「ゴジラ」70周年記念作品にして、日本制作の実写版ゴジラ30作品目となる『ゴジラ-1.0』(全国公開中)の北米プレミアが現地時間11月10日(金)に開催され、主演の神木隆之介、監督の山崎貴が現地に駆け付けた。

公開8日間で観客動員100万人を突破した『ゴジラー1.0』

11月3日(金・祝)、“ゴジラの日”に公開を迎えた『ゴジラ-1.0』。公開からの3日間で『シン・ゴジラ』の記録を超える観客動員数64万人、興行収入10.4億円を突破。週末観客動員No.1を獲得、さらに11月10日(金)までの公開8日間で観客動員100万人、興行収入は16億円を突破した。

12月1日(金)には北米での公開が控えており、邦画では異例となる1500スクリーン以上での上映が決定。日本での公開日と同日に解禁となった北米版予告映像は1週間で既に500万回再生を超え、現地のファンから「このゴジラのビジュアルは最高だ!」「楽しみで待ちきれない!」といった声で溢れており、早くも北米でゴジラ熱が高まっている。

日本製作の「ゴジラ」がハリウッドでプレミアイベントを実施するのは『ゴジラ FINAL WARS』(2004)以来19年ぶり、2度目となる。11月3日(金・祝)の初日舞台挨拶中に北米プレミアが実施されることが発表され、「From Japanの力を見せつけてきます!」と意気込んだ山崎監督。神木隆之介も「初めて行く場所で緊張もしますが、海外で日本のゴジラがどういう風に見えているのか、肌で感じるのが楽しみです」と語っていた。

多くのファンやセレブ、メディアも大集結した北米プレミア

画像1: 多くのファンやセレブ、メディアも大集結した北米プレミア

そんな2人が今回ロサンゼルス市内・ハリウッドへ。イベントに先んじて、ハリウッドサインやウォーク・オブ・フェイムなどの観光名所を訪問。映画の本場、ハリウッドの地に降り立った山崎監督も「ゴジラで来れたのは凄く嬉しい。スター中のスターであり、日本が世界に誇るゴジラと一緒に来れたのが非常に心強いです」と嬉しそうに語り、神木は「ロサンゼルス・・・、ハリウッド・・・、テレビの中でしか見たことの無かったので、ドキドキしています。監督と一緒に来られて嬉しいです!」とコメントした。

日が暮れ、いよいよ北米プレミアイベントが開幕。イベント会場は、長い歴史を持ち、ハリウッドで最も有名な劇場の一つであるDGAシアター。映画ファンのみならず、ハリウッドセレブたちをゲストに招いての特別な上映会となった。会場の前にはレッドカーペットが敷かれ、その周りには200人以上の熱狂的なファンが大挙して集結。 ゴジラのTシャツやグッズを身に纏うファンが大勢集まり、イベント前から異様な熱気に包まれた。

画像2: 多くのファンやセレブ、メディアも大集結した北米プレミア
画像3: 多くのファンやセレブ、メディアも大集結した北米プレミア

レッドカーペット上には『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の監督を務めたマイケル・ドハティや、俳優のセス・グリーンら、次々とハリウッドのセレブが登場。そして神木と山崎監督が登場すると、ファンから大きな歓声が。ファンたちの声掛けに応え、一緒に写真を撮ったり、『ゴジラ-1.0』のステッカーを渡したり、神木と山崎監督の“神対応”にファンは大興奮! アメリカの代表的なニュースチャンネル「CNN」など、アメリカのマスメディアも多く駆けつけ、たくさんのインタビュー取材を受けた。

声援が飛び交う上映会終了後にはスタンディングオベーションが!

