第94回アカデミー賞最多6部門を制した前作は〝序章〞─。全宇宙の命運を左右する最終決戦の幕がついに開きます。いよいよその全貌をあらわす『デューン 砂の惑星PART2』。注目すべきキャストや見どころなど、おさえておきたい5つのポイントに迫ります。さらに人物相関図&用語集で“デューン”の世界を完全ガイド!(文・平沢薫/デジタル編集・スクリーン編集部)

前作『DUNE/デューン 砂の惑星』のあらすじ

時は10191年。皇帝からの命令によって、アトレイデス家の後継者ポール(ティモシー・シャラメ)らは一家で惑星デューンへ移住。そこは貴重な香料(スパイス)の唯一の供給源であり、“デューンを制する者は宇宙を制する”といわれる過酷な砂の惑星。

しかしその移住は宿敵ハルコンネン家に仕掛けられた罠だった。父親も地位もすべてを失い、追われる身となったポールは、砂漠の民フレメンに受け入れられ、全宇宙のために立ち上がる。

『デューン 砂の惑星PART2』にダイブせよ

画像: 『デューン 砂の惑星PART2』にダイブせよ

その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる惑星デューンを舞台に壮大な宇宙戦争を描いた小説「デューン 砂の惑星」。

『風の谷のナウシカ』(1984)「スター・ウォーズ」シリーズなどにも大きな影響を与え、その壮大なスケールから実写化不可能と言われ続けていた小説が2021年に映画化。全世界で4億ドルを超す大ヒットを記録し、第94回アカデミー賞でも最多6部門を受賞し世界中の話題をさらった。

それから三年、“かつてない映像体験”と絶賛されたその物語の続きがついに幕を開ける。敵の陰謀により大切な人たちを殺され、すべてを失った青年ポール・アトレイデス。“未来を視る力”を持ち、宇宙の“救世主”とされる彼が、復讐のため、そして愛する人々を守るため、全宇宙の運命を左右する最終決戦へと身を投じる。戦いの向かう先は“希望”かそれとも“破滅”か──。

主演には『君の名前で僕を呼んで』(2018)でアカデミー賞にノミネートされ、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023)のヒットも記憶に新しいティモシー・シャラメ。また共演にも「スパイダーマン」シリーズのゼンデイヤをはじめ、レベッカ・ファーガソン、ハヴィエル・バルデム、ジョシュ・ブローリンなど前作のキャストが再結集。

さらに、『エルヴィス』(2022)のオースティン・バトラー、『ミッドサマー』(2019)のフローレンス・ピュー、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)のクリストファー・ウォーケン、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)のレア・セドゥらが新たに加わり、壮大な物語に相応しい夢のオールスターキャストが実現した。

監督は、前作に引き続き『メッセージ』(2016)『ブレードランナー2049』(2017)のドゥニ・ヴィルヌーヴ。音楽には映画音楽の巨匠ハンス・ジマー。

あらすじ

砂の惑星デューン。残虐非道な宿敵ハルコンネン家の策略により一族を殺され、全てを失ったアトレイデス家のポール(ティモシー・シャラメ)は、砂漠の民フレメンのチャニ(ゼンデイヤ)たちに助けられ、姿をくらましていた。

ポールは運命の女性であるチャニと惹かれ合いながら、自分たちを罠にかけた皇帝やハルコンネン家への復讐を果たすため、巨大生物サンドワームを操る試練に挑み、次第にフレメンたちのリーダーに上り詰めていく。

そんな彼の前に立ちはだかるのは、惑星デューンの新たな支配者として送り込まれた、ハルコンネン男爵の残忍な甥フェイド=ラウサ(オースティン・バトラー)。ついに宇宙の命運をかけた最終決戦が幕を開ける。

吹替版も夢のオールスターキャストが集結

夢のオールスターキャストが実現した本作。吹替版も前作からの続投メンバーから新登場組まで豪華な顔ぶれが集結した。主人公ティモシー・シャラメの吹替キャストを務めるのは『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)『君の名前で僕を呼んで』などでもティモシーの吹き替えを務めてきた入野自由。

そのほか、内田真礼、皆川純子、大塚明夫、大塚芳忠、勝部演之、立木文彦が前作から続投し、木村昴、早見沙織、藤井ゆきよ、池田秀一が新たに参戦。実力派声優たちによる迫力の演技合戦にも注目。

『デューン 砂の惑星PART2』について知っておきたい5つのこと

1. 巨大規模のスペクタクルシーンが増える!

