の協力を得て、この事件の裏にスペクターが絡んでいることを知る。スペクターの秘密基地に潜入したボンドはそこで首領ブロフェルドと出会うことに。

画像2: 第5作『007は二度死ぬ』(1967)

『007は二度死ぬ』
監督:ルイス・ギルバート
出演:ショーン・コネリー 、ドナルド・プレゼンス
時間:1時間57分

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