そしていよいよ上映会が開始。アメリカのファンやハリウッドセレブ達が見守る中、上映前の舞台挨拶で神木と山崎監督は英語で挨拶。神木は「You're the very first audience to see the film outside of Japan!Please enjoy GODZILLA MINUS ONE.(日本以外で、皆さんがこの映画を見る最初の観客です! 『ゴジラ-1.0』を楽しんでください!)」と挨拶。山崎監督も「I'm very happy tofinally bring the TOHO GODZILLA to the US!(ようやく「東宝ゴジラ」をアメリカの皆さんに届けられてとてもうれしいです!)」と挨拶し、会場を大いに沸かせた。

上映中、ゴジラの出現時に拍手をしたり、思わず声を上げたり、ゴジラと立ち向かう登場人物に声援を送ったりと、観客は頻繁に大きな反応を見せた。そして本編終了直後、大歓声と、神木と山崎監督への惜しみない拍手が贈られ、会場の全員が立ち上がり、スタンディングオベーションが巻き起こった。

画像: 声援が飛び交う上映会終了後にはスタンディングオベーションが!

その光景に安堵した表情を浮かべる山崎監督。そして神木も晴れやかな笑顔で観客たちに応えた。上映後にはMCと現地の観客からのQ&Aが実施され、観客からは「非常に素晴らしかった!ありがとう!」の賛辞とともに様々な質問が飛び交い、神木と山崎監督は熱い思いを伝えたほか、時には冗談を交えて観客を笑わせ、会場は大盛り上がり。熱気に包まれたまま、イベントは終了した。

イベント終了後は神木と山崎監督に多くのファンやセレブが声をかけ、マイケル・ドハティ監督は「アメージング!すばらしかった!」と語り、俳優のセス・グリーンも「感情がいろいろ籠っている映画で、自分はとても感動しました」と絶賛の言葉を伝えた。

画像: マイケル・ドハティ(左)

マイケル・ドハティ(左)

画像: セス・グリーン(左)

セス・グリーン(左)

最後にイベントの感想を尋ねると、神木は「ゴジラが出てくるたびに拍手と声援が上がり、「ゴジラ」は世界で愛されていると分かっていたけど、そのレベルがはるかに上でした!一緒に観ていて実感しました」と語り、山崎は「ずっとアメリカのお客さんに自分の作品を観てもらいたいという夢を持っていました。その夢がゴジラで叶って凄く嬉しい。ゴジラを作りたいという夢と合わせて、二つの夢が同時に叶いました」と話した。

なお、北米プレミアで上映された英語字幕版が、日本でも11月23日(木・祝)より以下劇場で上映決定している。

・TOHOシネマズ日比谷(https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/081/TNPI2000J01.do)
・109シネマズプレミアム新宿(https://109cinemas.net/premiumshinjuku/)
・TOHOシネマズ六本木ヒルズ(https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/009/TNPI2000J01.do)
・TOHOシネマズなんば(https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/032/TNPI2000J01.do)

上映前の英語挨拶・全文

<山崎監督>
Hi, I'm Takashi Yamazaki.I'mvery happy to finally bring the TOHO GODZILLA to the US!I hope you love the movie. Thank you!

(皆さんこんにちは、山崎貴です。ようやく「東宝ゴジラ」をアメリカの皆さんに届けられてとてもうれしいです!映画を楽しんでもらえると嬉しいです!)

<神木隆之介>
Good evening, everyone, I'm Ryunosuke Kamiki. You're the very first audience to see the film outside of Japan! Please enjoy GODZILLA MINUS ONE, thank you!

(皆さんこんばんは、神木隆之介です。 日本以外で、皆さんがこの映画を見る最初の観客です!『ゴジラ-1.0』は楽しんでください!)

上映後、MCと観客からのQ&A(一部)

Q:この劇場でアメリカの観客の皆さんと初めて見た感想はいかがでしたか。

監督:最高でした。感無量です。ここまでオープンに素晴らしい反応をしてくださるので、嬉しいなぁと思いました。

神木:拍手を戴いた時、泣きそうなくらい感動しました。そして、みなさんがゴジラを愛してくれてるということが崇拝をしているんだなということが分かりました。舐めてました(笑)

Q:『ゴジラ-1.0』はアメリカでも前売りチケットがとても売れていますが、観た人にどのようなことを伝えたいですか?

