カバー画像：ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語 Netflixで独占配信中
今月のおすすめ
ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語
W・アンダーソン×B・カンバーバッチが初タッグ！
透視能力を手に入れたギャンブル好き男の物語
Netflix映画『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』独占配信中
ベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えた、『アステロイド・シティ』（2023）の奇才ウェス・アンダーソン監督によるユニークな短編（約40分）。実験的作品ながら、レイフ・ファインズ、デヴ・パテル、ベン・キングズレーなど豪華キャスト陣が集まった。
ヘンリー（カンバーバッチ）は大金持ちのギャンブラー。ある日、彼は偶然手に取った本を読み、かつて透視能力を持つ男カーン（キングスレー）がいたことを知って驚く。影響を受けて透視ができるようになったヘンリーは、荒稼ぎしようとカジノに乗り込む。
原作はアンダーソン監督による人形アニメ『ファンタスティック Mr.FOX』（2009）の原作者でもある作家ロアルド・ダール（『チャーリーとチョコレート工場』の原作者としても知られる）が子ども向けに書いた「奇才ヘンリー・シュガーの物語」。
アンダーソン作品らしく、動く絵本を思わせるスタイリッシュな映像で、セットの中、場所が次々と変化するマジカルな演出もふんだん。音楽を使わず、登場人物たちがずっと台詞を話し続けるのも異色。キャストがいずれも一人二役という凝りようだ。
9月に開かれた第80回ベネチア国際映画祭で初公開された。
注目キャラクター
ヘンリー・シュガー （ベネディクト・カンバーバッチ）
裕福で背が高く、おしゃれにうるさい独身男性。たまたま自宅で手にした本で透視能力が実在することを知り、大きく運命が変わる。
カンバーバッチはシュガーの衣装担当マックスの役も、短い出番ながら演じている。
見どころ1：アンダーソンの遊び心たっぷりな演出
登場人物の背景がいきなり二分割して動くなど、アンダーソンの演出は本作でも遊び心がたっぷり。
撮影のロバート・イェーマン、美術のアダム・ストックハウゼン（『グランド・ブダペスト・ホテル』（2014）でオスカー受賞）、編集のバーニー・ピリングとアンドリュー・ウェイスブラムなど、アンダーソン組の名スタッフが結集した。
見どころ2：全4本の短編シリーズの第1作、今後にも期待
本作はアンダーソン監督がNetflixと組んだ、全4本の短編シリーズの第1作。子どもから大人まで楽しめると評判になったダールの短編集「ヘンリー・シュガーのわくわくする話」の各作品が原作で、残る3本（どれも原題）は『白鳥』『ねずみ捕りの男』『毒』。キャスティングにも期待がかかる。
ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語
Netflixで独占配信中
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