カバー画像:Photo by Stephane Cardinale - Corbis/Corbis via Getty Images
複雑だけど…愛おしい♡
スカーレットが演じてきた名キャラクターたち
アンヴィヴァレントな側面を内包するキャラクターたちを数多く演じてきたスカヨハ。いずれも忘れられないキャラばかりです!
レベッカ from『ゴーストワールド』(2001)
大人への一歩を踏み出せない…!
複雑度86%
高校を卒業しダラダラと過ごしていたイーニドとレベッカ。ある日出会い系広告主の冴えない中年シーモアにイタズラを仕掛け・・・。
主人公の幼馴染兼親友レベッカを演じるのが、まだ幼さを残すフレッシュなスカーレット! この頃からしっかり者な役がピタッとはまってます。思春期の最終駅付近、大人への一歩をためらうふたりを見守る、ポップでビターでユーモラスな青春ドラマもたまりません。
『ゴーストワールド』
2023年11月23日(木・祝)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開中
配給・宣伝:サンリスフィルム
© 2001 Orion Pictures Distribution Corporation. All Rights Reserved.
シャーロット from『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)
知的さ×あどなけさ入り混じる 異国に戸惑う“ひとりぼっち”
複雑度91%
撮影のため来日した初老のハリウッド・スターのボブと出会う、夫の仕事で来日した若いアメリカ人妻がスカーレット。見知らぬ地“日本”で出会ったひとりぼっち同士が寄り添い合い…。
知的な大人っぽさと少女のようなあどけなさの入り混じったスカーレットが可憐。都心の喧騒を歩いたり、カラオケを楽しんだり、京都へ降り立ったり。アートで味わうロマンスも要注目。
グリート from『真珠の耳飾りの少女』(2003)
憧れか、恋心か… 名画のモデルとなった少女
複雑度94%
“光の魔術師”と呼ばれた画家フェルメールが描いた同名の名画から生まれた小説の映画化。スカーレットはこの絵のモデルになる、フェルメール家に奉公に出た少女を演じる。
芸術に興味がある彼女がフェルメールに向ける尊敬、無垢な少女が重ねてゆく日々が、美しい情景と透明感で綴られる。憧れ以上恋愛未満の絶妙な純情! まぶしい…!
ノラ from『マッチポイント』(2005)
まぁ、忘れられないでしょうね! 男を狂わせる“運命の女”
複雑度84%
元プロテニス選手の主人公クリスは、大企業の令嬢と出会い結婚。いい仕事や贅沢な暮らしを手に入れるが、彼には忘れられない女性がいた…。その魅力的な女性ノラを演じる。
どっちつかずな態度を続けるクリスに対して、既婚者相手に罪悪感を覚えつつも抗えず、全身全霊で愛するノラ。徐々に浮き彫りになっていく想いの差が不穏で巧妙。
アニー from『私がクマにキレた理由(わけ)』(2007)
よくキレました! 愛情たっぷりの“ナニー”
複雑度81%
大学を卒業し就活に戸惑うアニーは、色々あってセレブ一家のベビーシッター“ナニー”に。上流階級の人々に戸惑う普通の女の子な彼女の、わんぱくっ子に翻弄され走り回る姿も超キュート。
コメディもバッチリなスカーレット、ラストの愛情たっぷりなキレっぷりはさすが! 自分も彼女に叱られたい…という気持ちになる魔法に掛かっちゃうこと間違いなし!