監督:日本が苦しい時にゴジラが現れる、ひどいことを考えるやつだと言われるんですけど(笑)、苦しい時に民間が立ち上がる姿を見て、勇気をもらってくれるといいなぁと思いました。

神木:「ゴジラ」そのものを楽しんでいただきたい気持ちはもちろんありますが、人間として、「生きたい」、「生きていて欲しい」という気持ちは、人間全員が同じように思っていること、そしてそれが一番大事だということを感じて欲しいです。

Q:(観客からの質問)凄く素敵な映画をありがとうございました。「ゴジラ」は70年もの間でいろいろなバリエーションで登場してきましたけど、今の2023年の人たちはこの恐いゴジラに慣れていないかもと思いました。今回のゴジラのデザインについて話してください。

監督:可愛らしかったり、怖かったり、味方になったり、敵になったり、ゴジラはいろんな姿をしてきましたが、いまの時代につくるにあたって、僕は恐ろしいゴジラを作りたかったんです。僕は初代『ゴジラ』が凄く恐ろしかったので、僕も自分が初めて作る「ゴジラ」は恐ろしくしたいなと思いました。でも可愛らしいゴジラも好きです。(笑)

イベント後の感想

<神木隆之介>
ゴジラが出てくるたびに拍手と声援が上がり、「ゴジラ」は世界で愛されていると分かっていたけど、そのレベルがはるかに上でした! 一緒に観ていて実感しました。この熱量を持った人たちが今日来ていない人たちに『ゴジラ-1.0』のことを熱心に伝えてくれるでしょうし、今後北米で公開したら、アメリカでどういう風に広がっていくのか、楽しみです。

<山崎貴監督>
熱量が本当に凄くて。途中何度も声が上がるし、拍手が上がるし、ストーリーの要のところで、みんな感情表現をしてくれるので、作った我々としてはたまらないですね。すごいご褒美ですね。ずっとアメリカのお客さんに自分の作品を観てもらいたいという夢を持っていました。その夢がゴジラで叶って凄く嬉しい。ゴジラを作りたいという夢と合わせて、二つの夢が同時に叶いました。

現地の観客の感想

①『ゴジラ-1.0』は、圧倒的にベストなゴジラ作品です。VFXも素晴らしかったし、俳優の演技もよかったし、人間ドラマもすごくよかったので、大のおすすめです。今までいろいろな映画を観てきましたが、『ゴジラ-1.0』はその中で一番の作品です。(男性客)

②大好きでした!希望というかたち、典子(浜辺美波)や明子(子役)がいて、敷島に家族がまた芽生える希望というのがすごく好きでした。また映画のトーン、埃だらけの世界を描いているところがすごくインパクトがありました。(女性客)

③この映画、すごかったです。本当に子どもの頃を思い出すし、子供の頃に出てくるような怪獣がスクリーンの中にいて、泣いてしまうくらいでした。なので本当に、個人的に心を打たれました。素晴らしいです。(男性客)

④ちょっと恥ずかしいんですが、この作品が私にとって初めてのゴジラ映画なんです。初めてで、でも思ったよりすごく楽しくて。今回友達が誘ってくれて映画を観にきたので、私はゴジラについて全く何も知りません。この映画についても、作品自体も、時代設定も何も知らないまま来ましたが、ゴジラに関する私の第一印象は「かっこいいな」です。映画自体、人間ドラマ、ハートがあったので本当に驚きました。すごく楽しかったです。(女性客)

⑤この映画は、言葉にできません。私はゴジラ映画や、ゴジラのゲームで育ってきたので、『ゴジラ-1.0』は本当に素晴らしくて、巨大なゴジラがこの巨大な映画に出てくれて、本当に監督は素晴らしい作品を作りました。素晴らしい出来です。おめでとうございます。(日本語で)ありがとう。 (女性客)

『ゴジラー1.0』全国公開中
配給:東宝
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