世界が憧れるスパースターとの夢のような恋。可憐な装いだった少女が、タイトなドレス、髪を黒く染め高く盛ったヘアに濃いアイメイクに。誰にも否定することが出来ない愛がそこにはあったはずだが、果たして“恋”は、愛する人の望む姿になることなのだろうか?(文・児玉美月/デジタル編集・スクリーン編集部)

インタビュー ケイリー・スピーニー&ジェイコブ・エロルディ

ケイリー・スピーニー

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ケイリー・スピーニー プロフィール

1998年アメリカ合衆国出身。2018年に全米タレント・サーチで優勝したのち、『パシフィック・リム:アップライジング』(2018)のヒロインに抜擢。その後、『ホテル・エルロワイヤル』(2018)とルース・ベイダー・ギンズバーグの伝記ドラマ『ビリーブ 未来への大逆転』(2018)にて注目を集める。待機作にはアレックス・ガーランド監督『Civi lWar(原題)』がある。

“彼女(プリシラ)はとにかく芯の強い人で、私は本作でそこを表現しようとしたの”

──プリシラ・プレスリーの役柄についてどのような準備をされましたか?

役柄に入り込むための基盤は、プリシラ・プレスリーの回想録『私のエルヴィス』を読んだことだと思う。脚本はあの本をしっかり下敷きにしているから、その後でプリシラ・プレスリー本人に会い、じっくり腰を下ろしてふたりの生活について詳しいことを聞いたの。プリシラ・プレスリー本人とあの時間を持てたこと、その時間を設けてくれるほどに彼女がとても親切で優しくしてくれたことが、私にとっては何よりも大切だったの。

──彼女の物語は異なる世代の女性たちにどう訴えるでしょうか?

彼女は多くの女性が欲しいと思うものすべてを持っていた。あの時代と世代では、夫と子供が決まった役割を果たして、それが女性を幸せにしてくれるとされていたのでしょうね。自分自身の道を見つけて築き上げるのは世界共通で、みんなが共感できると思う。世界中の女性にとって、とても励みになるはずよ。

──名声というものは、プリシラにとって、そしてエルヴィスにとっても、どれくらい困難なものだったと思いますか?

私が驚嘆し続けているのは、彼女が脚光を浴びる間ずっと、強くあり続けたこと。うまく言葉には表現できないけれど、接していると確かに感じられる。プリシラ・プレスリーの前に座るといつでも、彼女にその強さを感じるの。優しさでもある。彼女はとにかく芯の強い人で、私は本作でそこを表現しようとしたの。

ジェイコブ・エロルディ

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ジェイコブ・エロルディ プロフィール

1997年オーストラリア出身。2018年「キスから始まるものがたり」シリーズでティーンから注目を集め、HBOドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」(2019-2022)でその演技が高く評価された。エメラルド・フェネル監督の『Saltburn』(2023)にも出演。また、第二次世界大戦を舞台としたリミテッド・シリーズ「The Narrow Road to the Deep North(原題)」(2024)でも主演を務める。

“今作のような物語を語るほうが、俳優である僕にとってはより興味深い”

──エルヴィスとプリシラ・プレスリーの関係をプリシラの視点から描いた映画をどう思いますか? 新しい試みですね。

最初から大興奮だったよ。とにかく独特で、聞いたこともなければ、考えたこともないものだったからね。プリシラの物語に貢献できてうれしかった。エルヴィス・プレスリーを演じる時は、他の誰かのために貢献するなんて考えないものだろうが、僕にとってはそこが一番わくわくした点だった。物語そのものでなく、物語の一部になるわけだからね。

──エルヴィス・プレスリーを演じるためにどのような準備をしたのですか?

少しだけ不安な時もあったけれど、同時期に他の映画も撮影していたから幸運だったよ。イギリスで昼間にその映画を撮影した後、ホテルの部屋に戻ったんだけど、そこをプリシラ・プレスリーに捧げる聖堂みたいなものにしていたんだ。壁のいたるところに彼女の写真が貼ってあった。そこで夜通し映画を観たり、音楽を聴いたり、本を読んだりしてどっぷり浸かってから、崖から飛び降りるようにして本作の撮影を始めたんだ。

──本作はエルヴィスの個人的な側面を描いており、歌を歌う場面はごくわずかですね。

そういう物語を語るほうが、俳優である僕にとってはより興味深い。謎があってそれを解いて、どういうことか理解し、自分の解釈をいくらかもたらすことができる。それに、僕にとっては歌手を演じるよりも、そのほうがずっと自由度が高い。

『プリシラ』
2024年4月12日(金)公開
アメリカ=イタリア/2023/1時間53分/配給:ギャガ
監督:ソフィア・コッポラ
出演:ケイリー・スピーニー、ジェイコブ・エロルディ

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