新進気鋭のプロデューサーチームが赤裸々に語る
『21ジャンプストリート』「LEGO ムービー」シリーズから『スパイダーマン:スパイダーバース』まで、大胆で独創的なアニメと実写の両方でコメディ作品を作り続けてきたフィル・ロードとクリストファー・ミラー。
2人は脚本家のダン・ペローと製作のエリック・フェイグ から持ち込まれた企画を聞いたとき、馬鹿げたジョークや度を越えた悪ふざけが盛りだくさんで面白いだけでなく、人間関係について多くのことを語っていて、メッセージ性がある物語だと思ったという。
──構想を聞いたとき、どう思いましたか。
フィル・ロード(以降フィル):「最低なやつとの関係が題材の脚本がある」と所属会社の社長でもあるアディッティアに言われたんだ。それを聞いてイマイチだと思ったけれど、「犬が飼い主のアソコを噛みちぎる作品だ」と言われて、それはいいと思ったよ。
──本作のテーマについてはいかがですか。
クリストファー・ミラー(以降クリス):互いにとって良い関係性とは何かというメッセージ性があるのがこの作品の良さだよ。面白い犬の話だけではないし、下ネタだけでもないんだ。
フィル:逆境に立ち向かうことも描いているよね。
クリス:そして最後には感動する。動物の映画は本来、心温まるものであるべきだからね。
──PG指定について、どう思いますか。
フィル:主人公のレジーは自分が捨てられたことを理解して、自分の飼い主が最低なやつだと気付く。レジーは野良犬と友だちになり、彼らの協力によって飼い主に立ち向かうんだ。とても強烈な方法でね。
クリス:そう、復讐を果たすんだ。
フィル:"最高の復讐は自分が幸せになること"ってよく言うよね。
クリス:それは違うよ。
フィル:そうか、間違っていたよ。復讐することが一番で、幸せになるのはその次だった。
──レジーの声をウィル・フェレルにお願いしたのはどうしてでしょうか。
フィル:犬がアソコを噛みちぎるのは残酷な所業だけど、観客には心から応援してもらいたいんだ。それをさせられる人物を考えたら、ウィル・フェレルしかいなかった。
──観客の反応についてはいかがでしょうか。
フィル:観客を入れた最初の試写会から大好評だったよ。動物たちが何を考えているのか、いろいろ想像していたんだろうね。そして想像したとおり、繊細で面白くて、しかも奇妙な犬たちなんだ。観客が“こんなことが起きるなんて信じられない”といった表情をしていたよ。
『スラムドッグス』全国公開中
<STORY>
ある日、犬のレジーは、飼い主ダグに家から遠い場所に捨てられてしまう。しかしピュアなレジーは、投げられたボールを取りに行く、いつもの “取ってこいクソッタレ”ゲームだと信じていた。家を目指してさまよっていると、ノラ犬界のカリスマ・バグと出会う。レジーの話を聞いたバグは「捨てられたんだよ。お前は今日から“ノラ犬”だ!」と断言する。飼い主ダグが最低なヤツだと気付いたレジーは、まさかの方法で復讐することを決意。「あいつの大切なチ〇コを噛みちぎってやる!」大胆なレジーの計画に賛同したバグの友達であるマギーとハンターも仲間に加わる。果たして、この復讐チン道中の行方はいかに!?
<STAFF&CAST>
監督:ジョシュ・グリーンバウム
出演(声の出演含む):ウィル・フェレル、ジェイミー・フォックス、アイラ・フィッシャー、ランドール・パーク、ブレッド・ゲルマン、ウィル・フォーテ
脚本:ダン・ペロー
製作総指揮:ニッキ・バイダ、ダグ・メリフィールド、ジェシカ・スウィッチ、ジュリア・ハマー
製作:フィル・ロード、クリストファー・ミラー、エリック・フェイグ、アディッティア・スード
ルイ・ルテリエ、ダン・ペロー
配給:東宝東和
国内レイティング:PG12
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