画像: 巨大なサンドワーム登場は本作最大の見どころの一つ

巨大なサンドワーム登場は本作最大の見どころの一つ

原作でも有名な名場面、ポールが先住民フレメンの一員であることを証明するため、ひとりで巨大なサンドワームに乗る儀式に挑戦するシーンが、本作に登場。

また、予告編でも垣間見られた、複数の巨大なサンドワームたち、ポール(ティモシー・シャラメ)と先住民たちの大集団、ハルコンネン家の巨大軍団、皇帝に仕える最強親衛兵サーダカーの集団という膨大な数の戦士たちが、広大なデューンの砂漠で繰り広げる大戦闘シーンのスペクタクルは必見。

2. 最凶の敵、フェイド=ラウサ登場!

画像: 最大の敵フェイド=ラウサにポールはどう立ち向かう?

最大の敵フェイド=ラウサにポールはどう立ち向かう?

『エルヴィス』のオースティン・バトラー演じるフェイド=ラウサは、ポールの宿敵ハルコンネン男爵の甥で、凶悪なサイコパス。ポールとの一騎打ちが見もの。

監督曰く「サイコキラーとオリンピックの剣闘選手、ヘビとローリング・ストーンズのミック・ジャガーを合わせて割ったような人物」。デヴィッド・リンチ監督版ではスティングが演じ、本作のこの役の候補には、アレクサンダー・スカルスガルド、バリー・コーガンも噂になった。

3. 人々の思惑が入り乱れる人間ドラマに!

画像: 本作の核心にあるのはポールとチャニのラブストーリー

本作の核心にあるのはポールとチャニのラブストーリー

ポールは戦争の是非に悩み、チャニ(ゼンデイヤ)への想いに心が乱れ、迷いが続々。新登場キャラもクセ者揃い。皇帝シャッダム4世にはハルコンネン家とは別の思惑があり、その娘イルーラン姫には父とは異なる考えがある。ベネ・ゲセリットの一員であるレディ・フェンリングは、原作とは違う役目を果たすと監督が明言。

また、出演が発表されたティム・ブレイク・ネルソンは、何の役を演じるのか未発表。前作以上に人々の思惑が入り乱れる。

4. 多様な文化を描き世界の奥行きが深まる!

画像: 皇帝の娘イルーラン(フローレンス・ピュー)などの新キャラも物語に厚みを加える

皇帝の娘イルーラン(フローレンス・ピュー)などの新キャラも物語に厚みを加える

先住民フレメンの生活や居住空間、ポールの母ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)が彼らの宗教の儀式に関わるなど、先住民の風習や文化をより深く描写。前作で少しだけ登場したハルコンネン家の惑星ジエディ・プライムの別の場所も描かれる。

また、原作には名前が登場するだけの、皇帝の都のある惑星カイタンや、皇帝の庭園も登場。この銀河の富と文化の中心地の建造物のデザインは、イタリア人建築家カルロ・スカルパの作品を意識しているとのこと。

5. スピンオフも進行中! 続編も?

画像: ポールの母が所属する集団 ベネ・ゲセリットを描くスピンオフも製作中

ポールの母が所属する集団 ベネ・ゲセリットを描くスピンオフも製作中

ヴィルヌーヴ監督は、原作シリーズ第2作「砂漠の救世主」を映画化して三部作映画にすることを熱望、すでに脚本を書いたと公言しているが、製作決定はまだ。

一方、本作の1万年前を舞台に、ポールの母が所属する集団ベネ・ゲセリットの創設を描くスピンオフTVシリーズ「デューン:プロフェシー(原題はDune: The Prophecy)」が製作進行中。エミリー・ワトソン、オリヴィア・ウィリアムズが共演し、ヴィルヌーヴ監督も製作に参加。

『デューン 砂の惑星PART2』
2024年3月15日(金)公開
アメリカ/2024/2時間46分/配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 
出演:ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、デイヴ・バウティスタ、クリストファー・ウォーケン、レア・セドゥ、ステラン・スカルスガルド、シャーロット・ランプリング、ハヴィエル・バルデム

© 2023 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.
Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.

This article is a sponsored article by
''.