ゴジラ70周年記念して制作された『ゴジラ-1.0』。前作「シン・ゴジラ」から7年、日本製作の実写版ゴジラの30作目となる。舞台は戦後の日本となっており、無(ゼロ)になった日本へ追い打ちをかけるようにゴジラが襲来し、絶望的な負(マイナス)の状況の中でゴジラに立ち向かっていく人々の姿を描く。本作で神木隆之介演じる主人公の敷島浩一と深く関わり合っていく人物を演じた山田裕貴、吉岡秀隆、佐々木蔵之介の鼎談インタビューを2回にわたって掲載。後編は、演じた役柄や神木との共演エピソード、船上での撮影秘話について語ってもらった。(インタビュアー・文/奥村百恵 撮影/大西基)

山崎監督作品に一貫して流れる大事なテーマ

画像: 山崎監督作品に一貫して流れる大事なテーマ

ーー山田さんは戦後処理の特殊任務を請け負う船「新生丸」に乗り込む水島役、吉岡さんは戦時中に海軍工廠で兵器の開発に携わっていた野田役、佐々木さんは「新生丸」の艇長・秋津役を演じてらっしゃいますが、それぞれどんなことを意識して演じられたのでしょうか。

山田裕貴(以下、山田) が演じた水島は、戦争を経験していない若者で、「俺も戦争に行っていればよかった」なんてことを言ってしまう人です。その一方で、隆ちゃん(神木隆之介)演じる敷島浩一は戦争の恐怖を体験していて、重いものを背負いながら生きてきた人なんですよね。

そんな敷島に水島はどう接したらいいのかをクランクイン前にすごく考えたのですが、変に意識するよりもあっけらかんとした態度で敷島と関わったほうが、観客のみなさんにも“こういう青年がいたかもしれない”と共感していただけるんじゃないかなと、そんな風に思ったんです。

なので、水島のあっけらかんとした雰囲気を意識しながら演じていました。水島と敷島の対照的な部分を感じて取っていただけたらうれしいです。

吉岡秀隆(以下、吉岡) 僕は、敷島に向かって「戦争のことを思うと眠れなくなる夜があります」と言う野田のセリフに全てが詰まっているような気がしたので、この言葉から野田の人物像を作り上げていきました。

他にも「この国は命を粗末にし過ぎてきました」というセリフがあるのですが、これはこの映画だけでなく、山崎監督作品に一貫して流れる大事なテーマを象徴していると思います。

佐々木蔵之介(以下、佐々木) 秋津に関しては、バックボーンがほとんど明かされませんが、「新生丸」の艇長なので、自分の大切な家族や部下を失った過去を持っていると思うんです。

だからこそ、水島に向かって「小僧、戦争に行かないことは幸せなんだぞ」と言って、彼の安全と成長を願うんですよね。そして敷島や野田、船員のみんなのことを家族だと思って生きている人なのではないか、そんなことを意識しながら演じていました。

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