ロアルド・ダールが生み出した人気キャラクター、ウィリー・ウォンカ。その夢のはじまりをオリジナル・ストーリーで紡ぐ『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』がいよいよ2023年12月8日(金)公開。同作のみどころをお届けします。ぜひともお味見を!(インタビュー、文(“ウォンカ”が登場する過去作もチェック!)・奥村百恵/デジタル編集・スクリーン編集部)

“ウォンカ”が登場する過去作もチェック!

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』で描かれるウォンカはチョコレート工場の主となる前ですが、工場長として活躍するウォンカは過去に2度映画化されています! 復習しておきましょう。

『夢のチョコレート工場』 (1971)

初代映画ウォンカはジーン・ワイルダー

画像: Photo by Silver Screen Collection/Getty Images
Photo by Silver Screen Collection/Getty Images

ロアルド・ダールの児童小説「チョコレート工場の秘密」を原作とした1971年のアメリカ映画。世界中の子どもたちから愛されているウィリー・ワンカ(ウォンカ)のチョコレート。ある日、ワンカのチョコレート工場に招待してもらえるチケットが、チョコレート中に5枚だけ封入されたことが発表される。その後5人の当選者が謎に包まれた工場に足を踏み入れ、不思議な出来事に遭遇する物語。ワンカ役にはコメディ俳優のジーン・ワイルダーが起用された。

『チャーリーとチョコレート工場』 (2005)

全てが印象に残るジョニデ版ウォンカ

画像: 『チャーリーとチョコレート工場』 (2005)

小説「チョコレート工場の秘密」をもとに、『シザーハンズ』(1990)のティム・バートン監督がジョニー・デップを主演に映画化。ジョニーは見た目も性格も一風変わった癖の強いウォンカ役に挑み、世界中で大ヒット。

あらすじは『夢のチョコレート工場』とほぼ同じだが、本作ではディープ・ロイが一人で165人ものウンパルンパを演じており、劇中でウンパルンパが歌い踊るシーンが公開当時大きな話題に。バートン監督らしい独創的なファンタジー作品となっている。

『チャーリーとチョコレート工場』【初回限定生産】 日本語吹替音声追加収録版ブルーレイ

12月6日(水)発売 6,380 円(税込)
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント/販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
© 2005 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』プロデューサー
デヴィッド・ヘイマンにインタビュー

本作の製作を手掛けたのは、映画「ハリー・ポッター」シリーズのキーマンでもあるデヴィッド・ヘイマン。映画公開に先駆け来日し、キャスト陣や監督についてSCREENに語ってくれました。

デヴィッド・ヘイマン

1961年7月26日イギリス生まれ。「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」「パディントン」などの人気シリーズから『バービー』(2023)まで話題作を多数手がける。

今後も「ハリー・ポッター」のTVシリーズや、「進撃の巨人」の映画化など大忙し!

“(ティモシーは)なんというか…放っておけないタイプなんです”

──本作の監督を務めたポール・キング監督とは「パディントン」シリーズでもご一緒されていますが、何度も組まれているということは監督に対する信頼が厚いからでしょうか。

私はポールと仕事をするのがすごく好きなんです。なぜなら、彼は伝統的な世界観を大事にしながら映画を作ることができますし、さらには映画自体にちょっとしたひねりを効かせることも、原作の文学的な表現をそのまま映画に盛り込むこともできる才能溢れる監督だからです。

ポールの作品を観ればわかると思いますが、ユーモアの中に少しのペーソス(哀愁、もの悲しさ)がある作品を作るのが本当に上手ですよね。

たとえば『パディントン』(2015)は楽しい映画だけれど、ちょっぴり感傷的になるシーンもある。それはポールが原作のことをよく理解し、丁寧に作っているからだと思います。ポールと仕事をすると、“原作に忠実な映画を作りたい”という情熱を感じます。

──本作の主人公ウィリー・ウォンカ役には、話題作が続く人気俳優ティモシー・シャラメが起用されました。彼にオファーした理由をお聞かせいただけますか。

若い頃のウォンカは、人に対してとてもオープンで、純粋であるがゆえに傷つきやすい少年のような心の持ち主です。そういう要素を全て持っている俳優は誰かと考えた時に、ティモシーが思い浮かんだんです。彼の出演作やインタビュー映像などを観るとわかりますよね。それでオファーしました。

──実際にティモシーに会ってみていかがでしたか?

なんというか…放っておけないタイプなんですよね(笑)。思わず彼の健康を祈ってしまうような、誰からも愛される人という印象を受けました。素敵な魂を持っている素晴らしい俳優です。

──ウンパルンパ役のヒュー・グラント、ウォンカの母親役のサリー・ホーキンスなど豪華俳優陣が集結しているところも見どころですが、デヴィッドさんの中で印象に残っている方を教えていただけますか。

ウォンカが泊まる宿屋の主人ミセス・スクラビット役を演じたオリヴィア・コールマンの役作りには圧倒されました。

彼女は普段エレガントな感じの方なのですが、“意地悪でがめつく、お客を騙してはお金を巻き上げる女主人”を演じるにあたり、肌と歯をメイクで汚くして徹底した役作りで挑んでくれました。

しかもすごく楽しそうに演じてらっしゃったので、現場で彼女を見ているだけでこちらまで笑顔になるような、そんな方でした。

アカデミー賞主演女優賞を獲った方があそこまでやってくれるなんて(笑)。そういうアプローチは印象に残りましたし、改めて素晴らしい俳優だと思いました。

──物語や登場人物たちのユニークさにも期待していますが、ティモシーが歌って踊るミュージカルシーンや映画のサウンドトラックも楽しみです。

ジョビー・タルボットが作曲した、優しくて、ちょっと面白くて、とても美しい曲がたくさん流れますのでご期待ください!

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
2023年12月8日(金)公開
アメリカ/2023/1時間56分/配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:ポール・キング
出演:ティモシー・シャラメ、ヒュー・グラント、オリヴィア・コールマン、サリー・ホーキンス、ローワン・アトキンソン

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