クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』で「第96回アカデミー賞」主演男優賞に輝いたキリアン・マーフィーをはじめ、近年躍進ぶりが目覚ましいアイルランドの映画人たちをフィーチャー。(文・大森さわこ/デジタル編集・スクリーン編集部)
まだまだいます! アイルランドの映画人 監督編
ジョン・クローリー
コリン・ファレルやキリアン・マーフィー共演の『ダブリン上等!』(2003)で長編映画デビュー。シアーシャ・ローナンと組んだ『ブルックリン』(2015)がアカデミー作品賞候補に。次回作はフローレンス・ピュー主演の恋愛ドラマ。
レニー・アブラハムソン
『FRANK-フランク-』(2014)で注目を集め、続く『ルーム』(2015)でアカデミー監督賞、作品賞、脚色賞にノミネートされた。ポール・メスカルの名を広めたドラマ「ノーマル・ピープル」(2020)のメガホンを取った。
マーティン・マクドナー
『ヒットマンズ・レクイエム』(2008)、『スリー・ビルボード』(2017)、『イニシェリン島の精霊』(2022)など、、監督を務めた全作品で脚本も執筆。劇作家としても結果を残している。アイルランドとイギリスの二重国籍を持つ。
ジョン・カーニー
所属していたバンドのMV作成などを経て、『ONCE ダブリンの街角で』(2006)や『シング・ストリート』(2015)など音楽映画の名手へ。ドラマシリーズ「モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜」は製作総指揮&脚本・監督を兼任。
コルム・バレード
短編映画や長編ドキュメンタリーでキャリアを積み、1980年代のアイルランドが舞台の長編デビュー作『コット、はじまりの夏』(2022)でアイルランド語映画として初のアカデミー国際長編映画賞候補の快挙を果たす。