金子ノブアキ インタビュー
金子ノブアキ プロフィール
1981年6月5日生まれ、東京都出身。ロックバンド「RIZE」のドラマーとして活動。
俳優としては近年の主な出演作にNHK「麒麟がくる」(2020)、Netflix「今際の国のアリスseason1・2」、DMM TV配信ドラマ「EVOL」(2023)などがある。
──マッチングアプリに対してどういう印象をお持ちでしたか?
若い人たちはカジュアルにアプリを使って出会いを広げていると聞きますが、それは決して悪いことではないと思います。ただ、この映画を観たらマッチングアプリが怖くなっちゃうかもしれないですね(笑)。
──金子さんが演じた影山は運営会社のプログラマーとして登場しますが、とてもミステリアスなキャラクターですよね。どのように役作りされましたか?
監督から『穏やかな話し方をしてほしい』とリクエストをいただいたので、そこは意識して演じていました。あと、ネタバレになってしまうので多くは語れませんが、ひとつ言えるのは、影山は“少年のまま大人になってしまった人”なんですよね。そこは自分の中で軸にしていたように思います。
──土屋太鳳さんとの共演はいかがでしたか?
太鳳ちゃんは何があっても動じない方なので、一緒にお芝居していて安心感がありました。ただ、普段はキラキラした瞳をしていて可愛らしいのに、狂気的なシーンではものすごく怖かったので、そのギャップに驚きました(笑)。
──完成した本作をご覧になってみていかがでしたか。
まだ僕の中で消化しきれていない部分があったのと、“あのシーンは違う動きをした方が良かったかな”とか“このテイクを使ったんだ”とか、撮影のことを思い出しながら観ていたので、公開されたら劇場でちゃんと楽しみたいですね。
あと、オリジナル脚本なので、ブラジルで生まれたという監督のルーツが色濃く反映されているなと感じました。十字架やマリア像といったキリスト教に関するモチーフって邦画ではそこまで出てこないので、その辺から物語の背景などを考察してみるのも面白いんじゃないかなと思います。
──本作はハラハラドキドキが楽しめる新感覚サスペンススリラー映画として仕上がっていますが、金子さんおすすめのサスペンス映画があれば教えていただけますか。
『シークレット ウインドウ』(2004)はめちゃくちゃおすすめです。ジョニー・デップが主人公の売れっ子作家モートを演じているのですが、モートに盗作されたと訴える男をジョン・タトゥーロが演じていて、ジョンの芝居が最高なんです。モートが暮らす湖畔の別荘も雰囲気があって大好き。佐久間くんがもし観てなかったらおすすめしてみようかな。
──先ほど佐久間さんがバディものの作品で金子さんとご一緒したいとおっしゃっていました。
バディものすごくいいですね! それか、二人とも全く違う役で『マッチング2』で再共演するのもいいかもしれない(笑)。
影山剛(金子ノブアキ)
マッチングアプリ「Will Will(ウィルウィル)」の運営会社プログラマー。仕事で出会った輪花に心惹かれていく。ある日、ストーカーに怯える輪花から助けを求められ、支えになろうとするが…。
hair&make・竹内未夢(VANITÉS)/styling・上井大輔(demdem inc)
衣装協力:シャツ¥34,100/Iroquois(IROQUOIS HEADSHOP 03-3791-5033)
パンツ¥31,900/LAD MUSICIAN(LAD MUSICIAN SHINJUKU 03-6457-7957)
その他/スタイリスト私物
(お問い合わせ先:IROQUOIS HEADSHOP/TEL 03-3791-5033、LAD MUSICIAN SHINJUKU/TEL 03-6457-7957)
『マッチング』公開中
代表作・映画『ミッドナイトスワン』(2020)が第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞、第23回ウディネ・ファーイースト映画祭コンペティション部門にて「ゴールデン・マルベリー賞」を受賞し、国内外から高い評価を得ている内田英治。
彼が原作・脚本・監督を務めた本作は、土屋太鳳が主演を務め、共演には本作が初の実写映画単独出演となるSnow Manの佐久間大介、これまで数々の映画やドラマで圧倒的な存在感を放ってきた金子ノブアキがそれぞれ重要な役を演じている。
他に杉本哲太、片山萌美、真飛聖、片山礼子、斉藤由貴ら個性派キャストが集結。身近すぎるアプリから始まる恐怖を描いた新感覚サスペンススリラー映画が完成した。
『マッチング』
公開中
日本/2024/1時間50分/配給:KADOKAWA
監督・脚本:内田英治
出演:土屋太鳳、佐久間大介、金子ノブアキ、真飛聖、後藤剛範、片山萌美、片岡礼子、杉本哲太、斉藤由貴
©2024『マッチング』製作委員会