どんな美辞麗句を並べても、彼の前ではただの文字と化してしまう。誰もが一瞬で目を奪われる耽美なビジュアル、でも口を開けば、快活&聡明な一人の青年。そんなうれしいギャップは、世界中のファンのみならず、彼とタッグを組んだ監督も虜にしてしまうほど。このたび、日本のファンが待ち焦がれた来日がようやく実現。初来日を記念し、彼が愛される理由に改めてフォーカスします。さあ、ティモシー・シャラメに恋い焦がれる準備はできましたか。(文・奥村百恵(愛し、恋し、ティモシー♡、待ちに待った初来日)/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:Photo by Julien Hekimian/WireImage

愛し、恋し、ティモシー♡

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日本では2018年4月に公開された『君の名前で僕を呼んで』で、ティモシー・シャラメという俳優を初めて知った人がほとんどではないだろうか。

私自身、彼がブレイク前に出演していた『インターステラー』(2014)や『クーパー家の晩餐会』(2015)の鑑賞後にティモシーの名前を検索することも過去の出演作を調べることもなかった。

ところがマスコミ試写で初めて『君の名前で僕を呼んで』を鑑賞した際、“こんなに美しくて芝居の上手い若手俳優がいたのか!”と衝撃を受け、そのあと私のスマホの待ち受けはティモシーに変わった。公開後は何度も劇場に通い、ラストシーンのエリオの涙を見るたびに胸を締め付けられたものだ。

『君の名前で僕を呼んで』ではブレイク前だったせいか当然ながら日本に来ることはなく、同年6月公開の『レディ・バード』でも来日しなかったことにかなり落ち込んだ。

そんなとき、“推しが来ないならこっちから行くしかないじゃない!”という友人の言葉に背中を押され、機会を狙っていたところ、9月頭に開催されるトロント国際映画祭で『ビューティフル・ボーイ』のレッドカーペットにティモシーが参加することが発表された。すぐに航空券のチケットとホテルを予約し、初めてトロントへと旅立った。

レッドカーペット当日、本当にティモシーに会えるのか不安な中、ティーンの女子たちに紛れながら待つこと7時間弱。遂に会場に到着したティモシー・シャラメは同じ人間とは思えないほど美しく輝いていた。

そして笑顔でファンサ(サインやハグ、写真撮影など)をしながらレッドカーペットを歩く彼の姿に誰もが魅了され、興奮の渦の中イベントは終了。私は一生この日を忘れないと思う。

そんな胸アツ体験をしてから1年後、またまた生ティモシーを拝むチャンスがやってきた。Netflix映画『キング』(2019)が第24回釜山国際映画祭のガラ・プレゼンテーションに選出され、釜山までティモシーがやってくるというのだ。

発表後にすぐさまプレス申請し、10月に行われた釜山でのプレス用記者会見では彼の麗しい姿を自身のカメラで撮影することに成功(記事はSCREEN ONLINEにて掲載)。

その翌年、4月と5月にロンドンのThe Old Vicで上演される予定だったティモシーの主舞台「4000 Miles」のチケットも無事にゲットし、ホクホクで待っていたところコロナ禍になり舞台は延期(結局2年後に中止になることが発表された)。

世界中が大変な状況になり、2021年10月に公開された『DUNE/デューン 砂の惑星』の来日プロモーションは行われなかった。

それから2年が経ち、ようやく海外への渡航や日本への旅行が気軽にできる状況に。『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』での来日が期待されるなか、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)がストライキに入り可能性は一旦消えたが、なんと公開が迫る11月9日にストが終了し、急遽ティモシーの来日が決定!

“いつかティモシーに来日してほしい”──そう願いながら何年も待ち続けていたファンはもちろん、海を越えて彼に会いに行ったクレイジーな私のようなファンにとっても嬉しすぎるニュースだった。

そして11月18日の夕方、噂を聞いて駆けつけた大勢のファンに迎えられ、遂に成田国際空港に姿を現したティモシー。果たして初来日ではどんな場所を訪れたのか、初来日レポートへ続く…。

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