30代の今しかできない役を一生懸命やりたい
ーー30歳最初の作品、「いいものができました」と胸を張っているような印象です。大好きな内田監督との作品作りが終わった今、竹内さんの中で自信になっていること、強みと感じていることはありますか?
役柄に対してもっとこうしたいという気持ちが湧き出てきて止まらない。そういう欲みたいなものがあるのは自分の強みになっている気がします。
ーーそれは30歳になってからの変化ですか? ずっと持っていたものですか?
ずっとあったのですが、こうしたいという意識や意欲も少しずつ変わってきています。自分の価値のようなものは自分でも高めていかなければいけません。俳優として突き抜けるなら自分にしかできないものがあったほうがいいと思うんです。
僕にとっての突き抜ける何かは、まだ明確には見つかっていないけれど、「この人にしか出せないよね」というものを磨いていき、もう少し歳を重ねた時に、誰にも負けないものが備わっていたらいいなって。今は、誰にも負けないものを見つけているところです。
ーー「もっとこうしたいという気持ち」の中で、目標のようなものはあるのでしょうか?
30代の今しかできない役を一生懸命やりたいですし、たくさんの作品に出演したい。そして、50代、60代に向けて経験を積み重ねていきたいと思っています。
PROFILE
竹内涼真
1993年4月26日生まれ、東京都出身
〈主な出演作品〉
「下町ロケット」(15)
『帝一の國』(17)
『センセイ君主』(18)
「テセウスの船」(20)
『アキラとあきら』(22)
『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』(24)
「連続ドラマW 湊かなえ『落日』」
WOWOWオンデマンドにて全話一挙配信中
<STORY>
初の監督作品で国際的な評価も得た新進気鋭の映画監督・長谷部香(北川景子)は新人脚本家・甲斐真尋(吉岡里帆)に、映画の脚本の相談を持ちかける。そのもととなるのは、15年前、 引きこもりの男性・立石力輝斗(竹内涼真)が高校生の妹・沙良(久保史緒里)を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた“笹塚町一家殺害事件”。
そして事件が起きた小さな町・笹塚町は真尋の生まれ故郷でもあった。真尋の師である人気脚本家・大畠凜子(黒木瞳)は、真尋の背中を押す一方、この事件に興味を示し……。
さらに、この事件を追うことは、香と真尋それぞれが抱える“ある過去”とも向き合うことも意味していた。判決も確定しているこの事件を、香はなぜ撮りたいのか。真尋はどう向き合うのか。事件を調べていくうちに、衝撃の真実にたどり着く。
<キャスト・スタッフ>
監督:内田英治
原作:湊かなえ『落日』(ハルキ文庫刊)
脚本:篠﨑絵里子
音楽:小林洋平
チーフプロデューサー:青木泰憲
プロデューサー:村松亜樹 八巻薫 木曽貴美子
協力プロデューサー:遠田孝一
出演:北川景子 吉岡里帆 久保史緒里(乃木坂46) 高橋光臣 宮川一朗太 真飛聖 / 竹内涼真 黒木瞳 ほか
制作協力:MMJ 製作著作:WOWOW